手作りオーディオの卒業

マルチチャンネル用アンプのうち、一台が壊れたらしい。中音スピーカーの右
チャンネルから音が出ていない。プリアンプか、チャネルデバイダーか、パワ
ーアンプか、どれかの故障だろう。信号ケーブルを抜き、アンプ類を取り出し
て蓋を明け調べる他はない。アンプを動作させながらプリント基板のチェック
ポイント電圧を調べ始めたのだが、基板の細部が見えない。頭にベルトをかけ
る形式のルーペを着けてアチコチを検査した。結局、パワーアンプの初段作動
増幅器の負荷抵抗の断線とわかった。
修理しようと基板を外し、断線抵抗器を取り外して新品と交換の作業が必要だ
った。半田鏝の先端が精確に見えない。顔を近づけた途端、鼻先が鏝に接触し
て火傷を負ってしまった。
ああ、もういけない。こうも目が見えなくてはどうにもならない。アンプ類は
もう20年以上、中には30年以上使用しているものもある。今後も次々に故
障が現れるに違いない。目が悪くなって修理もおぼつかない状態では、もう手
作りオーディオからは、手を引くより仕方がない。
という、次第でとうとう、自作アンプによるマルチチャネル方式は諦めた。
デカい箱入のウーファー2台が書斎を占領しているのが邪魔になっていたし、
市販のアンプを3台揃えてマルチチャネルを続けるのも億劫だった。そうなる
と、スピーカーが問題だった。これまで独立のエンクロージャーに納めていた
ウーファー、スコーカー、トゥイターを一つの箱に入れてデバイディング ネ
ットワークで接続するのも面倒だったし、第一大きな箱が邪魔なのだ。この際
市販のトールボーイ タイプのスピーカとすっかり入れ替え、序でにアンプも
市販品に替えてしまおう、という次第で手作りオーディオのシステムからは卒
業となった。

新しいシステムは以下のようになっている。

  スピーカー:B&W CDM7NT 一式
  アンプ:DENON PMA−2000W-N
  CDプレーヤー:DENON DCD−1550AR-N
  LP用ヘッドアンプ:従来使用の自作アンプ

LP用ヘッドアンプだけは、DENON PMA−2000W-Nに組み込まれ
ているものでは満足が行かなかったので従来使用して来た自作アンプを使用し
ている。
新しいシステムの音場特性

自作スペアナを用いて上記システムの音場特性を測った。CDに録音されたピ
ンクノイズを音源としてスピーカを鳴らし、音場測定用マイクで拾った音をマ
イクアンプ(自作)を通して、パソコンのオーディオ入力端子に導いた。使用
パソコンは富士通 FMV-DeskPower-M5/807 (Windows2000)、測定用音源とマ
イクは以下の通りだが、何れも10年以上以前に購入したもので、現在販売さ
れているかどうかはわからない。
音源     :Super Audio Check CD(CBS SONY 48DG3)の中に 収められたピンクノイズ マイクロフォン:音場測定用マイクロフォン(Technics RP-3800E) (周波数特性;20Hz〜16kHz,+3〜-2dB)
音圧特性 
全スピーカー(左+右)(マイク位置;正面1m)
これから見ると、音圧レベルは100Hz以下が部屋の共振らしく少し盛り上
がり、2kHz以上では10dB程低下しているが、クラシック室内音楽を中
心としているので、そう悪くない音響特性だろう。

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