「はぁはぁ、間に合った?} 「まだまだ大丈夫なようです」 「はぁ、よかった」 「では、はじまりはじまり」 カラオケボックスにて 1 マルチ「・・・ふぃーりぃーーーーん はーーとーーー」 浩之 「おっ、65点か」 マルチ「だめでしたか?」 綾香 「次にやるときはもっと上手になってるわよ」 芹香 「・・・(こくこく)」 セリオ「点数が出るのですか」 綾香 「そうよ、それがどうかしたの」 セリオ「そうですか」 セリオ「成績が出るのですか」 マルチ「セリオさん?」 綾香 「ほっときなさい」 2 ♪〜♪〜〜〜 浩之 「びっくりだな」 マルチ「はわわ、すごいです」 〜♪〜〜〜♪〜〜♪〜 セリオ「スポーツも勉強もできますが、歌はお上手ではないのです」 芹香 「・・・(こくこく)」 〜〜〜♪〜〜♪(けど歌は好き) 3 綾香 「あー歌った歌った」 マルチ「芹香さんて、歌ものすごくうまいですねー」 浩之 「ホントびっくりしたぜ。そんじょそこらの歌手よりうまいぜ」 芹香 「・・・(そんなことはありませんよ)」 浩之 「もう一人ビックリだったけどな」 綾香 「いいの! 歌は心なんだから」 長瀬 「そうです。カラオケにうまい下手などありません」 マルチ「わっ」 浩之 「何であんたがここにいる?」 セリオ「最初からいましたが」 長瀬 「カラオケは自分の好きな曲を快く歌うのがいいのです」 長瀬 「上司に叱責されたときも、勝手に改造したのがばれたときも・・・」 セリオ「今日は会議ではなかったのですか」 長瀬 「すべての思いをぶつけて歌うのが漢ってものだよ藤田君」 浩之 「聞いちゃいねぇ」 「何か覚えがあるような話ね」 「はい、『あずまんが大王』第一巻参照だそうです」 「最後のほうのページね」 「はい、そうです」 「本当に下手なんでしょうか?」 「知らないわ。声優的に考えればうまいでしょうけど」 「声優的にですか」 「それではまた来月」 「さようならー」 -----------------------------------------------------------------------