一方その頃…広瀬(第40投稿)  投稿者:WTTS


 <はじめに>

Q:彼女らは誰ですか?
A:広瀬の友人です。

Q:ああ、要するに取りま…
A:違います!!

Q:へ? でも本編で折原が…
A:ええ。何か大きな思い違いをしているようですね、彼は。

Q:そ、そんな…(^^;;
A:そうです。そんなSS(連載)なのです。(^^;;


それでは、今回で「第14話」となります。(礼)


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  <12月5日>


(その4)

 ・
 ・
 ・

放課後。

麻実の提案通り、私たちはボスバーガーにやって来た。
ただ、淳子だけは部活の都合でどうしても付き合えないってことで
ここにはいないんだけどね。

いつものように他愛ない話で盛り上がり、そのうち食べる物も
尽きてきた頃、話題が「恋愛ごと」に移った。
まあ友達同士の女の子が四人も集まっているわけだし、
自然な流れっていうか何ていうか。

細田「ところでさ、真希」
広瀬「ん〜?」
細田「真希ってさ、今、好きな人とかいるの?」
稲川「あ、そうそう。私も前々から聞きたいと思ってたのよ、それ」
広瀬「な、何でまた急に?」
細田「いや…ほら、今までこういう話題が出ても、真希のことは
   一切不明だったっていうか」
稲川「これまで相談に乗ってもらったことはあっても、真希のそういう話は
   聞いたこと無いもんね」
広瀬「ん〜…そうだったかしらね」
細田「うん♪ そうそう」

…ま、別に話してもいっか。もったいぶるようなものでもないし。

広瀬「…佳奈も、興味あんの?」
山本「う、うん…。実は」
広瀬「安心していいわよ。南森くんじゃないから」
山本「えっ!? ちょ、ちょっとやだ、真希ったら…」

みるみるうちに真っ赤になってしまった。
可愛いやつ。

広瀬「まあ冗談抜きで、今はいないわね。そういう人って」
細田「ふ〜ん…。なんかちょっと残念かな。な〜んて」
稲川「『今は』ってことは、昔はいたんでしょ? 最近のでいいから教えてっ」
広瀬「ってゆーか男の子を好きになったのなんて、中学2〜3年にかけての
   一回きりよ」
細田「で、どうだったの? その人とは」
広瀬「その2年間、同じクラスだったんだけど、そこそこ仲良かったわね」
稲川「ねぇ、それでもしかして、告白とかしたの?」
広瀬「3年の半ば頃だったかな。ちょ〜っとハプニングがあってね。
   その人を好きだってことが本人にバレちゃったのよ」
稲川「で、単刀直入に、結果の方は?」
広瀬「今の私を見ても分かる通り、フラれちゃったわ。見事に」
細田「あ、あははは…。な〜んか私、マズいこと聞いちゃった?」
広瀬「ううん、全然。もともと彼には片想いのコがいるってことを
   知ってたから、さしてショックでもなかったわね」
細田「ほっ…。よかった」
山本「それで、その後その人とはどうなったの…?」
広瀬「別に何も変わらずいつも通り……っていうか、ますます
   仲良くなれたんじゃなかったかしらね」
稲川「なるほど〜…。いやいや〜、真希もしっかり青春してたのねぇ…」

…さて、ここまで話しちゃったからには、せっかくだから
教えちゃってもいいかな。
今更彼に迷惑がかかるとも思えないし。もちろん口止めは
しておくけど。

広瀬「実はこの話には続きがあるのよ」
細田「えっ?」
広瀬「ついでだから話すわ。その代わり、内緒にしてね。特に…」
山本「特に…?」
細田「うん、特に…」
稲川「…え? え?」

三人の視線が一斉に麻実に注がれた。

稲川「や、やだな〜。いくら私でも、友達に念を押されたことなんて
   言いふらしたりしないって〜」
広瀬「ふっ、冗談よ」
稲川「もう…」

まあでも、クラス中に広まったりしちゃったら
さすがにちょっと厄介なのよね。

広瀬「これは今まで、淳子しか知らなかったことなんだけど…」
山本「う、うん…」
広瀬「その、かつて私をフッた男って、今、クラスの中にいるのよ」
細田「ええぇぇ〜〜っ!?」
稲川「だ、誰よ?」
広瀬「あら、ピンと来ない?」
山本「そ、そんなこと言われても、ちょっと…」
広瀬「ま、男子の中じゃ一番仲いいわね。正直、親友って言っちゃっても
   いいって思ってるし。向こうだって多分そう思ってくれてるはずよ」
細田「う、う〜ん…。何て言うか…」
稲川「凄まじいわね…」
広瀬「さあ、誰だと思う?」

ったく、それにしても…

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「ちなみに七瀬でも長森でもお前でもない」

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こんなハッキリ言ってくれることないじゃないの…。
仮にも過去に自分がフッた女の子に向かってねぇ…。
無神経ってのは言い過ぎだけど、ちょっとヌケてるのよね、その辺りが。

山本「あ! ま、真希、ひょっとして…」
広瀬「ん?」
山本「その男子って、麻実の後ろの席の…」
広瀬「うん、正解♪」
稲川「え? わ、私の後ろっていうと……」
細田「…………」

三人「えええぇぇぇ〜〜〜っっ!? そうだったの〜〜〜〜っ!?」

…さすがにインパクト強かったみたいね、これは。

とまあ宴もたけなわとなったところで切り上げて、
私たちはボスバーガーを後にした。

何分も歩かないうちに商店街出口のところで麻実、佳奈と別れて、
私は駅まで佳恵に付き合うことになった。

細田「ねぇ、真希は明日、どうするの?」
広瀬「ん〜…。美容院にでも行くかな。いい加減、伸びすぎたし」
細田「切るの? え〜、そのくらいの方が可愛いと思うけどな〜」
広瀬「ありがと。でも私はやっぱり短い方が楽でいいわ」
細田「ふ〜ん…」
広瀬「…まあ、今は、ね」

せっかく誉めてくれた佳恵には悪いんだけど、さすがにちょっと
伸びすぎなのよね。 これじゃまるで昔の私みたいだわ。

つまり、南くんのことが好きだった頃の、ね。




  [<12月7日>に続く]



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 <感想>


→→[PELSONA]様・・・・【BATTLE ROYALE・15〜17】

七瀬も既に自分の身を守ることを最優先に考えているようですね。
瑞佳と一緒にいるのも、「この子なら少なくとも、自分を殺すことはない」
といった感情が少なからずあるのでしょうか。
かくいう瑞佳もしっかり「信用できる者とそうでない者」を区別できている
ようですね。さすがに聖母みたく全員を信じる気にはならないか。(苦笑)
さて茜、瑞佳に対してどう出るか。『即・射殺』だって有り得るよなぁ…。

何気に考えされられる部分も多いので、この連載、楽しみにしてますよ。(^^)


→→[から丸&からす]様・・・・【紅の翼・6】

今回から、本格的に非日常な展開に突入しましたね。
みさき先輩や瑞佳には、今のところはまだ異変が無いみたいですね。
そして問題の有野ひかり、彼女の目的や素性などはまだまだ
全くの謎のようですが、これからの展開、じっくり見守らせて
もらいます。


→→[Matsurugi]様・・・・【中崎町防衛部 4−B】

A4ビッシリ8枚とは…。(^^;;

柚木と広瀬にも何か目的があるみたいですね。
深山先輩はそれを黙認しているのか…?
見たところ、佐織が最も確信に近い“知識”を持っているようですが、
果たして深山先輩の真意とどう関わってくるのか…。
南、相変わらず惨めですね。(−−;;

>(おんぷ)

こんなこと書いてる方、久々に見ましたよ。


→→[変身動物ポン太]様・・・・【オレと茜は…】

要するにちゃんと特別扱いしてくれているんですね♪(^^)
恋人……いいなぁ。(笑)
茜の想いに応えるためにも、彼女の分のワッフルも
食べてあげにゃならんですね。(笑)


>冬の雪見さん

もったいないですねぇ…。
しかし、それも我らが深山部長なりの考えがあっての
ことだけに、複雑ですよね。(^^;;
澪…この偉大なる先輩を果たして越えられるかっ!?(^^)

でも、澪(1年生)が『時期部長』って…。(^^;;

>先輩達の特技?

“その”校長が偽者だということを深山先輩に確信させた
モノとは一体何なのかが非常に気になります。(笑)

>一年

いいですね〜。(^^)
“誰の場合で読んでも”雰囲気が出てると思います。

SSコーナー一周年、おめでとうございますっ!(祝)


→→[高砂蓬介]様・・・・【茜色の姉妹・5】

紅の“目的”というか“正体”というか、明らかに
されて来ましたね。最後の部分で、茜に対するちょっとした
葛藤みたいなものが垣間見えますが、はてさて今後
どう影響してくるのでしょうか。(^^)


→→[まてつや]様・・・・【それはいろいろまずいだろ】

問題はあのEDの衣装が“正装”なのか“制服”なのか、ですよね。(^^;;
ちなみに、俺は別にOKだと思います。もちろん、バレなければですが。(笑)

>脱いでくれ茜ちゃん!

茜、随分とまあ逞しくなりましたね。(^^;;
ついでにしたたかさにも相当磨きがかかったようで。(笑)
一番インパクトが強かったのは「あげちゃっても〜」でしたね。(^^)


→→[Percomboy]様・・・・【南の告白】

ドラマCDのことは全く知らんですが、とにかく
笑わせていただきました。(^^)
それにしても…『茜からの告白』って、初めて見たな、俺。(笑)


→→[パル]様・・・・【再会の少し前】

「永遠の世界」に関する一切が幻……ちょっと考えてみたら、
「あ、そうだったのか」って思わず納得してしまうような
雰囲気を感じました。(^^) 最後のキスも、SS中の言葉
そのままですけど、「体で伝えてきた気持ち」というのが
理解できるような、いいシーンでした。(^^)

一周年、おめでとうございますっ!!(祝)

>向日葵の笑顔・3

ん? 確か佐久間の“理想の女性像”って確か…
なるほど、そういうことんですね。(^^)
それと、“彼女”も上手く行っているようで何より。(^^)
看護婦として立派に桑原をサポートしつつも、やっぱり
「すずなんだなぁ」と感じさせる一言とかがとても好きですね。(^^)


→→[犬二号]様・・・・【魂の暗殺者、消えた魂の向こうに】

A4ビッシリ11枚…。う〜む…。(^^;;

良祐と由依、まさに運命のイタズラが結んだカップルですね。(^^;;
高槻、教団が滅んでもこんなこと続けるとは…。
本当、「哀れ」な男ですな。(−−;;
最後は由依はもちろん、良祐の記憶まで削除してしまうことで
正真正銘、この二人は教団から“解放”されたといった
ところでしょうかね。(^^)

>感想

いや、「心からどうでもいい」って、あなた…。(苦笑)


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 <あとがき>


「第一週目」がようやく終わりました。(^^;;
こんなに長くなるとは思ってませんでしたね。(笑)
まあとにかく、一つの区切りがつきました。(^^)
さて、次回<12月7日>は「みゅ〜」です。「みゅ〜」。
さあどうしようかみゅ〜。参っちゃったみゅ〜。(^^;;

でもまあその前に「バカ女」が控えていますが。(笑)
それが終わったら今度は「岡田・父」です…。(^^;;

う〜ん…。(^^;;
高砂さんの気持ちが“ちょっとだけ”分かっちゃいました。(笑)

あ、替え歌がどこに挟まれるかはちょっと分かりません。(^^;;


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 <おまけ>

 脇役にも替え歌を Vol.2


  脇役輝かぬ
 (悪役ドアが開く : 山本まさゆき)

1、
脇役 その季節 大して輝かぬ
ヒロインが恋に落ち ラブラブになろうと
逆らえない 何も出来ない もはや黙るしかない
ある時は 掃除サボり魔を血眼で探し
はたまた 乙女気取る娘に嫌がらせをして
洗礼! 洗礼! 洗礼! 洗礼! 画鋲置きまくり!!
(がんばれー)彼らがいるから
(がんばれー)シナリオが栄える
(しっかりー)ワキが遊べば
(うっかりー)ユーザーが笑う
ロクなSS書かれずに泣いてるコイツらの
涙しょっぱいか 辛いか 分かるか!?
南 中崎 南森 住井 深山 広瀬 柚木
御堂 村田 佐織 髭
ベスト サポート アクター・アクトレス

2、
脇役 輝かぬ でも女子はまだマシ
浩平が茜や瑞佳に愛されても
妬まない 僻まない 潔く身を引く
ある時は 女子人気投票の開催者として
はたまた 制服オークションの勝利者として
ここで負けるわけには行かない! 食らえ! 『100万円』!!
(がんばれー)出番少ないが
(がんばれー)やることはアツい
(しっかりー)奴らがいるから
(うっかりー)ONEは面白い
勝手に茜好きにされて泣いてる沢口の
涙しょっぱいか 辛いか 分かるか!?
南 中崎 南森 住井 由起子 みあ 華穂
みさお 謎の女生徒
ベスト サポート アクター・アクトレス



…最近また、南がイジメられっぱなしのような
気がしたので、ちょっと救済の意味を含めて。(笑)


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   『刑事版』

ここの存在を知らない作家さんて、意外に多かったりするんですよね。(笑)

http://cgi-space.to/~sin/bbs4/gagaga/denju.html