雨と、祐介 投稿者:山岡 投稿日:5月31日(水)20時36分

雨。雨が降っていた。

「…こりゃあ沙織ちゃんの家に泊まってくしかないなぁ…」

「いやぁん♪祐君のエッチ♪」

…誰が性犯罪者だ。

でも、こんな頭の悪い受け答えをする沙織ちゃん(巨乳)は可愛い。

大好きだ。

ラブだ。

むしろ雨よ、ありがとう。

今日こそ僕は益荒男になりなす。





豪雨。豪雨になった。

小学生なら溺れるくらいに水かさが増している。

神の声が聞こえた。

「いけいけGOGO♪」らしい。

たしかに聞こえた。電波に乗って。疑う気すら起きない。

「そろそろ寝よーよ♪」

沙織ちゃん(巨乳)は大胆且つ性急だ。

夜は長いのに。

それが沙織ちゃん(巨乳)のいいところなんだが。

まあしかし、据え膳食わぬは男子の恥にして。

「先にお風呂入ってくるね♪」






……

この時間が一番長い。

ふと、外を見る。



どんぶらこ。どんぶらこ。



よく知ってる顔が流れてる。

違和感が無いのが違和感だ。

瑠璃子さん。

電波で交信。

『…何してるの?』

『…流れてるの。』

…そのままだった。

『…長瀬ちゃんは流れないの?』

…瑠璃子さんと町を流れる。

…最高だ。

…だがしかし。

…沙織ちゃん(巨乳)はどうする?

『…流れないの?』

…瑠璃子さんと沙織ちゃん(巨乳)どっちをとる?

『…流れないの?』

…瑠璃子さんと巨乳ちゃん(沙織)…

『…流れないの?』

…瑠璃子さんと巨乳…

『…流れないの?』





窓が空いていた。

雨が降り込んでいた。

そして。



雨は今も降りつづけていた。