Meiden Wars 投稿者: PELSONA
○路上
荒廃した町並み。乾いた風が当たりに砂埃をまき散らしている。
行き交う人々の口数も少なく、足音だけが響いている。
ショートカットの者、肩まで髪の毛をなびかせいている者、腰の辺りまである髪をまとめている者など様々だ。
ただ、そこに女性の姿は見られない。


○私立尾根高校、教室

室内には黒板にチョークで文字と書き付ける音が響いている。
半分ほどしか埋まっていない席。
一つのクラスに一人ぐらいの割合で女性の姿が見受けられる。
頻繁に。そちらに視線を向ける男達。
そしてそれをすました顔で流す女生徒。


○TV中継。

左下に中継のタイトル「国会における女性議員95%を突破」との文字。
そしてそれを誇らしげに報道する女性アナウンサー。
ブラウン管の中にはすました顔で議席を閉めている大多数の女性議員。
そして、隅の方で座っている男性議員。


○再び、路上

道の中央を一人の女性が歩いている。
それに群がるように集まる男達。
口々にその女性を褒め称え、気を引こうとする。
意に介した様子を見せない女性。
胸を張り、男達を払いのけて進んでいく。



時は西暦200X年。世界は女性の減少に直面していた。


様々な食品添加物、環境ホルモンにより低下した女性出産率により引き起こされた「女性不足」。
それは男子どもに女性の保護、優遇を求め世界は女性が支配する弱男強女の時代へ突入した。
優遇により傲慢になった女性からは女らしさという物が失われ、男性が抱く女らしさは消滅しつつあった。


その昔、日本には恐るべし能力者がいたという。


即ち、大和撫子。


女性らしさを極めた彼女らの仕草は見つめるだけで男どもを魅了し、自ら地に倒れ伏すことによって男どもの優しさを一身に集めたという。


それが、いまここに・・・


これは、最後の大和撫子として世の女性どもに「乙女らしさ」を取り戻すべく立ち上がった一人の少女の物語である。


                                                      タイトルコール:


『Meiden Wars』



」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

PELSONA:続きません(笑)
どっぺる詩子:ここまで書いておいてそれはないんじゃない?
PELSONA:気が向けば、ね。

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