バラバラに砕け散ったハートのカケラ・・・ ──棄てられた『オモイ』 ──毀された『オモイ』 ──届かぬ『オモイ』 『オモイ』のカケラを一つ一つ集めていく。 所々欠けたそれは合わせることも適わず、 また、元の『カタチ』に戻ることはない。 それなら・・・ ザク ザク ザク ザク ザク ザク・・・ カケラを細かく切り刻む。 細かく細かく、千々に細かく切り刻む。 新しい『カタチ』に生まれ変わるために。 そして散らばった『オモイ』を新たに一つにするために、 ゆっくりと溶かしていく。 ──ドロドロと蕩ける『オモイ』 ──グラグラと沸き返る『オモイ』 ──グルグルとかき乱れる『オモイ』 最後に、『オモイ』を『カタチ』に・・・ ──触れるのを躊躇うほどの熱を帯びて ──触れればネットリと纏わりつく ──噎せ返るほど焦がれて ──甘さよりも苦さが際立つ ──大きなハートの・・・グニャリと歪んだハートの『カタチ』── 私の、今の私の『オモイ』の全て。 そして、あの人の気に染む『カタチ』。 もう一度・・・ 私からあの人に・・・ 今度こそ、多分・・きっと・・・ 愛シテイマス、タクヤサン・・・ ------------------------------------------- 2月って今日までじゃん。危ない、危ない。 どうも、第3接触です。 お題『バレンタインデー』ですが、皆さんは甘々の作品を書かれるだろうから、 少し苦いものを書こうと思ったら・・何か変な方向に走ってしまいました(汗) そもそも、これは『バレンタインデー』ネタなのかと言われたら、私はそのつもりで 書いたとしか言えないのが最大の難点ですね。 ひねりすぎたかなぁ。 ああ、やっぱり慣れない物を書くもんじゃないなぁ。