雨宿り 「あんたも雨宿りか」 「・・・」 「朝はあんなに晴れてたのにな」 「・・・」 「雨降るようには思えなかったなぁ」 「・・・」 「そう思います、か。鳥も低くは飛んでなかったし、ネコのヒゲも、あっ、ごめんな」 「・・・」 「気にしないでください。うん。まぁそうするわ。こんな雨なら別に雨宿りしなくてもいいけどな」 「・・・」 「お体を壊します。そんなやわな体じゃないよ」 「・・・」 「あいつみたいなこと言うなぁ。わかったよ、雨が止むまで一緒にいてやるよ」 「・・・」 「ああ。この前の雨のときびしょ濡れで帰ってきたらすごく怒られてさ、無理やり風呂に入れられて本当に大変だったわ」 「・・・」 「まぁね。タオルでふけばいいと思うけど、体が冷えるよ! って言うからな」 「・・・」 「うんそうだな。ちゃんと気ぃつけるわ。病院なんぞ行きたくないからな」 「雨がやんできたみたいだな。おっ、俺の連れが来たみたいだ。あんたの連れも一緒みたいだな」 「黒ネコさ−ん、犬さ−ん。どこですかぁー」 「マルチ、そんな慌てるとコケるぞ。あっ、先輩も気をつけて」 「・・・」 「大丈夫です。魔法でコーティングしてます。て、そんなことできるんか?」 「さわがしいやつらだな。さぁ行くか」 「・・・」 「ワンワン」 「うなぁー」 「犬さん、黒ネコさんと一緒でしたか」 「かわいげないネコと犬が仲良くやってるな」 「うなぁー」 「ワンワン」 ----------------------------------------------------------------------- おまけ 「セリオー、なにこれ」 「ああぅ、綾香様。私の観察日記を読まないで下さい」 「観察日記ぃ? 何の?」 「マルチさんの周りをいつもうろうろしている犬ころのです。犬ころのくせにいっちょまえなことを・・・」 「なんで犬の言葉わかるかなぁー」 「長瀬主任に付けてもらいましたから」 「あの馬、なに勝手にうちのセリオに! セリオも勝手に付けるんじゃないの!」 ----------------------------------------------------------------------- 初めて書きましたジーク・リーフ(仮)というものです。 リーフ図書館には毎週くらい訪れているのですが、自分も書きたいと思い書いてしまったわけです。 思えば半年前から温めていたSSのほうを書きたかったのですが、文才が無いので。 本来なら感想くらい書きたいのですが、学校のPC使っているため(これは自宅の自作PC使って書いてます)、 感想が書く余裕が無いです。また余裕が出来た時にでも書かせてもらいます。