メタルスライムさんの「謎に迫る」の影響を少し受けてます。(苦笑) ふと、「っていうか、マジで人気投票の最終結果ってどうなってんだろ…?」 という疑問を持ってしまい、連載SSの裏設定にも役立つだろうと思って 軽い気持ちで解析を始めてみたら……。 ふぅ……。 まさかここまで考えるべきことが大量に存在していようとは…。 俺の頭の中で行われていたことを、どうにか文章にしてみました。 口調がいかにもレポートっぽくて妙に偉そうですが、 その辺りはどうぞ大目に見て下さいませ。(深礼) 今回の内容は、どうしても一回の投稿で終わらせたかったので、 かなり長くなってしまいました。 本当に、どうもすみません…。(礼) ************************************************************************ 第一章 : 髭クラス構成人数の解明 そもそもこのクラスは何名なのか? まず、横に何列か(=黒板に垂直な列はいくつか)についてなのだが、 これは単純に「6列」と考えるのが最も自然ではなかろうか。 確かに「授業中」のCG(one0062.jpg)を見てみると5列っぽいのだが、 「教室後方」のCG(one0030.jpg)を見てみると、今度は5列では少ないように 思える。それと同時に、明らかに7列以上ではないということをご理解 いただけるだろう。 以降、「横6列」として話を進めます。 さて、問題は縦の列(=黒板に平行な列)の数である。 もう一度、「教室後方」のCGをご覧いただきたい。 どう見ても、6列以下ということは有り得ない。 教室のサイズを考慮して、9列以上ということも無いだろう。 ゆえに、縦は7列か8列。つまり、クラスの人数は七瀬を含めて 42名、あるいは48名なのである。 こうも単純に42名(48名)と言い切れるのには理由がある。 皆さんは七瀬が転校して来た初日の、髭のこのセリフを憶えておいでだろうか? 「んあー、で、席の方だが…そこの列がひとり少ないな」 この直後、その列の最後尾であった折原に、席の補充を命じている。 ここでもまた「教室後方」のCGを見てみると、「ひとり少ない」のは どうやら折原の列だけだということも判明する。 また、学校やクラスによっては 「教壇の正面の列が、他の列よりも席の数が少ない」 ということもあるかも知れないが、「教室前方(授業中)」のCGを見る限り、 このクラスに限って言えば、そんなことは無いということが判る。 つまり、七瀬が転校してきたことにより席が一つ追加され、唯一の「スペース」が埋まり、 このクラスは完全な「横6列、縦7列(or8列)」の席順となったのだ。 『でも、髭の言うことだしなぁ…』と、皆さんは思われるだろう。 だが思い出してほしい。あのみさき先輩シナリオを。 髭がただ単に「んあ〜」と言ってテキトーに出欠をとり、椎名のことも 特に追求しない、結構いい加減なだけの先生だと思ったら大間違いである。 やるべき時にはやる教師なのだ。 それは折原、つまりプレイヤーである あなた自身が一番よく理解しているはずだ。 そんな髭が、仮にも「転入生」に対しいい加減な指示を出すはずが無い。 ましてや空席でもない席を与えるなど言語道断である。 やはり、あの『廊下側から2列目、最前列の席(要するにポニ子の隣)』には 誰かがいるのだ。 我々の知り得ない「誰か」が…………。 以上により、七瀬が加わった時点で、このクラスは 6×7=42名 あるいは 6×8=48名 で構成されている ということが言える。 第二章 : 乙女の試練 七瀬がトップを獲る条件とは、皆さんご存知のとおり A:和訳を正解する B:漢字テストで満点(9点)を獲る C:便意を見事我慢する …なのだが、これは厳密に言えば誤解である。 なぜなら、これはあくまでも折原の主観なのだから。 投票の要となるのは、住井を含む『その他の男子』である。 そう。彼らから見て七瀬が一位となる条件とは A’: 和訳を無難にこなす B’: 長森を上回る(あるいは同等の)頭脳の持ち主であることが判明する C’: 授業が何事もなく終了する …である。つまりこの3つこそが、七瀬がクリアすべき 「本当の条件」なのだ! 従って、七瀬が一位を獲得するメカニズムとはこうだ。 A’およびC’をパスすることにより、 『もともと七瀬に投票する予定の男子が、そのまま七瀬に投票する』 そして更にB’をパスすることにより、 『もともと七瀬に投票する予定の男子はもちろんのこと、更に長森や茜に投票 する予定の男子の一部により、「お? 七瀬さん、やるじゃん」という感じで 【上乗せされる】すなわち【ボーナス票】が加算される』 男子の全員が全員、この人気投票に命を懸けているとは限らない。 「遊び感覚」で投票している者たちもいよう。 彼らによって「ボーナス票」が生まれるのだ。 第三章 : 選ばれし者たち 再三に及ぶ住井への聞き込みや、学食での南の証言により、七瀬が一位の場合、 長森が二位、そして茜が三位であろうことは、ONE本編で語られはしないものの、 誰も疑いはしない明白な事実であろう。 では票は彼女ら三人だけに寄せられたのか? …………答えは「NO」だ。 そう。皆さんお察しの通り、その理由は折原のこのセリフにある。 「七瀬が2票でダントツ一位。全部で5票だが」(要約) つまり、『三巨頭(七瀬・長森・茜)』以外の得票者が少なくとも一人 存在しているだ。 更に、折原は興味深いことを言っている。 「授業中にクソしに行ったら、今ある票も失いかねない」(要約) どうやらこの人気投票、『投票のしなおし』が可能のようだ。 では、現時点では三巨頭以外の女子……便宜上、「佐織」としよう……に、 投票したとしても、後にB’の影響で七瀬や長森に入れ直す可能性だって あるのではなかろうか…? はっきり言おう。 そんなことは【絶対に】無い。 考えてもみてほしい。この佐織に入れた奴は、人気投票開催直後に 投票している。「何の迷いも無く」という表現がピッタリはまる 行動だ。 おそらくかなり前から一途に佐織を想っていたのだろう。 そんな彼が、たかが漢字テストの結果ごときで心変わりするなどとは 到底考えられない。 11月30日の朝のHR、彼は他の男子と一緒になってウェーブもしたかも 知れないが、その心の内はこんな風だったに違いない。 「ずいぶん可愛いコが入ってきたな…。きっと長森や里村から乗り換える奴も 現れることだろう。 まあ俺には関係無いけどな。ふっ……」 …だが、その想いが彼女に届くかどうかはまた別問題だ。 頑張れ! 名も無き男子生徒よ!! 第四章 :「12票」のメッセージ この章より、いよいよ人気投票の内訳について考察する。 トップが誰にせよ、いや、人気投票がどのような経緯を辿ったにせよ、 トップの獲得票は「12票」である。 これは神々(制作スタッフ)の戒め(プログラム)なので、 逆らうことは出来ないようだ。 いま、七瀬が一位を獲得する場合を考えてみよう。 ここでもまた、折原は面白いことを言っている。 「残りの3票が全て長森に入れば逆転される」(要約) つまり、12月4日の放課後の時点で、ベスト2が 『七瀬…11票 / 長森…9票』 …となっていることが示された。 前述した通り、トップは必ず「12票」なので、他の可能性は 有り得ないのだ。 これを基に、最終結果をシミュレートしよう。 4日が締め切りであるにも拘わらず、それを守らなかった男子が3名いたようだ。 折原のセリフにあるように、「投票を粘っていた」ためである。 このうちの一票はもちろん七瀬に入ったことになるので、 行方の知れない票は実質二票である。 この二票の行方を追う前に、現時点での三位以下の状況を明らかにせねば ならない。 三位である茜の得票数はいかほどか? それについては、南のこの証言 「里村は競争率が高い」(要約) 「七瀬の出現をありがたがってる野郎は多い」(要約) …が、たった二つにして最大のヒントとなる。 「競争率が高い」と言うからには、二票や三票とは考え難い。 少なくとも四票は入っていると考えて良いだろう。 いま、前章における「三巨頭以外の女子」が二名入選したとすると、 4日の放課後現在での得票状況(の可能性の一つ)として、 七瀬留美 …11票 長森瑞佳 … 9票 里村 茜 … 4票 女子 A … 1票 女子 B … 1票 …が考えられる。 4位以下の得票数が「1」とは限らないが、やはり 何のかんの言っても票が三巨頭に集中しているのは明白なので、 茜との差を決定的にする意味も込めて、「1」とした。 この瞬間、男子の総人数が明らかとなった。 11+9+4+1+1+3=29名 である。 同時に第一章により、女子が13名あるいは19名であることも判明する。 …………………………………………………………………ちょっと待て。 13名!? 男女比が『29:13』!? 女子Bの票を削ったとしても『28:14』で、女子が男子の半数!? アリか、こんなの………。 ……いや、偏見は捨てよう。 良いじゃないか、『29:13』でも何でも。 さて、問題はここからだ。 女子13名の「内部構成」とはどのようなものなのだろうか…? 最終章 : 彼女達の見解 七瀬シナリオをプレイすれば判るが、広瀬のグループは 広瀬本人を含めて5名である。 長森は佐織のグループに属していると考えた方が自然だろう。 その佐織なのだが、彼女本人の 「よし、これで去年のメンバーが揃った」 というセリフや、長森の 「じゃあ佐織たちと帰る…」 というセリフを手掛かりにすると、少なくとも4名で構成されていると 言えるだろう。 となると残りは4人だ。 まずポニ子なのだが、ここは雀バル雀さんの愛を汲んで(笑)、 ポニ子は『(良い意味で)孤高の乙女』としよう。 次に赤上。 彼女は後ろの席の三つ編みの美少女とつるんでいると 判断してしまっても良いだろう。 もちろん、「ポニ子」や「赤上」などはSSコーナー特有の存在なので、 「実は赤上こそが佐織」ということは無いという保証はどこにも無い。 事実、筆者は「赤上=佐織」という設定のSSを読んだことがある。 (SSコーナーではないのだが) しかし、今やこの二人はSSコーナーの作家さんや読者の皆さんにとって 一人の(美)少女として人格が形成されていることは自明なので、 この可能性は全否定してしまえるだろう。 そして最後、転入生の七瀬。 もちろん(今のところは)孤高の少女だ。 ゆえに確かに 5+4+1+2+1=13名 となり、辻褄が合ってしまう。 ………………………………………やはり13名なのだろうか? 実は男女合わせて48名で、男女比は『29:19』なのではなかろうか? (この比率ならば、特に不自然さは感じられない) ひょっとしたら、二年進級時に進路の関係で既に文系・理系に分けられ、 このクラスは理系なのだろうか? (本当にそうならば、女子が少人数であることも納得が行くし、更に 三年進級時にクラス替えが無い【←茜ED参照】ことの理由にもなっている) そもそも神々(制作スタッフ)は、『一位=12票』という不動の結果に、 一体どのような意味を込められたのだろうか…!? 我々が「人気投票」の真相を見抜ける日は、 まだまだ先のことになってしまうのだろうか………。 ちなみに、長森が一位になる場合のシミュレーションは こんな簡単には行かない。 なぜなら、七瀬が一位になる時とは違い、長森が一位になる方法は A・B・Cのいずれか一つをミス … 3通り A・B・Cのうち2つをミス … 3通り A・B・Cの全てをミス … 1通り …と、まず7通りも考えられるのだ! 更に、二位以下をも明らかにするとしたら、Bの失敗内容、すなわち 「単に長森に及ばなかっただけ」なのか、 「0点を獲ってしまい、恥をかいた」のか、 それによっても当然、七瀬の評価に大きな違いが生まれる。 それを考慮に入れて改めて計算すると、 何と『11通り』もの場合分けを要することになる!! 気が遠くなる………………………どころの話じゃないですね……。 (終) ************************************************************************ <感想> →→[いちのせみやこ]様・・・【シンデレラのリボン・4】 ジワジワとリボンの加護が顕れてきているようですね。 七瀬、妙なことを吹き込まなければ良いのだが…? >ダーツ(仮) 段取り…というか、あのセリフにいたるまでの構想、 どうもお疲れ様でした☆(笑) 広瀬なら…ダーツを『逆に持って』投げたりしてな。(笑) →→[犬二号]様・・・【月とネコキャット団・2】 ……『猫拳』の修行でもしてるんですか?(笑) 下手な陵辱よりも精神のダメージがキツそうですな。 「周りの信者に鳩尾と〜」……何と言うか…「慣れてる」んだな〜…。(苦笑) →→[シン]様・・・【GOGO 繭ちゃん】 長森…丸っきり「うしろに立つ少女」だな。(笑) 恐ぇーよ。 繭にはやはり動物的直感が備わっていたんだな。 「嵐」の前に逃げ去る。いかにも繭らしい。(笑) →→[北一色]様・・・【髭先生の華麗な生活・2】 うん! これぞ「BLUE LEAF」の後継作! 気合入れて続けて下さい。(笑) オチは薄々勘付いてましたけど、いざ実際に読んでみるとやはり爆笑♪ 個人的には、ここで浩平に 「いい加減にしやがれええええぇぇぇーーーーっっっ!!!!」 …と、叫んでほしかった。(笑) →→[PELSONA]様・・・【前を向いて歩こう】 茜が茜なら、その付き人も付き人ですな。 もはや抜け出せない南……はぁ…。 →→[変身動物ポン太]様・・・【う・わ・ぎ 3】 攻撃開始……やはり意識してぶちかましていたのか、澪は。(笑) 雰囲気的には、澪よりも繭に気がありそうな浩平……どうする澪!? 氷上&広瀬コンビも、このまま黙って「中止」を納得するわけも 無いだろうしな〜…。連載決定?(笑) >替え歌 元歌どころか、アーティスト知らないよ…。 「遠慮する年頃〜」…爆笑。 確かに茜のため息は、ある意味「豪快」ですよね〜。 ただ、「芝生で弁当」の日々は、『Sunny』というより 『Cloudy』の印象の方が強いですね。(笑) →→[いばいば]様・・・【みさきリフレイン(2)】 今回、ストーリーとしてはあまり進展が見られなかったようですけど、 「これから全てが始まる!」というような雰囲気で楽しめました。 「与えられた」二週間……みさき先輩は何をすべきなのだろうか…!? →→[うとんた]様・・・【替え歌だよ〜】 「瑞佳なんて忘れて」……あのねぇ…。(笑) 「あ〜チャイム鳴った〜」……良い意味でマヌケでかなり良さげですな。 どんな歌い方をするフレーズなのか、かなり興味があります♪ ……それと、「Dさん」って誰? だよだよ星人さん?(笑) →→[Trombone]様・・・【いつか見上げた空】 「僕の居場所があったことを」という言葉に、 上手く表現できませんが『ぐおっ!?』っとなって しまいました。 それはもう、かなりの衝撃でした。 →→[まてつや]様・・・【同じクラス?】 会長(笑)〜、思い切って続けましょうよ、これ。 かなり期待大っすよ。(笑) →→[Percomboy]様・・・【悔恨への帰還・2】 あ〜、実はみさき先輩と結ばれていたんですか。 久々に浩平と再会できて、本当に嬉しそうですね〜…。 それにしても、滅茶苦茶続きが気になる「引き方」ですよね。(苦笑) →→[矢田 洋]様・・・【リレーSS第20話】 住井よ、それを「逆恨み」と言うのだ…。(笑) それにしてもコイツ、もはや完全なパニック状態ですねぇ…。 15話の頃の狡猾気味な印象はもうどこにも見受けられない…。(笑) それにしても、「アレ」って何だ? 誰が解明してくれるんだ?(笑) >替え歌 何か、「とらハ2」って話題沸騰ですね。(笑) 手を出してみようかな…。 凄まじいタイトルですね。(笑) 「他人に変わる(by茜&澪)」……この二つ、爆笑♪ こうもストレートに言われちゃあ素直に消えるしかないですね。(笑) 「むりやりに〜」……ちなみに、俺がONE本編中で最も心が痛かったのが このバッドエンド。七瀬のあの言葉、焼き付いてしまってます…。 →→[から丸]様・・・【未来 第三話】 これがあの「プロローグ」の真相なんですね。 南の自問自答がアツいです。 「人生に疲れ切った目」…この20年間、彼女はどういう生活を して過ごしたのか気になるところですが、本編とは関係無さそうですね。 南を覆った「光」とはまさか…!? →→[まねき猫]様・・・【雨月物語〜浅茅が宿〜5】 驚愕の(悲惨な)事実! 詩子の胸中、察します…。 「こっちから声をかけるのは初めて」……何だか自然に 『そりゃま、そうだろうな〜』なんて納得してしまいました。(苦笑) 次回は7年後のお話なんですか? う〜む……。 ************************************************************************* <あとがき> 本来は「一方その頃」の12話の註釈に挿入しようかと思ってたんですが、 とんでもなかったですね。(笑) 勝手な疑問と解釈が浮かぶ浮かぶ…。(笑) 一応、12話では人気投票を結果を表に出しますが、 それにはこんな裏設定(裏研究)があったということを 頭の片隅にでも置いておいて下されば幸いです。(礼) ************************************************************************* <謎のコーナー> SSコーナー、『カルトQ』うううぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜!! (問6) 1999年6月23日、うとんたさんの「4連続投稿」を 見事阻止(笑)したのは誰か? (敬称略) A:幸せのおとしご B:ケット・シー C:神凪 了 D:北一色 ……まるで初めから狙っていたようなタイミングです。(笑) ************************************************************************* それでは、失礼いたします★ http://cgi-space.to/~sin/bbs4/gagaga/denju.html