奇跡ってそんな安っぽいものじゃないんです  投稿者:PELSONA



突然、彼女の願いが叶った。

朝起きた時、気がつけばCカップ。

気が動転した彼女は


『コレで話すことが出来るの』


とスケッチブックに走り書きしたと言う。

そして、学校。




「おっりはっら先輩ーーーーーーーーーっ!!!」

「ん? 誰だ、オマエ?」

「ひっどーーいのっ! 澪なのっ!!」

「澪? だって澪と言えば――スケッチブックだろ」

「もう話せるから必要ないのッ!」

「厭だ」

「なんでっ!!??」

「俺はスケッチブックでの会話が好きなんだ」

「うう……」


肩を落とす澪。

浩平は2、3回頭を掻くと、


「――で、話せるって――なんで?」

「今まで、話さなかったのは願い事があったからなのっ!!」

「でも、なぁ……」


なかなか信じようとしない浩平。


「ほらほらほらっ! ちゃんとリボンも一緒なのっ! ひしっ! って抱き着いてるのっ!!」


そう云いながら抱きつく澪。


「あー…解った解った。解ったから、離れろ」

「なんで? 折原先輩、冷たいのっ!!」

「だって…なぁ。兎に角、離れろよ」

「うっ……なんでなの? 急に冷たくなったの…」


涙目になる澪。


「だって―――」

「?」



「胸の大きい澪は嫌いだ」



」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

そう云うヒトもいるのではないか、と。
私?
私は違いますよ?
はっはっは、やだなぁ、もう…
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