Abstarct |
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貞享暦は授時暦を基にしているが、 。ところで、そのオリジナルの授時暦日行盈縮は、プトレマイオス『アルマゲスト』の離心率から得られるものと非常に近い。さらに、宣明暦「入気定日加減数」もこれらとほとんど同じと言える。 |
は春分から夏至までの日數が94 1/2日,夏至から秋分までが921/2日であることを示した後,これだけの事柄だけから,これらの中心間の直線は離心円のほぼ
であること,夏至からそれに先立つ遠地點へは約24 1/2度であることを示した。 |
いま円周上の任意点Sに太陽があるとし, ∠SEP=w,∠SOP=gとし,EO/PO=eとして,中心差Δは, Δ=w−g=esing+e2/2 sin2g となる。楕円運動との比較により,eは楕円軌道の離心率(太陽では0.01693)の2倍となり,従ってe=0.03346である。Δが極値をとるのはg=88°.2ほどとなり、そのときのΔは1°.95ほどとなる。授時暦議の日行盈縮では としているが,かなり大きい。 |