「千鶴さん、みんなは?」 「妹たちは学校もあるし、もう眠りましたわ」 「それじゃ、あとは……」 「…大人の時間、ですね。お酒まだいりますね?」 「ああ、もう少しもらおうかな」 「はい。そう思って用意しておきましたわ」 「………何ですか、この得も言われぬ…鼻の穴から入って脳みそかき回して 耳から脳漿と魂ごと飛び出すような臭気漂う酒瓶は?」 「これは私が今年作った果実酒『ドリアン酒』です」 果実の王ドリアン! プラスアルコール!! プラス千鶴さん作!!! 死ぬって、絶対! 「ご、ごめん、千鶴さん。俺今日ちょっと悪酔いして…。か、体が動かん!」 「…『繊維』を使わせてもらいました」 「繊維!?」 「最新のアラミド繊維です。鬼の力でも断つことはできません…」 「!?………」 「…夜もまだ更けたばかり。ゆっくりと楽しみましょう……」 ……朝はまだかあぁ〜〜〜〜〜!!! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− どうも第3接触です。 先月はかなり遅くに一本しか出せなかったので、今月は早めに一本を。 ま、軽いやつですけど、『お題:果物』で。 で、ドリアンですが言わずと知れた果実の王、その独特の臭気で有名です。 このドリアンとアルコールの取り合わせはかなり危険なのは御存知でしょうか? 私はチャンピオンの漫画『鉄鍋のジャン』で知ったんですが、調べてみると本当に 死ぬこともあるそうです、皆さん気をつけましょう。 それで『繊維』は…気にしないで下さい(笑)。ドリアンつながりで、つい。 ではまた。