はぐれ三匹【恋愛編】〜その1 投稿者: YOSHI
YOSHI

朝。いつもと変わらぬあいさつがかわされる。
「おはよう、里村さん」
「………………………」
深海にも勝る沈黙がさわがしい教室の中で返ってくる。茜はそのまま席に着くと南の方をみようともしなかった。
「あう…………」
南は悲しそうな表情をしつつもなんとか前を向く。
それを離れたところから見ている住井と俺。
ややあって住井が口を開く。
「………三十二連敗、記録更新だな」
「住井の昼飯おごり記録も三十二連続だな。つけが7回だったな」
「あうぅ…………」
住井は重たいため息をつくと財布の中身を確かめ始める。
俺は静かに席に座っている里村を見ながら言う。
「前はもうちょいつきあいが良かったと思うんだけどな……」


二月ほど前のことである。俺と住井に南が集まって酒盛りをしていたときのことだ。
まあ、こんな席では必ずというか何というか、結局恋愛話がでるものである。
やはり最初にそんなことを言い始めたのは住井だった。
「うーん、やっぱり長森さんってかわいいよなぁー」
「いやいや住井。先輩にもいい人達がいたじゃあないか。もう卒業したけど川名先輩もいい感じだったなぁー」
「下級生にも演劇部にかわいいのがいたじゃないかよぉー」
「住井っ!おまえには七瀬さんなんかどうだ?」
と、そこで後ろで何かが起きあがる気配がした。
「…………茜さん…………」
それは、かなり早い段階でで屍とかしていたはずの南だった。
そして南はいきなり立ち上がると叫んだ!
「茜さぁぁん!どうして、俺の『愛』が、とどかないんだぁぁぁーーー!!」
「お、落ちつけ南!」
「そうだぁ!近所迷惑だぞぉー!」
「おいっ!住井止めるの手伝え!」
「茜さぁぁぁん!!!何で僕を見ようとしないんですかぁー!」
「ああっ、みっずっかっちゃーん♪」
「住井っ!酒瓶に抱きついているんぢゃないっ!」



この後、南の里村に対しての思いを無理矢理と長々と聞かされ東の空が白々と染まり始めた頃、ようやく解放された。
そして朝となり復活した住井のもと、作戦会議が行われた。そして、題して!
<南の!恋のアプローチ大作戦>が決行されることになったのだった。

手始めに朝のあいさつ。これで爽やか南を印象づける。
「おはよう、里村さん」
「………………」
「住井、大丈夫なのか?」
「俺を信じろ!」
昼休み。席が前後なのを利用してさりげなく一緒に昼飯を食おうと誘う。
「絶対に嫌です」
「里村さん一緒に昼食なんて……」
「なんかおれ南がかわいそうに思えてきたけど」
「いつかは報われる!」
そして、黄金の放課後。山葉堂のワッフルを食べに誘う!
「里村さんっ♪」
「…………」
すでに里村の姿はなかった。
「根本的な作戦ミスじゃないか?住井」
「………………」

「あきらめろ、南。断言するがこのままでは絶対に無理だ、不可能だ」
傍らでは南が酒瓶を片手に涙を流している。
住井も湯飲み茶碗に焼酎を注ぎながら続ける。
「二ヶ月。長かったなぁ。おまえはそんなに長い間戦ったんだ」
「ううっ……」
南は涙を流しつつ酒瓶を一気にあおる。
と、いきなり住井はなにやらワープロ打ちされた紙を取り出した。
それを南に渡しながら言う。
「このままではおまえの失恋は確実なものとなってしまう。そこでだ……」
住井はいったんそこで言葉を切ると南の目を見つめて言う。
「今ならお得っ!クロロホルム一瓶がなんと1…………」
『んなもん売るなぁぁーー!』

ごち。

俺と南が繰り出した愛と友情のツープラトンは住井をとらえた!
「くっ、聞いたぜ今のパンチはよう……」
住井はどこぞのボクサーのようなせりふをはく。おきまりだろう。
「もちろん今のは冗談だな?そうだよな?」
「ああ、冗談はおいとくとして……だ。こいつを見てくれ」
住井はすぐに立ち直るとまた別の紙を取り出す。
「南の言うとおり里村さんの様子がおかしいことは確かだ。そこでその紙を見てくれ」
言われてレポート用紙をのぞき込む南と俺。
「俺の持つ極秘ネットワーク。S・S・N(住井・シークレット・ネットワーク)によるとだ。
里村さんの様子がおかしくなったのは3月25日前後。さらに空き地での目撃例などもある。
それでS・S・Nは調査をつづけ1人の名前が浮かび上がったんだ。さらに続けて調査していくと過去にも空き地
にいた里村についての情報があったんだ。そしてそれに関連してさらに一人の名前がでてきたんだ」
住井はそこで焼酎をあおると続けていった。
「しかし、過去の男の方はまだ情報が少ない。だが、S・S・Nはもう一人の男の名前を突き止めたんだ」
「それで、そいつの名前は?」
南が身を乗り出して聞く。住井は酒臭い息を吐いた。
「そいつの名前は、『折原浩平』だ」



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ども、初投稿のYOSHIと申します。精進しますのでよろしくお願いします。

12/5 午後部室にて〜〜

YOSHI(以下Y)「部長、こんなんできたんやけど」
部長(以下部)「どれ、見せてみ」

…………数分経過…………

部「お前相変わらず文章下手だな。それでも文芸部員かぁ!?」
Y「どうせ月一の部活なんて……」
部「馬鹿ぁーーー!!」
Y「うおぅ?!」
部「月一でも何でも誤字に脱字!展開のようわからんストーリー」
Y「ううっ……」
部「あまつさえテスト期間を利用して書くなど大学受験生のすることではない!」
(部長は代アニに進むことになったらしい。)
Y「さらに人の家からインターネットもしとるわい!」
(これも友人の家から送る。)
部「それにこのSSの中の『俺』ってのは誰だよ?」
Y「ま、それはおいおい明かすんで……」
部「まったく、こんなに下手なストーリーでどうもすみません」
Y「ま、それもおいおいどうにかするとして」
部「おきまりの締めといくか」
Y「さて、このYOSHIのSSはいかがでしたでしょうか?」
部「若輩者の稚拙な文章ではありますが、感想などいただけると非常にうれしくございます」
Y「メアドもとれていませんが(申請中)週に一度はのぞきにこようと思いますので」
部「では、『はぐれ三匹』【恋愛編】〜その2〜でお会いしましょう」
Y&部「さよおならぁー」
この後、ゲーセンにて月華2とBMで散財するY&部であった。
S@Kキャラ性能バランスが悪いよぉー(泣)

’98,12,07