| 【3】 一方その真相…南森（第45投稿） |
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すっかり御無沙汰な某連載とは無関係です。 ************************************************************************** ※ゲーム本編・繭シナリオ（の予定） ＜１２月１１日＞ 今日も特に何事もなく、放課後を迎える。 稲川「バイバ〜イ」 山本「じゃあね、真希」 広瀬「うん、また明日ね」 普段、いつも私と一緒に商店街に寄り道したりするメンツは、みんな さっさと部活やらバイトやらに行ってしまった。 結局、グループ内で、よりにもよってリーダー格の私だけが 教室に取り残される形となった。 七瀬「それじゃあね、広瀬。また明日」 広瀬「うん、じゃあね。…って、あんた、また部活探し？」 七瀬「な、何よ…。悪い？」 広瀬「べっつに〜？ ま、せいぜい頑張んなさい」 七瀬「あんたに言われなくたって頑張るわよっ」 この子はもちろん、先日転校して来た“噂の美少女”七瀬留美。 つい４日前、こうやって話をするくらいの仲になったばかり。 今だから言えることだけど、入って来たばかりの頃の七瀬は あからさまな猫っかぶり女で、私を含めて大多数の女子から結構な 顰蹙を買っていたのよね。あの佐織ですら「何だかなぁ…」なんて 冷めた目で見ていたくらいだった。 そして４日前、事情はよく知らないんだけど、私は男子連中の間で 飛び交っていた『七瀬さん、人気投票惨敗！』という話題を聞きつけた。 そこで早速、「猫かぶってた天罰よ！」とでも言わんばかりに からかい半分、おちょくり半分で、試しに七瀬に接触してみたのが “お友達”になったキッカケってわけ。 その人気投票ってやつで、ある種の「挫折」を味わったためかも知れないけど、 あの子はそれまでのような過剰な猫っかぶりはしなくなった。 それでも、今も時々無理に女の子っぽい仕草をしてみせることがあるけど、 何かこう、不器用で微笑ましい感じが滲み出ていて、全く嫌味になってないのよね。 佐織もさっき、「七瀬さんて、ようやく不自然な感じがしなくなったよね。よし、 決めた！ クリスマスパーティーに誘おうっと」って言ってたし、七瀬はこれから より一層、このクラスに溶け込んで行くと思う。 広瀬「…さて、帰るかな」 南森「よっ、じゃあな。真希」 広瀬「うん、またね。真吾」 今、挨拶した彼は南森真吾。私の幼なじみってやつね。 幼なじみと言っても、毎朝起こし起こされているような関係じゃあないけどね。 長森さんと折原君は特別なパターンよ。 広瀬「あ、ちょっと待って！」 南森「ん？」 広瀬「真吾、せっかくだから、久しぶりに一緒に帰らない？」 南森「ああ、別にいいぜ」 顔を見た瞬間に思い出した。そう言えば、コイツにちょっと 訊いてみたいことがあったんだっけ。 南森「んじゃ、ボスバーガーにでも寄ってくか？」 広瀬「うん」 そして私たちは教室を後にした。 ・ ・ ・ ボスバーガー。適当に注文をした後、互いに向き合って席に着いた。 広瀬「ところで真吾、一つ訊いていい？」 南森「何だ？」 広瀬「あんた、いつの間に七瀬のこと好きだったの？」 南森「……はい？」 広瀬「…だから、いつから七瀬のこと好きなの！？」 南森「…お前、気は確かか？ 俺が誰を好きだって？」 広瀬「違うの？」 南森「違う違わない以前の問題だな。そんなガセ、どっから仕入れた？ 折原のバカか？」 どうやら、本当に違うみたいね。 広瀬「いや…ほら、私もこういう立場だからね。いろいろ入って来んのよ、情報が」 南森「どんなだよ」 広瀬「あんたが七瀬の制服を競り落とそうと、１０万円以上も出して オークションの決勝まで残っていたってことよ」 南森「ああ、あのことか。…ん？ それで？ 俺も中崎と同様、 留美さんLoveLoveってか？ おい真希…お前、いつから そんな短絡的な思考回路の女になったんだ？ あん？」 真吾は、まるで葉巻でも吸っているかのようにストローをくわえながら、 皮肉っぽく言い返してきた。 広瀬「じゃあ、何だって言うのよ…」 南森「いいか。俺が欲しかったのは、七瀬のニオイでもシミでもない！ 俺が手に入れたかったのは…」 広瀬「手に入れたかったのは？」 南森「『名誉』だ」 広瀬「……はい？」 南森「分からんか。授業中にクソしに行こうが何しようが、それでも人気投票で トップ３に食い込む人気の彼女だぞ？ まあ今回は１位２位に大きな差を つけられたが…。その彼女が一度着て、しかも洗ってない制服だ。プレミア 価値は測り知れない！ 入手すれば間違いなく英雄になれる、まさに クラス内のエクスカリバーだ！ その上、万単位の価格のオークションに 勝利したという事実も相乗して、結局、あの制服を落札した男は即座に 『勇者』の称号を得られるというわけだ！ …そして実際、めでたく 勇者としての地位を勝ち取った奴がいる！」 広瀬「………………」 しばらく呆気にとられていて、ふと、この前女子更衣室で佐織が言っていた ことを思い出した。 -------------------------------------------------------------------------- 佐織「ウチの男子ってさぁ…一番目立ってるのが折原君で、裏で糸を引いてるのが 住井君で、そんで諸悪の根元が南森君って感じだよね」 -------------------------------------------------------------------------- まあ「諸悪」かどうかはともかく、クラス内随一の野心家であることは 間違いないわね…。 広瀬「……あ！ ねぇ、ってことは、中崎君も！？」 南森「いや、勉のボンは紛れもなく七瀬Loveだ」 広瀬「え？ あ、そう…。やっぱりね…」 南森「まあな」 広瀬「…………」 南森「…………」 広瀬「…………」 南森「…………」 広瀬「…………」 南森「……失恋ですか？」 広瀬「うるさいわねっ！！」 ＜完＞ ************************************************************************** ＜時期ネタ＞ 絆を断ちましょ 浩平の 引き込んじゃいましょ この世界 ロリータ魂を刺激する あの子は可愛い ちびみずか ************************************************************************** ＜感想＞ →→[高砂蓬介]様・・・・【茜色の姉妹 第七章】 う〜ん、相変わらず因縁ふっかけてる（ような）感じですねぇ…。 毎度、「工事現場」でのシーンの紅のセリフには、いろいろ ストーリーの核心を勘ぐってしまいます。（＾＾；； 澪の背中に問いかけているシーンで、茜のストレスというか、 何だか変わって行ってしまってる様子がうかがえます。 →→[いちのせみやこ]様・・・・【しゅがぁ・べいびぃ（６）】 かつて、今の七瀬と同じ事をしていた茜の話は、加奈にどう 影響を与えたんでしょうかね〜。「違和感」のことも徐々に ハッキリしてきて、いよいよこれからが佳境ですね。 ＞Ｓｗｅｅｔｅｓｔ ｅ．ｐ． く、口移し…。しかも、「ちゃんと食べて下さいね」って…。（爆） ところでいちのせさん、『感想ＳＳ』って言葉を誤解してません？ いや、その“削除希望マーク”には一体何の意味が…？（＾＾；； →→[変身動物ポン太]様・・・・【温泉ばとるろいやる！（１２）】 二筋の流れ星…そんなこったろうと思った。（爆笑） 確かに、中盤だけが別のＳＳみたいですね。（笑） あと、「カチンコチンに凍ってる」と「時間が分からないので無意味」に 思わず吹き出してしまいました。（＾＾；； →→[幸せのおとしご]様・・・・【ゆったりとした休日】 部屋の中、べったりくっついている二人が、何とも幸せそうで 微笑ましいです。（＾＾） 「違う意味では寝る〜」…みさき先輩も、言ってくれるように なったもんだ。（笑） 母親の性格付けには、十分納得。（笑） →→[みのりふ]様・・・・【下る！ 乙女たち 前編】 なるほど。あのバレンタインＳＳからの続きなのか。（笑）＞広瀬処刑 佐藤さんが出て来るとは読めなかったですね。（当たり前） 発言を無視されがちな長森にちょっと同情。（＾＾；； いよいよ勝負内容が破天荒になってきましたね。（＾＾；； 往年の「底抜け脱線ゲーム」を彷彿とさせます。（笑） ************************************************************************** ＜あとがき＞ 実質２ヶ月ぶりですね。ＳＳを書いてみたのは。（＾＾；； …しっかし、内容無いですね。（爆） 「南森は違う」がテーマなのに、前半部分って一体…。（笑） 『…だから何？』ってな感想、歓迎します。（＾＾；； ＞チェック欄が「女」 お約束。（笑） ＜宣伝１＞ 自分のホームページです。 このＳＳコーナーに深く関係している（つもりの）サイトです。 よろしければどうぞ。（＾＾） ↓ http://www1.ocn.ne.jp/~chanki/ ＜宣伝２＞ 作家、読者を問わずSS掲示板関係者の交流を目的とした掲示板です。 ちょっとＳＳコーナーには書き辛い私的なあとがき、特定の作家さんや ＳＳに対する意見など、その他何でも気楽に書き込んで下さい。（＾＾） ↓ http://www67.tcup.com/6717/denju.html |