雨宿り 若しくは観察日記 投稿者:ジーク・リーフ 投稿日:6月8日(木)12時57分
雨宿り


「あんたも雨宿りか」

「・・・」

「朝はあんなに晴れてたのにな」

「・・・」

「雨降るようには思えなかったなぁ」

「・・・」
「そう思います、か。鳥も低くは飛んでなかったし、ネコのヒゲも、あっ、ごめんな」

「・・・」

「気にしないでください。うん。まぁそうするわ。こんな雨なら別に雨宿りしなくてもいいけどな」

「・・・」

「お体を壊します。そんなやわな体じゃないよ」

「・・・」

「あいつみたいなこと言うなぁ。わかったよ、雨が止むまで一緒にいてやるよ」

「・・・」

「ああ。この前の雨のときびしょ濡れで帰ってきたらすごく怒られてさ、無理やり風呂に入れられて本当に大変だったわ」

「・・・」

「まぁね。タオルでふけばいいと思うけど、体が冷えるよ! って言うからな」

「・・・」

「うんそうだな。ちゃんと気ぃつけるわ。病院なんぞ行きたくないからな」




「雨がやんできたみたいだな。おっ、俺の連れが来たみたいだ。あんたの連れも一緒みたいだな」



「黒ネコさ−ん、犬さ−ん。どこですかぁー」



「マルチ、そんな慌てるとコケるぞ。あっ、先輩も気をつけて」

「・・・」

「大丈夫です。魔法でコーティングしてます。て、そんなことできるんか?」



「さわがしいやつらだな。さぁ行くか」

「・・・」



「ワンワン」

「うなぁー」


「犬さん、黒ネコさんと一緒でしたか」

「かわいげないネコと犬が仲良くやってるな」

「うなぁー」

「ワンワン」



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おまけ

「セリオー、なにこれ」

「ああぅ、綾香様。私の観察日記を読まないで下さい」

「観察日記ぃ? 何の?」

「マルチさんの周りをいつもうろうろしている犬ころのです。犬ころのくせにいっちょまえなことを・・・」

「なんで犬の言葉わかるかなぁー」

「長瀬主任に付けてもらいましたから」

「あの馬、なに勝手にうちのセリオに! セリオも勝手に付けるんじゃないの!」

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初めて書きましたジーク・リーフ(仮)というものです。
リーフ図書館には毎週くらい訪れているのですが、自分も書きたいと思い書いてしまったわけです。
思えば半年前から温めていたSSのほうを書きたかったのですが、文才が無いので。

本来なら感想くらい書きたいのですが、学校のPC使っているため(これは自宅の自作PC使って書いてます)、
感想が書く余裕が無いです。また余裕が出来た時にでも書かせてもらいます。