「あーーーづーーーいーーーっ」
さんさんと照らす太陽。
じりじりと肌を焼く光に紫外線を感じながら俺は歩いていた。
ふと、隣に目をやる。
長い髪。
上に目をやる。
強い光。
もう一度隣に目をやる。
涼しげな表情の茜。
・・・・・・
「茜?」
呼びかけてみる。
「…何ですか?」
「暑く……無いのか?」
誰が見てもわかることだが、茜の髪は長い。
長い髪の毛は当然暑い。
が、表情ひとつ茜は変えず、歩いている。
これは何か秘密があるに違いない…と、思ったわけだ。
「…暑いです」
「その割には涼しそうな顔で歩いてるけどな」
「そんなことありません・・・・・・私だって暑いものは暑いです」
「そうか…」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
ちょっと考えて口を開く。
「其れならいっそのことショートにしてみたらどうだ?」
「ショートヘアー……そっちのほうが似合うと思いますか?」
「と、言うか、一回、短い髪の茜を見てみたい」
「・・・・・・・」
「・・・・・・」
茜はしばらくの間何かを考えるようにして歩いていたが、やがて決心したように口を開く」
「・・・・・・わかりました」
そして茜は両手を頭のほうに持っていく。
「何をやるんだ?」
「・・・・・・」
茜は答えない。
そのまま頭にやった手を上下に動かす。
すると頭皮ごと髪の毛が動き、髪の毛全体が―――
「うっ・・・・・・うわぁーーーーーーーーっ」
そんな夢を見た。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
ちょっと脳がとろけ気味。
危険、危険。http://www.grn.mmtr.or.jp/~pelsona/