〜短編〜
【猫の恐怖】
俺は長森の家に遊びにいったときだった。
「長森……この注意書きはなんだ?」
オレがそう言って突き出したのは廊下に貼ってあった一枚の張り紙であった。
「あ、これ? 注意書きだよ」
「いや、そうじゃなくって……この内容だが……」
『1、水をかけてはならない』
『2,十二時以降にえさをやってはいけない』
『3,日の光に当ててはならない』
「だから注意だよ」
「なんのだ?」
「猫だよ」
「猫?」
「ねこ」
「いや……一般的にいってこれらの注意は猫に当てはまらないような気が……」
オレがそう言うと長森瑞佳は即座に否定した。。
「ホントだよ、浩平」
「証拠は?」
「だって家の猫に水かけたらいっぱい増えたもん」
「え?」
オレはそのとき気がついた。
オレの背後で蠢く生き物の気配を……。
終劇
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恐怖怪談っぽく仕上げてみました……。
今の季節にぴったり(笑)
そして二本目っ!
5連続張り付けまで残り3本