―瑠璃子さんは美少女だ。 ちょっと電波で、ちょっとヤバ気で、かなり危ない兄貴がいるけど、美少女には違いない。 何気に性格が悪いような気がしないワケでもないけど、恋人(ぽっ)として僕は満足だ。 だけど……… 「瑠璃子さんって肌がキレイだよね。」 「…くすくす……ありがとう、長瀬ちゃん。」 「なんていうか………餅肌っていうのかなぁ?」 「うんうん……もにもにだよ。」 「ふ〜ん、もにもになんだ。(『もにもに』!?)」 「そっか………瑠璃子さんは餅肌だったのか……もにもになのか…。」 「そうだよ……くすくす…。」 「………」 「…くすくす…」 「…触って……いい?」 「…うんうん、いいよ、長瀬ちゃんだし。」 「じゃ、じゃあ……遠慮無く、ほっぺたを…」 …もにもに……むにっ…むにっ…… 「うわ〜…ホントにむにむにって感じだなぁ…。」 「…くっすぐったいよ…くすくす…。」 「ちょっと病み付きになりそうだなぁ…」 「発言が変態ちっくになってきたよ……くすくす…」 「………ちょっと引っ張ってみていい?」 「うんうん……いいよ…」 「じゃ、遠慮無く。」 …むに〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜――――うわ〜っ……柔らかくて気持良い手触りだなぁ…。 …むに…むに…むに……むに〜〜〜〜〜〜〜… 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………あれ? 「………」 「………」 「…の、………(…伸びてる!!?)」 「…おういあんあい、なあえしゃん?」 「ひ、ひいっ!」 「…なあえしゃ〜ん?」 「る、瑠璃子さ…ん…!?」 僕が引っ張った部分はまるで餅の様に瑠璃子さんの顔面から伸びていた。 「瑠璃子さん……コレは…???」 「もいあだっえいっあっあよ。」 「………」 「…ああえしゃん、おういたおかあ?」 「……さ、さよなら…瑠璃子さん…!」 「帰るなよ。」 「えっ!!?」 「………」 「………る―」 「おおう、おおう、ああえしゃん?」 「………」 ………餅………肌? ……食うか?