「寒くなり始める季節」(イベントSS掲示板 9月のお題「果物」サンプル作品) 投稿者:AIAUS 投稿日:9月1日(金)22時54分
「はい、耕一お兄ちゃん」
「おっ、栗か。秋の風物だねえ」
「えへへ。裏山で取ってきたんだ」
「ありがとう。初音ちゃん」
「えへへ」

ムキムキ、パリパリ、モグモグ。
ムキムキ、パリパリ、モグモグ。

「・・・耕一さん、どうぞ」
「柿かぁ。秋って感じだよね」
「・・・裏山にたくさんありましたので」
「俺のために取ってきてくれたの? ありがとう、楓ちゃん」
「・・・(ポッ)」

シャグ、シャグ。
シャグ、シャグ。

「ほら、耕一。食べなよ」
「ナシ? なんだよ、せめて剥いてくれよぉ」
「男なら生で食べなよ。皮の下が一番、栄養があるんだよ」
「愛情薄いなぁ・・・ありがとな、梓」
「最初から、そう言いなさいって。ヘヘ・・・」

シャグ、シャグ。
シャグ、シャグ。

「なに、耕一お兄ちゃん? なんで笑っているの?」
「・・・(???)」
「ニヤニヤしちゃって。どうせまた、ろくでもないこと考えてんでしょ?」

「いや、もらった果物の大きさと、みんなの胸の大きさが比例しているなぁって」

「ううっ・・・私はまだ未来があるもん」
「・・・初音?(怒マーク)」
「バァカ。やっぱり、ろくでもないこと考えてんじゃない」

ドンッ!

「千鶴お姉ちゃん。このスイカ、何?」
「・・・季節外れですね」
「売れ残りでも買ってきたの、千鶴姉?」

「だって、胸の大きさと同じ果物だって、耕一さんが言っていたから・・・」

・・・シーン(五秒間)。

「どっちかと言うと、ブドウじゃないかな?」
「ブドウ? 耕一さん、どういう意味ですか?」
「いや、一粒だけなら大きさがピッタリだし」
「こっ、耕一お兄ちゃん! 千鶴お姉ちゃんにそんなこと言ったら・・・」

「・・・干し柿」

「わはは!! 楓、それ最高! サイズといい、萎び具合といい、姉貴の胸そっくり・・・はっ!」

ヒュウゥゥ・・・。

「・・・なっ、なんだか急に寒くなったね、耕一お兄ちゃん」

トトトト・・・ガシッ。

「・・・(逃げようとして千鶴につかまり、もがいている)」
「じょっ、冗談ですよ、千鶴さん!」
「そっ、そうだよ、姉貴! ジョーク、ジョークだってば!」

「・・・あなた達を殺します」

「「「「ギョエーー!!」」」」

合掌。

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おまけ

「セリオさん。そのスイカ、どうしたんですか?」
「「ピースオブハー×」というところから送られてきたのですが・・・どういう意味なのでしょうか?」
「なにか書いてありますねえ・・・ジャケット新バージョン?」
「胸がどうだとか・・・マルチさん、わかりますか?」
「全くわかりません」

わからない人は、CD屋さんにダッシュ。

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これはイベントSS掲示板「九月のお題:果物」のサンプルSSです。

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ではでは。