最近思うこと

 

2008年も終わろうとしていますが今年もいろいろな事がありました。まず農業についていえばWTOの農業交渉がまとまらず関係する農業者はやれやれといったところです。

国際分業にもつながる貿易の自由化は推進しなければなりません。農業イコール農産物イコール取引できるものとすると貿易の自由化の対象になりますが農業イコール環境ととらえて商取引の対象とせずに各国の自主性にまかせるべきです。(地球の温暖化はグローバルな課題ですが農業の温暖化への悪影響は少ない)という世論を高めるべきです。また消費者が値段だけで(安い)輸入農産物を購入しないよう啓蒙すべきです。

 次にパックスアメリカーナ、アメリカ主導の政治、経済体制の崩壊が顕著になりました。政治の分野では以前から始まっていましたがイラク戦争の失敗など

顕著になりました。経済も昨今のサブプライムに端を発して世界不況の只中にあります。共産主義、社会主義に勝利したかにみえた自由資本主義の行き着いた先がこうだったとは。何の分野でも競争(状況)に勝った勝者と敗者がでます。勝者がその立場を維持したいなら弱者のことを念頭において行動しなけばいつか立場を失う(窮鼠猫をかむ状況は避ける)のは歴史の教えるところです。自由資本主義がひとり勝ちしその原則を忘れてしまったのか?日本の現状についていえば非正規雇用者が雇用者数の三分の一に達し、彼らが解雇されてもいわゆるセイフテイネットがしっかりしていれば社会不安はこうまでならないと考えるのは私だけではないはずです。

いわゆる先進国で少子化が問題視されています。日本もそうですが少子化が問題だとするのは現状に満足している人達で不満を持つ人達は何かを変えるチャンスととらえていることも忘れないでもらいたい。
最後に一言。我々は技術を進歩させ、資源を使って便利な生活を追及してきました。人口が65億を超え資源が有限であり地球温暖化を防止しなければならないことを知った今日、今までのような生活レベルは維持できないと考えるのが常識です。各国政府は技術で省エネをすすめて温暖化を防ぐというシナリオをたてているがそれはただの時間稼ぎ(自分の時代だけ大丈夫であればよい)、それは永久運動機関をもとめていると同じで不可能と思います。

若い人たちには受け入れられないことであろうがこれが現実です。

自分の時代のことだけ考えて生きれば良いのです。

技術がだめならあとはモラルしかありません。

皆等しく貧乏になろう!