キャラ語り 〜レン編〜


 よく笑い、よく食べ、よく遊び、よく事件を起こすムードメーカー
 中身の腹黒さに関して言えばゴールドに負けず劣らず
 我が道を豪快に突き進むマイペース男だが恋人のレグルスには弱い




キャラ語り


 お約束の、女性キャラより可愛い男性キャラ…という事でデザイン致しました
 可愛い顔でにっこり笑って腹黒く毒舌、外見と中身を一致させないのが拘りじゃな
 体格も意外とがっしり(ずっしり?)していて力もそれなりに持っておりまする
 彼は物語が進行する毎に着々と成長して力を増していっておるのじゃよ

 一応セーロスから一通りの武器の扱いも教わっておるのじゃが、
 基本的に血を見るのは好きではないので体術で護身しておりまする
 リノライからも魔法を教わっていて、それなりの攻撃魔法は扱える…のじゃが、
 あまり戦闘技術を身に着けるとレグルスのコンプレックスを刺激するので口外はしていないのじゃよ

 それに基本的に運は良いので、死闘を繰り広げるような事態にもなりにくいという…




小ネタ


 幼い頃のレンは苛められっ子だったのじゃよ
 親がいないという事と、育ての親がアレだという事と、
 レンのそばに居るとトラブルに見舞われるという事が主な原因じゃな

 そのせいか自分より弱いものに対しては甘く接する傾向がござります
 レグルスやジュン、シェルなどの年下の子は無条件に可愛がっておるようじゃ
 …まぁ、レグルスに関しては甘えと戯れが含まれておるので例外かも知れぬが…

 メルキゼの場合は年上でも彼の精神的な脆さを感じ取って、優しく接しているのじゃよ
 ちなみにゴールドやリノライに対しては遠慮なく素のままで接するので毒を含みがちにござります




レンと家族

 幼い頃は母親と二人で暮らしていた。しかしレンが海賊に攫われてしまい、母親のエレンは息子を救うべくその海賊船を沈没させる
 強い水の加護を受けたセイレーンは溺れる事が無いのでエレンは船を沈めてしまえば息子は元気に戻ってくると考えていた
 しかしレンは高波によって母の元を遠く離れた大陸へと流されて行ってしまう。エレンはレンを捜し回ったが二人が再会する事は無かった

 イセンカの港町で砂浜に打ち上げられた幼い子供を見つけたセーロスとユリィは彼、レンを捨て子だと思い我が子として育て始める
 二人はレンが強い水の加護を得ている事を漠然と感じ取ってはいた
 自分たちとは違う強力な力を秘めた存在だと認識していたが、しかしその正体が伝説のセイレーンだとまでは想像していなかった
 ただ、海の彼方からやって来た彼は、何れまた海の彼方へと旅立ってしまうだろう…と半ば確信めいた予感をしていたらしい

 当時のレンはあまりにも幼かった為に成人となったレンは子供の頃の記憶を綺麗に忘れてしまっている
 元々自分は捨て子で母親がいないのだと思い、セーロスとユリィの事を実の家族同然に思っている
 自分の正体がセイレーンである事も覚えていないレンは自らの秘められた力に気付く事も無く、一般階級の魔族として暮らしていた

 …という設定がござります



レンとカーン

 邪眼はカーンが施す魔法の一種で、表向きは大魔女により邪悪な存在を封じるべく選ばれた証として認識されている
 具体的には魔女が封印した邪神と呼ばれる存在(主に倒す事が困難とされる、
 強大なモンスターや裏切り者の魔女等の事)の復活を阻止する為に生贄を捧げに行くという役目を担う

 しかしその実態はカーンが目を付けた、やがて自分たちの脅威となる可能性を秘めた強い魔力を持った存在を生贄と共に葬り去る為の小芝居
 生贄の供物と共に邪眼を施した存在ごと邪神に与えて消し去るのが狙いだった

 レンが強い水の加護を受けたセイレーンだと知ったカーンはレンに邪眼の呪いを掛け、
 彼が最も苦手とする火属性の強い火山地帯へと導かせて生贄の羊と共に亡き者にする筈だった
 しかし読みが外れ、邪神はレンの命を奪わずにそのまま帰してしまう


 レンが生きている事を感じ取ったカーンは再び邪眼の呪いをレンに施す
 しかしそれは一瞬だけ効果を現したものの、それ以降彼の額に邪眼が現れる事は無かった
 その理由はカーンの弱点である土属性を持つレグルスがレンの傍に居たから
 レグルスの存在がカーンの魔法の威力を弱めた事でレンが持つ守護の力が呪いに勝り、邪眼の呪いを打ち消した

 その後もレンとレグルスは行動を共にし続けた為にカーンの呪いに掛かる事は無かった
 痺れを切らせたカーンは部下をレンの元へと送り込み抹殺を命じる…が、
 逆に命の危機に晒された事がレンをセイレーンとしての力に目覚めさせる切っ掛けとなってしまった
 そしてカーンが案じた通りレンはディサ国と共に戦う事になり、魔女たちの敵となった

 セイレーンが持つ能力の中に『自らに向けて放たれた攻撃魔法を倍にして跳ね返す』というものがある(某RPGの魔法に例えるならマホカンタやリフレクのようなもの)
 その能力は魔女にとってはまさに脅威そのもの。レンがディサ国に付いた事により危機感を抱いたカーンは自ら姿を変えレン暗殺の為にディサ国へ乗り込む
 しかしゴールドにより正体を見破られ計画は失敗。城の警固も厳しくなり再びカーンがディサ国へ潜入するのは難しくなった

 …物語中では語られておりませぬが、こういう事情があったのじゃよ




名前の由来


 レンという名は『連』という漢字から来ておるのじゃ
 次から次へと意味のわからないトラブルを巻き起こす体質を彷彿とさせる名じゃな

 ダナンというのは漢字にすると『舵男』。舵を握る男――…という意味を持たせておりまする
 しっかりと舵を握って、自分の信じる道を突き進めという親心から名付けたのじゃよ

 …まぁ、そもそもダナンという苗字はユリィのものなのじゃが…その辺はご愛嬌で(笑)