一方その頃…住井(第36投稿)  投稿者:WTTS



感想SSにする予定でしたが、やたら長くなっちゃいましたもので…。(^^;;
ま、いいか。(笑)

「広瀬」とはリンクしてないかも。(笑)

お察しの通り、俺は【食中毒派】ですので。(礼)


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 <12月4日>(金曜日)


昼休み。


住井「お〜い、南〜」
南「どうした〜?」
住井「お前、アレ買ったか〜?」
南「おう、買ったぞ〜」
住井「次、読ませてくれ〜」
南「ああ、今読ませてやる〜」

そういうと南は机の中から一冊の週刊誌を取り出した。
TVゲームの情報誌なんだが、なかなかオレ好みで楽しい雑誌だ。
特に、毎週行われる編集スタッフ参加のバカ企画には、このオレの目指す
境地のようなものが感じ取れる。

いつもは毎週登校時に購入するんだが、ついつい人気投票のことに頭が
行ってしまい、うっかりコンビニを素通りしちまったわけだ。
今の時間、その人気投票の集計にもちょっと疲れていた上、かといって
他に取りたててすべきことも無かったから、南にその雑誌を借りて
読ませてもらうことにした。

南「投げるぞ〜」

ほとんどの奴が学食か、あるいは校庭にでも遊びに行っちまったたため
今教室にいるのはオレと南を含めて6名程度だ。
ま、これなら誰かにぶち当たることもあるまい。

住井「よし、来いや!」
南「ゆくぞ!」

フリスビーを飛ばすような感じで、南が構える。

南「バーニング・フラーッシュ! って、あ、やべっ!」
住井「バード・シールド…って、馬鹿! 下手クソ!」

南が投げた雑誌は勢いよく回転しながらオレの脇を通り抜け…

ガシャン! バン! ベチャベチャッ!

南「ぐあ…」
住井「お、お前、何てことを…!」

机の上に置かれてあった七瀬さん(ジュースでも買いに行ったか、あるいは便所)の
二段重ねの弁当箱の上段をさながら達磨落しのように両断し、無惨にも彼女の
おかずの大半が教室の床にばらまかれてしまった。

佐織「あ〜あ、随分派手にやらかしたわね…」

慌ててオレと南が七瀬さんの席にやって来たところ、どうやら一部始終を
目撃していたらしい佐織も野次馬根性丸出しで寄ってきた。

佐織「どうすんのよ、これ」
南「どうするも何も、こりゃあ…」
住井「戻す…しか、ないだろうな」
佐織「ちょっと本気!? ゴミやホコリやらが目一杯こびりついてる
   じゃないの!」
南「それは…。こうだ! ふーっ、ふーっ、ふーっ」
住井「ナイス、南! それこそ生活の知恵だな!」
佐織「全然きれいになってないってば」
南「それでも、一見しただけじゃ分かりゃしないさ」
佐織「正直に話した方がいいんじゃない?」
住井「佐織よ、何もわざわざ七瀬さんに不快な思いをさせる必要は無いと思うぞ」
南「知らぬが仏ってやつだ」
住井「そういうわけだから、頼む! 黙っててくれ!」
佐織「……フルーツパフェ」
南「分かった」
佐織「二人前」
住井「太りたいのか?」
佐織「お〜いっ!  七瀬さ〜〜〜ん!!」
住井「わ、分かった! その要求を全面的に飲もうじゃないか!」
佐織「…ま、一応は黙っててあげるけど、もし彼女がお腹壊したりしちゃったら
   ちゃんとそれ相応の謝罪をしなさいよね」
住井「あ、ああ、それはもちろんだ」
佐織「んじゃ、後は“盛り付け”をしっかりね」
南「そ、そうだ! 早く片付けなくちゃな!」

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 ・

南「さて、一応は終わったぞ。床も拭いたし」
住井「あとはコレが“当初の盛り付け方”と同じであることを祈るだけだ」

ガラッ

七瀬さんが帰ってきた。ギリギリセーフだった。
とりあえずオレたちは、さも折原の席に用があったかのように振る舞い、
極めて自然な形でその悪夢の現場を後にした。

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 ・
 ・

授業中。


「ぐるるるるる…」

「ぐるるるるる…」

「ぐるるるるる…」


折原がさっきからうるさい。
だが…オレは既に勘付いていた。
“一番最初”に聞こえた「ぐるるるる…」が何の音であるのか、に。

住井(南…)
南(住井…)

アイコンタクトだ。南も“何か”に気づいたらしい。

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佐織「それ相応の謝罪をしなさいよね」

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住井(分かってるな…?)
南(ああ…)


ある一つの決心を胸に、オレと南は二人同時に投票用紙を取り出した。




   <完>



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  <感想>


→→[Matsurugi]様・・・・【中崎町防衛部2−A】

アルジー、万能破壊兵器だな〜…。
お約束のように弱っちい警察機構がまた何とも。(^^;
まだ展開が“静か”ですけど、これから戦闘シーンか何かで
激しくなっていくんでしょうか。
リーダー格っぽいあの女も気になりますね。


→→[変身動物ポン太]様・・・・【う・わ・ぎ 4】

茜の行動、いくら何でも大胆すぎる!!(^^;;
ここまで浩平においしい思いをさせてしまって
いいのだろうか、いや、良くない。(反語・笑)
それはともかく、シュン登場のタイミングが楽しすぎます。(^^)
みさきと雪ちゃんは…、若いっていいですね〜。(笑)
ついに手を結んでしまった繭&澪、そして広瀬&氷上!
こりゃ〜タダではすまんでぇ〜。


→→[高砂蓬介]様・・・・【想い、貴女だけに…・2】

レズビアンっつっても、まだソフトな方みたいだから
そんなに身の危険を案ずることはないかな?
…ま、所詮は他人事だけど。(^^;;
いやしかし「〜様」をやめろと言われて改正したのが
「ご主人様」とはね。 予想通り、かなりのぷっつん系娘か?(笑)


→→[ひさ]様・・・・【終わらない休日・21】

今回最も心に残ったのは『存在すべき場所』のシーンですね。
「公園が〜訳が無いのだ」の部分、手に汗握るような気持ちで
読みました。(^^)
空き家でのやりとりも、何か“優しい”感じがして
良かったです。(^^)


→→もう1度[ひさ]様・・・・【終わらない休日・22】

浩平の先を読んだ瑞佳の言葉がイイです。(^^)
瑞佳、すっかり逞しくなっちゃって…。(笑)
閉じ込めてしまった猫に対して本当にすまなそうにしている
瑞佳がカワイイですね。(^^)
今回はプーそのものの出番はありませんでしたけど
その分、次回(最終回)への期待が高まります。

>恥じらうような反応

関係は「幼なじみ」だとしても、瑞佳は既に浩平のことを“好き”で、
なおかつ机の上とかに浩平の写真なんかが飾ってあったとか…?(^^)


→→[はにゃまろ]様・・・・【ほんの少しだけ・・・】

う〜ん…。いろいろ“考えちゃう”SSですね〜…。(−−;;
後書きで「バッドエンド後」って言ってるということは、
基本的には「帰ってこれない」んですよね?
それゆえに、最後の「だから、ほんの少しだけ・・・」という
部分で、何だかやり切れない気持ちになってしまいます…。(−−;;


→→もう1度[はにゃまろ]様・・・・【世界は永遠】

何か、世界が“作り出されている”って感じですね。(^^;;
「見るべきものも、聞くべきものもない」ってフレーズが
永遠の世界のイメージに凄くハマっていると思います。
最後の「光、あれ」で…何と言うか、“希望”が生まれたの…かな?(^^;;


→→[風来のももも]様・・・・【ああっ瑞佳さまっ・3】

南が相変わらず浮きまくり…。(^^;;
住井の言うとおり、惨めすぎてそっとしておいてやりたくなりますね。(^^;
それでも茜にアタックしに行く辺りがどうしようもなくおバカなんですが。(笑)
「大人のプロレスごっこ」…男と男のソレにもそういう表現をするかのか…。(笑)


→→[北一色]様・・・・【H.Nに口付けを・4】

何というか、詩子が“健気”でいいですね。(^^)
茜を支えてあげれられていなかったことを悔やみ悲しむ姿が
涙を誘います…。 そこで南のことを思い出す辺り、
ちょっとは“その気”があったりするのかな?(^^)


→→もう1度[北一色]様・・・・【H.Nに口づけを・5】

「国連査察団」……めちゃくちゃ楽しそう。(^^)
マジで、仲間に入れて欲しいな〜。(笑)
結束はかなり薄そうだけど。(^^;;
南と詩子もラブラブな雰囲気が伝わってきて
イイ感じですね。接吻も自然の成り行きでしょう。(^^)


→→[狂税炉]様・・・・【小曲集〜盟約のバラード〜】

>2
可愛すぎっ!(^^;;

>3
楽しいけど、何かショックでかくないですか?(笑)

>終
で、これからどうすんの?(^^;;


→→[加龍魔]様・・・・【鏡・中1編】

絵に対して「殺るか」っていう辺りで、浩平がこの絵を
どうしても処分したいという気持ちが判りますね。(笑)
茜の真価が問われる一週間…と言いたいところですけど、
果たして七瀬(?)の肖像画にどれほどの熱意を
見せられるんだか…。(^^;;


→→[静村 幸]様・・・・【自業自得】

…この浩平はナニモノですか?(^^;;
とりあえず、その後川名家でどういうコトが起こったかは
恐くて想像できません。(笑)
それにしても、“単騎待ち”を“ツモ”ってしまいましたか。(笑)
<1・2・3・3・『3』>
普通、高校では“イーペーコー”が限界らしいですが。(笑)
<1・1・2・2・3・3>
『初日からはまずい』…いずれ“する”つもりだったのか…。(−−;;


→→[から丸&からす]様・・・・【見果てぬ夢・1】

今回はまだまだプロローグ的な内容だったから何とも言えないけど、
南森が殺した9人、それも母親を除く8人が、物語に深く関わって
くるのかどうかが気になるところですね。


→→[神凪 了]様・・・・【White Death】

何とコメントすればいいのやら…。(^^;;
でも“面白い”です。(^^)
終盤の「どうしてこんな馬鹿な…!」が切ないですね。
てっきり飛び降りちゃうのかと思いましたけど…
あ、そうか。飛び降りちゃったら“その場所”とは違っちゃうのか。(^^;;


→→[雀バル雀]様・・・・【懺悔 〜郁未〜】

「だよね〜」って、あんなメロディーもへったくれもないラップで
90点獲れるというのは大賛辞に値すべきことだと思いますが?(笑)
「『セックスしようよ』って誘って大笑い」…これは同情の余地なし!(笑)
「だんご」…そういえば、そんな歌もありましたっけね。(笑)
『IKUMI’s Best』…そ、そのネーミングセンスは…ちょっと…。(^^;;
ヘッドホンで聴きながら歌ってたら丸聞こえ…これは俺、経験あります。(^^;;

>さっか道

懐かしいね〜。
そういえば雀さんのシゴかれ方、半端じゃなかったもんね〜…。(嘘・笑)
ところで、この後のさっか道に高砂さんは“進化した姿”として
再登場するとか?(笑)


→→[サクラ]様・・・・【猫?】

浩平の説明口調が、何か楽しいです。(笑)


→→[Ken-1]様・・・・【二人のハーモニー】

う〜ん、浩平が“軽音部”らしいことをしている…。(^^;;
これは珍しい!(笑) しかもそこそこ弾けるのか!(驚)
浩平の“二連敗”は…まあ自然の成り行きでしょう。(^^)
みさき先輩にギター…想像の上ですけど、何か凄くハマってそうですね〜。
いつか、二人のアンサンブルが実現することを祈ります。(^^)


→→[いちのせみやこ]様・・・・【シンデレラのリボン・最終回】

正直な話、あそこで浩平が殴ったのには“かなりの理不尽さ”を感じました。(−−;;
「『?』まで書くな」…いやいや、実に澪らしくていいじゃないか。(^^)
『演出なの』…澪って、なかなか機転が利くやつだったんですね。(笑)
「夢もロマンもない」…まあシンデレラって元々がちょっとアレですから。(^^;
しかし確かに浩平らしい推測ですね。(笑)


→→[矢田 洋]様・・・・【歌はいいね】

元歌も面白いですし、題材もナイスで楽しいです。(^^)
サビ以降なんて、思わず頬が緩みます♪
ただ一つ気になったのが、コレ、明らかに浩平視点ですよね?
それで最初の「こうへいみていた〜」にちょっと違和感を感じちゃいました。
「ぼくだけみていた〜」辺りが適当かと。(^^)

それと、刑事版でも触れられていないから気づいてないんでしょうけど、
その歌は「ED」ですよ。(^^;;
OPはほら、『♪椎名〜 よい子だ みゅ〜埋めな』っていうアレですよ。(笑)


→→[PELSONA]様・・・・【奇跡って〜】

>前編

スケッチブックはともかく、リボンまでがその“盟約”だったのか。(^^;;
そりゃあ、解かれたかないよなぁ…。

>後編

で、「元気度」も数倍に跳ね上がるわけですか。(笑)
何か、“気配”すら以前とは丸っきり違っちゃってるから、
みさき先輩がこの娘を澪だと判別できるかどうかはかなり疑わしいです。(笑)


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それでは、失礼いたします★


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