二人の夜は危険な薫り 投稿者:第3接触 投稿日:9月2日(土)04時06分
「千鶴さん、みんなは?」
「妹たちは学校もあるし、もう眠りましたわ」
「それじゃ、あとは……」
「…大人の時間、ですね。お酒まだいりますね?」
「ああ、もう少しもらおうかな」
「はい。そう思って用意しておきましたわ」
「………何ですか、この得も言われぬ…鼻の穴から入って脳みそかき回して
耳から脳漿と魂ごと飛び出すような臭気漂う酒瓶は?」
「これは私が今年作った果実酒『ドリアン酒』です」

 果実の王ドリアン! プラスアルコール!! プラス千鶴さん作!!!
 死ぬって、絶対!

「ご、ごめん、千鶴さん。俺今日ちょっと悪酔いして…。か、体が動かん!」
「…『繊維』を使わせてもらいました」
「繊維!?」
「最新のアラミド繊維です。鬼の力でも断つことはできません…」
「!?………」
「…夜もまだ更けたばかり。ゆっくりと楽しみましょう……」


 ……朝はまだかあぁ〜〜〜〜〜!!!

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 どうも第3接触です。
 先月はかなり遅くに一本しか出せなかったので、今月は早めに一本を。
 ま、軽いやつですけど、『お題:果物』で。
 で、ドリアンですが言わずと知れた果実の王、その独特の臭気で有名です。
 このドリアンとアルコールの取り合わせはかなり危険なのは御存知でしょうか?
 私はチャンピオンの漫画『鉄鍋のジャン』で知ったんですが、調べてみると本当に
死ぬこともあるそうです、皆さん気をつけましょう。
 それで『繊維』は…気にしないで下さい(笑)。ドリアンつながりで、つい。
 ではまた。