今回は御題「夜の学校+クロスオーバー」あわせて書きますです。 それでははりきってまいりましょう。 「いつもこればっかね」 不幸にしてやる。 「そ、それだけは」 芹香さん、よろしくお願いします。 「・・・」 「姉さん、そんな簡単に返事しないでぇぇぇ」 バタン よしっと じゃ、いきます ----------------------------------------------------------------------- 部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ 来栖川電工HM研究所第7研 HM格納庫 別名ーお姫様の寝室 HMX−12 −マルチー とHMX−13 −セリオーがポータブルDVDデッキの前に居る。 『封筒に同封していた写真と地図には目を通したかね』 「ハイ」 『今回の仕事はその目標を捜索、場合によっては救出せよ』 「普通の高校生みたいですけど」 『依頼者は彼女の友人、いや、仲間からだ』 「なぜ、言い直したんですか」 『「彼女にここ数週間連絡が取れない。この時期は一番大切な時期なのに・・・ 彼女がこの時期を捨てるとは思えないし・・・」と言うことだ』 「で、ご家族の方には?」 『家族は教えてくれないらしい。それにあまり家族に話せるものでも無いらしい』 「尋問は無理と」 『もちろん、尋問等はご法度。あくまでソフトに』 「この地図は?」 『なお、同封の地図は彼女の学校とその近辺の地図だ。その周辺で目撃されたらしい』 「ここを調査しろと言う事ですね」 『装備は室内戦の可能性が充分考えられるし、なにぶんソフトに行わなければならない。 よって火器の仕様は極力避けるように』 「火器は厳禁ですか・・・。チッ、残念です」 『以上で作戦概要を終わる』 「なんかぜんぜん話し聞いてくれないですね。一方的ですね」 『そろそろマルチがボケてると思うが、これは録画だ。君たちのパターンを読んで話しているだけだ』 「は〜、そうですか〜」 『以上でこのDVDは終了する。なおこのDVDは自動的に・・・』 「マルチさん!」 「セリオさん、なんで私の影に・・・、と言うか盾に」 『・・・爆破したいと思うが、なにぶん、予算が無いので各自で処分してくれ。それで』 プチっ グシャ 「ともかく、明日はその周辺を調査してみましょう」 「ハイ〜、ではおやすみなさい〜」 「おやすみなさい」 「・・・で、何故綾香が居るんだ?」 「浩之こそどうして?」 「オレはマルチに市場マーケティングのテストを手伝うために・・・」 「私はセリオの市場キャンペーンを・・・」 「マルチさん」 「セリオさん」 「「人手が多い方が効率いいですよね」」 「で、何すんだ?」 「この写真のお方について街の人に事情聴衆を行います」 「何で私が・・・」 「「やってくれないのですか〜(泣)」」 「あ〜、わかったわよ、やればいいんでしょ」 「(小声で)パターンの読みやすい人ですね」 「何かなセリオちゃん」 「いえ、なにも」 「それじゃいきましょう」 「そうするか。オレはマルチと」 「綾香様は私と」 「勝手に決めないでよ〜」 「・・・で、わかった事は ・近くの高校に通っている ・頭が足りなそう ・画材屋の常連 ・ ・ ・ ・ ・ ・最近見かけない ・学校付近で最近見た事がある ・最後に見たときかなりトーンや原稿用紙を買っていた ということぐらいですかね」 「それでどうするんだ?」 「研究所でそれを審査します」 「ふ〜ん」 「ご協力ありがとうございます」 「これで私たちも」 「マルチさん!」 「モガモガモガ」 「それでは帰りましょうか、マルチさん」 「モガ―モガモガモガ―」 「本当にいいのか」 「私たちのテストはここまでですから」 「・・・」 「(小声で)夜また来てみましょう」 「やはりこの学校が怪しいですね」 「ここに居る可能性が一番高いですから」 「他のところに居る可能性は?」 「あります。例えば近くの他の高校では、以前夜な夜な生徒が乱交していたと言う話しがあります」 「そ、それは・・・」 「それは既に解決済みです」 「良かったです〜」 「しかし、この高校でやってないとは言えません」 「し。しかし・・・」 「ともかく調査してみましょう」 「鍵が閉ってますけど」 「これを使います」 「そ、それは危険だと」 「いきます」 キィー パカ 「さて、行きますか」 「は、はい」 「この部屋にもいませんでしたね」 「それにしても何故こんなに多くの生徒が」 「お泊り会ですかねぇ〜」 「・・・あそこ見てください」 「光が漏れてますね」 「行ってみましょう」 「どうやら印刷室のようですね」 「隣の部屋からも何か物音がします」 「スタングレネードを使います」 「セリオさん、それは危険ですぅ。それに他の人に気付かれてしまいます」 「そうですね・・・。では」 タッ ピシ 「動かないでください。首が落ちる事になります」 「なによ〜、この詠美ちゃん様になにするつもりよ〜」 「騒がないでください」 「セリオさん、この人写真の人ですよ」 「そうですね・・・。失礼しました。大庭詠美様ですね」 「そうよ、あんたたちは・・・。ロボットね」 「HMです」 「そのSMが何の用よ!」 「HMですよ。お友達の方から探してくださいと頼まれまして」 「そ、そう、大変だったわね」 「で、あなたは一体何を」 「時間が無いからここで書いて、コピー本を作ってるのよ」 「そうですか〜、けど勝手にやっていいんですか?」 「いいのよ。詠美ちゃん様が使ってやってるのだから」 「そうですか〜」 「大庭、何やってる! もう消灯の時間はとっくに過ぎてるぞ」 「あっ、先生」 「お前ら、どこの生徒だ!」 「マルチさん、スモークチャージャー」 「はい、いきます」 ポイッ ポシュッ 「ゴホゴホ、大庭どういうつもりだ」 「せんせ〜い、わたし知りませ〜ん」 「さてクライアントに報告をしませんと」 「まーるーちー」 「あっ、浩之さん」 「お前はこんな時間に何ほっつき歩いているんだ!」 「すみませ〜ん」 「マルチ送ってやるから帰るぞ」 「はいっ」 「セリオは?」 「すいません、私は少し用事がありますので、先にマルチさんと一緒に」 「お前な、女の子の一人歩きは危ないぞ」 「私は綾香さま付きですから」 「本当に大丈夫だな?」 「心配ですか?} 「おっ、おう」 「浩之さん、顔赤いですよ」 「そ、そんな事無いぞ(一瞬セリオがかわいく見えたぞ)」 「セリオさん、よろしくお願いします」 「任せてください。マルチさん」 「ここですか」 トントン 「すいません。来栖川のものです」 「よく来たね。詠美どうだった?} 「どうやら学校で泊り込みで補習をやらされているようです」 「詠美らしいわ」 「けどどうするんだ夏コミ」 「学校の印刷室でコピー本刷ってました」 「・・・さすが詠美だな」 「それでもこちらは人が足りないんやで。うん、ええ事考えた」 「どうするんだ」 「もう一つ依頼していたよなぁ」 「場合によっては救出、ですか」 「それができなかったから、あんたはここで働いてもらう」 「も、申し訳ございません。私これから・・・」 「問答無用!」 「浩之さん、ありがとうございました」 「もうこんな夜に出歩いちゃだめだぞ」 「はいっ」 「頭出せ」 「はい」 なでなでなでなで 「あっ。ありがとうございますぅ」 ----------------------------------------------------------------------- というわけでお送りしましたがいかがだったでしょうか。 「あの〜、私はどうなるんでしょうか」 そのままアシスタント。 「いつまででしょうか」 知らない。 「いいかげんですね」 だって出た事どころか行った事も無いから 「そーですか。しくしく」 ないたセリオは無視して、この話し、実話に近いんですよ。 「どーいうことよ」 よく聞いたな綾香君。うちの高校では夏休み泊りで勉強を永遠とやらされる行事があったんだ。 「それから?」 けどオレ旅行で行かなかったんだ。 「・・・」 かなり地獄らしかったようだね 「卑怯者」 いいじゃん、ちゃんと大学入れたんだし。 「留年してるくせに」 それとこれとは関係無いだろ。 「どーだか」 最後に感想をくれたみなさん本当にありがとうございます。 これからも期待にこたえて頑張るつもりです。 「こんな作者でも見捨てないでやってね」 それでは