速報 天保暦土用入り（江戸時代暦復元プロジェクト）
天保十五年暦、十六年暦の「土用入り」時刻は、太陽黄経297°、27°、117°、207°として求めたものとの誤差が大きい。
| 土用入り | 版暦 | 水路部式
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| 天保十五年春 | 丁卯明六時三分 | 丁卯明六時九分
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| 天保十五年夏 | 庚子晝八時四分 | 辛丑今暁九時九分
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| 天保十五年秋 | 癸酉暮六時一分 | 癸酉晝八時八分
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| 天保十五年冬 | 壬寅夜四時五分 | 壬寅晝九時七分
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| 天保十六年春 | 壬申朝四時八分 | 壬申晝九時四分
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| 天保十六年夏 | 乙巳夜五時三分 | 丙午朝五時一分
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| 天保十六年秋 | 己卯今暁九時一分 | 戊寅夜五時八分
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| 天保十六年冬 | 戊申今暁七時三分 | 丁未暮六時八分
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水路部式：海上保安庁水路部昭和53年天測暦「太陽の位置の略算式」
同じ水路部式で求めた節気時刻と版暦の差は一〜二分（稀に三分）である。
一分≒12minutes（季節によるが）として、せいぜい30minutes の差。これに対して土用入りは hours のオーダーの誤差である。天保十五年夏などは半日近い誤差のため日付まで違っている。原因不明。
天保十五年節気
不定時は、明六ツ、暮六ツを下記の式で近似した。
明六ツ(h)＝5.343333＋1.21113 ｃｏｓ（15°×節気No）
暮六ツ(h)＝18.65667−1.21113 ｃｏｓ（15°×節気No）
節気Noは冬至を０、大雪を23とする。
上式と『日本暦日原典』の値との相関係数は0.9988。
May 5, 2014
石原幸男