国立公園特別保護区に指定されている知床五湖は、国内で最も厳しい自然保護が行われている場所!
五湖周辺は水を通さない硬い溶岩層と水を通す風化した溶岩の塊が堆積した層で成り立つ大地 手つかずの原生林の森に点在する五つの湖の水は、2つの層の間を流れる地下水が 上の堆積層の薄くなった地表部分から湧き出している清水です。 (湖底から湧き出し、湖を成している地下水は 湖底の岩を伝って知床半島の断崖にもしみ出しています。)
知床の森の五つの湖は、流れ込む川もなければ流れ出す川もなく
静かに…静かに…神秘の水を湛えています。
五つの湖をめぐる為の地上遊歩道は、一周約3q程のコースと 一湖と二湖のみを回って戻る1.6Kmのコースが設定されていますが、 ヒグマの動向によって立ち入りは制限されます。 特に三湖から先はヒグマの出没率も高く、立ち入り制限となることも多く 一湖と二湖のみしか観ることができないことも珍しくなかった状態で、 場合によっては、五湖全域が立ち入り不可となることもあった為 高架木道が作られました。 所要時間 ------ 高架木道・展望台の往復は約40分 遊歩道で五湖全てを回る場合は約90分 一湖・二湖だけを回る場合は40分!
訪問時に五湖全てを観ることができるかどうかは、森のカムイ(神)の思し召し次第の状況です。
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知床とはアイヌ語で「シレトク」Sir-etok(大地の行き詰まり) まさに,その名のとおり「地の果て」の秘境の趣が漂う。 実に静かな面持ちの・・・ 澄んだ湖面が冴え渡る。 右上の写真の魚は,一湖の主のフナ。 元から生息していたものではなくて 開拓者の手によって放流されたもの・・・。 |
湖畔を進んで行くと,間もなく奥手に知床連山の西峰が姿を現す。
木漏れ日に包まれた湖畔の遊歩道,水面に映る緑が心地よい。 |
二湖へと向かう森の道への入り口から眺める 知床連山と一湖の風景。 山の青に森の緑がみごとに映え・・・ 澄んだ水面に鮮やかな影を落とす。 |
原生林の合間から,姿を現した知床連山と二湖。
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遊歩道対岸に位置する知床連山の山並みと ほぼ平行するように横長に広がる二湖。 知床の五つの湖の中で,一番大きな湖・・・。 |
開拓者が持ち込んだスイレン (ヒツジグサ?)の花・・・。 |
三湖で,6月中旬から7月下旬にかけて湖上で黄色い花を咲かせる ネムロコウホネの群生。(写真の頃は,もう花期も終りの時期。:残念) 普通のコウホネは水上に茎をのばして葉を突出しますが | ||
ネムロコウホネの葉は水面に浮かぶのが特徴。 |
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ネムロコウホネ (大沼にて撮影) |
コウホネ (ニセコにて撮影) |
夏色の知床連山・・・ 深緑が鮮やかな湖畔の森。 |
清らかに透き通る湖水・・・ 遊歩道の一番奥に位置し・・・凛とした静けさが漂う四湖。 |
曇りなき水面鏡に,原生林の森と知床連山が映える。
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枯れた後も息吹を感じさせる 倒木の根・・・。 |