ジーク・リーフが描くSS第4弾
今回は御題「夏祭り」にあわせて書きますです。
話しの背景は前回の「雨々降れ降れ」「ズルッまるちぱにっく第1回」と同じだから注意も同じ
それでははりきってまいりましょう。
-----------------------------------------------------------------------
部屋を明るくしてディスプレイから離れてみてネ。良い子とお姉さんとの約束ヨ
今日は(市主催の)夏祭り。
いつも如く筋肉ジジイが美女二人を妨害している。
― 少ない予算と市内にある企業からある意味脅し取った寄付金で行う夏祭り
イマイチ知名度の低い演歌歌手やキワモノの(売れない地元の)コメディアンを呼んで騒ぎ
ありきたりの盆踊りソングと誰が作ったか解らない地元の盆踊りソングを鳴らし
女性を強制的に踊らせる
イマイチおいしくない店屋物を高く売り付けたり、絶対当たらないくじや射的を行う屋台
あるものは狂乱し、あるものは泣き叫ぶ
それが夏祭りである―
―と文献には書いてあります。そんな危険なところにお嬢様がたを連れて行くわけには行きません」
「セバス、その本誰に紹介された?」
「セリオでございます。綾香お嬢様」
「やっぱりねぇ。セバス、その本どこが出版してる」
「えーとですね、民明書房・・・」
「・・・」
「これがあの民明書房ですか。始めてみました。じゃ無いわよ姉さん」
「・・・」
「少年ジャ○プに連載していた「魁○男塾」の中で設定を説明するのに使った架空の出版社なの!」
「・・・」
「詳しいですね。ってそりゃ私も昔はその本を探して・・・ ってなに言わすのよ」
「それではこの本は・・・」
「印刷所見てみなさい」
「塚本印刷・・・」
「わかったでしょ。だったらさっさと行く準備をする!」
「はいわかりました」
「・・・」
「セリオでしたら用事があるのでHM研行く、ということでしたが」
「セリオ! 自分だけ先に行ったわね」
「・・・」
ところ変わってここは夏祭り会場。まぁ、ありきたりのグランドだ
いつもの如くやる気のない目つきの悪い男「毎度毎度よく言えるな」とそのおともの「わかってるよね」
あっ、すいません言い直して 腰の軽そうな漢と自称浩之研究家っていうかストーカー 「てめぇもこりないやつだな」「滅殺だよっ」がいる。
とそこに浴衣を着た可愛い女の子が二人 「えっどこだ」「ひろゆきちゃん そんな事やってる間に逃げたよ」
「浩之さぁん、あかりさぁん」
「(チッ逃げられたか)よう、マルチにセリオ。よくきたなぁ」
「(浩之ちゃんごまかしちゃって)マルチちゃんにセリオちゃん浴衣似合ってるよ」
「わーい、うれしいです」
「お褒めにあずかり光栄です」
「あかり、なぜ俺が気にしたくないことを」
「だって二人とも可愛いじゃない」
「まるちのどら○モン柄の浴衣は似合っているかもしれない(確かに子供だからな)」
「何か浩之さん今失礼なことを・・・」
「セリオのその柄は何だ!」
「はい、見ての通りマルチさんにあわせてドラミち○んです。それが何か不都合でも」
「もういい。で誰がそれをくれたんだ」
「「研究所のみなさんです」」
「あそこの連中はいったいなにやってんだ」
「HMの夏季の装備の実地テストかと」
「さぁて、じっくり楽しむか」
「そうだね」
「はい、早速行きましょう」
「あの私も」
「最初は射的に行こう」
「くまグッズでもあるのか」
「わぁー、おもしろそうですね」
「わたしもぉ」
その後浩之は後悔することになった。
まぁ、何でかはわかるだろう。
「やっとみつけた」
「おう、芹香先輩に綾香、遅かったな」
「・・・」
「いや、責めているわけじゃないから」
「ともかくセリオ、あんたいったいなんのつもりかしら。あれは」
「お嬢様。私が何か?」
「何であんな本をセバスに」
「おもしろそうだったからです」
「なんだってぇえ」
「・・・あっ、浩之ちゃん。そろそろ花火の時間だよ」
「お前らも遊んでないでしっかり見とけよ」
「最初は仕掛花火か」
「わぁー。ほんとにきれいですぅ」
「これが企業に強制的に提出された技術を使って・・・」
「それはもういい」
「次は打ち上げ花火だって」
どぉぉぉーん
「わぁ、敵の襲撃ですぅ」
「危ない綾香様(ニヤソ)」
ガバァ
「何するのセリオォォォ」
ゴキィィ
「・・・」
「大丈夫に決まってるじゃない。イタッ」
「足ひねってるじゃないか」
「このくらい大丈夫よ。ッ」
「無理すんなよ。背中借してやるから」
「あっ、ありがとう浩之」
「綾香さん大丈夫?(いいなぁ、私も浩之ちゃんに・・・)」
「・・・(綾香、後で実験の手伝いしてもらいますわね)」
「お嬢様本当に申し訳ございません(ニヤソ)」
「勘違いなら別にいいわ(ありがとうセリオ)」
かくして祭りは平穏とは言い難いが無事に終わった。
あれっ、マルチはというと
「だけど良かったな。カーゴ持ってきて」
「マルチちゃんだから予想はしていたけれど」
「お約束、ってことかしら」
そう、マルチはブレーカーが落ちていた。
なぜかって、それはセリオと同じ事を浩之にしようと思ったからだ。
ドジだからいつもの如く失敗したんだけどね。
-----------------------------------------------------------------------
というわけでお送りしましたがいかがだったでしょうか。
多分夏休み前はこれで最後になると思います。
まぁ、大学でやっているからね。
ともかく本編っていうかアレの第2話は早めにできたら友人に頼んで出します。
それと感想をくれたみなさん本当にありがとうございます。
これからも期待にこたえて頑張るつもりです。
それでは