嘗て愛聴したLPは、未だ十分聴くに耐える。しかし、ターンテーブルもアーム
ターンテーブル:日本ビクター製ダイレクトドライブ TT-71
デジタル処理系
以上の様な信号処理用ハードウエアには、PCI拡張ボード式、或いはUSB接続式
ところで、LP再生では静電気による埃の付着が大きな問題である。十五年程
そしてカートリッジも、全て機械的な運動系が使命を制する。カートリッジの針
先の振動振幅はミクロンの単位であり、この精度で針がレコード盤の溝を正確に
辿ることが必須である。この為には、ターンテーブルは反りや回転ムラなく、正
確に毎分33回転しなければならない。カートリッジの針はこのターンテーブル
に追随して縦横の振動を必要な制動の下で行い、その機械振動を電気信号に変換
するために、針の奥に取り付けられている微少なコイルまたは磁石等を動かさね
ばならない。このような正確な運動系を保持し続けることが、LP盤を聴くため
の必要条件となる。しかし、音楽記録媒体は殆どCDにとって代わられているの
で、LPをかける機会は意識的に作らなければ、やっては来ない。機械系は偶に
動かす程度では、その運動メカニズムを健全に保持することは困難である。もし
故障しても、メーカーは修理に応じることは期待できない。
そこで、LP盤再生系がきちんと動作している今の内にと、最近、パソコンを
用いて、LP盤から自作のCDへデジタル録音している。所謂、Waveファイ
ルとして一旦ハードディスクに録音し、その後それをCDWによってCD化する
という手続である。しかし、Waveファイルは、ステレオの一分間で、約10
MBの記録容量を要とするので、LP一枚では500〜700MBという膨大な
メディア容量を喰う。やむを得ず40GBの外付けHDを購入して、この目的に
当てている。CD化した音はかなり満足の行くもので、手軽に聴くことができる
のが何より便利だ。
LP再生系は以下の通りであるが、これまでの20年間でアームのゴムダンパ
ーが一度不具合になって修理したことを除けば、故障したことはない。
アーム :デンオン製 DA−309
カートリッジ :デンオン製 MC型 DL-103(2個)
MC用ヘッドアンプ:自作 FET/Tr 直流アンプ方式、
入力抵抗;200Ω/1000Ω
ゲイン;20dB/26dB
イコライザー :自作 FET/Tr 直流アンプ方式;CR負帰還型イコライザー
RIAA偏差;±0.3dB以内(20Hz-20kHz)
パソコン:富士通製 FMV Deskpower M5/807(CPU;Athron 800MHz)
メモリ :128MB
OS :Windows Me
ソフト :Jet Audio
録音条件:サンプリング周波数;44.1kHz、16bit、ステレオ
等の小型装置が幾つか市販されている。しかし、前者はPCIの空きスロットが不
足で使用できず、また後者はUSBホストアダプターを選ぶという問題があり、安
心して購入・使用することができない。今のところ、上記パソコンに組み込まれ
ていたサウンドチップとソフトウエアをそのまま用いて、イコライザーアンプか
らの出力信号を、ラインイン端子に接続して録音しているが、ノイズは実用上問
題にならない程度である。念の為、信号対雑音比を確認するべく、発信器から
1kHzの信号をパソコンのラインイン端子に加えて、スペクトルを自作スペアナに
よって調べてみた(下図)。ラインイン入力ボリュウムは実際の音楽録音の場合
と同一である。300Hz以上では80dB程度のSN比となっている(2kHz以上で観測さ
れる1kHz信号の高調波は除く)が、それ以下の低周波数域では、パソコン自体の
電源から発生するノイズによって、SN比は75dB程度である。この程度のSN比であ
れば、聴感上でも問題はないようだ。
以前に東京秋葉原で購入した英国製の静電防止スプレイ(Permostat)が非常に良好
で、一度噴霧すれば半永久的に静電防止効果を持続する。実際、十五年前にこれ
を噴霧したLPレコードは、今でも埃一つ付いていず、静電気に起因するノイズ
は全くない。