「それは静電気!」白川英樹さんノーベル賞
 2000年に白川英樹さんがノーベル賞を受賞された時、新聞にこんな記事が載った。

 「電気を通すプラスチックがあるんだって」お母さんが言ったら、息子が「そんなもん、知ってるよ」。聞くと「下敷きを擦ったら髪の毛が吸い付く」。「それは静電気!」というのがオチだった。

 静電気とは何か?お母さんはそれと電気は別のものと思っているかのようである。そんなことはない。プラスチックの下敷きを擦ったら電気が発生する。それが下敷きに溜まっているのが“静電気”なのである。もしもプラスチックが電気を通すなら、その電気はすぐに流れ去ってしまう。電気を通さないから溜まっているのである。つまり、息子の言葉はプラスチックが電気を通さないことの証左なのである。お母さんはそこを指摘しなければならないはず。しかし「それは静電気!」なんて言うのはお母さんもこれを理解していないのだろう。
 そもそも、こんな記事が載ったというのは新聞の担当者もこれを理解していないことを窺わせる。それはたぶん、多くの人が理解してないということなのだろう。
 ノーベル賞でも、湯川の中間子論なんかはかなり高度な理論なので理解できない人が多いのも無理はない。しかし、「電気と静電気」なんてのは初歩的な概念である。多くの人がこれを理解していないとすると、我が国の将来はアブナイ!
Sep. 2026
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