すとろべりーしぇいく! そのよん 投稿者: PELSONA
翌日。
昨日のことをどうやって謝ろうか。
そのことばかりを考えた俺が教室で見たのは3人で仲良く話をしている柚木さんの姿だった。
3人の内の二人はもちろん折原と里村さんだ。
何故?
俺は自分の目を疑う。
昨日あれほど悲しそうにしていたのに、翌日には笑顔。
しかも。
俺に気付いた彼女は笑顔で手を振ってるし。
「あっ、おはよーーーっ」
うん。
いつも通りの詩子ちゃんスマイルだ。
「昨日は急に帰っちゃってごめんね」
そして普段通りに明るく振る舞っている。
俺はそんな彼女に押されるように返事をする。
「あ・・・ああ。おはよ」
「今日もお店で待ってるからね」
そして柚木さんの笑顔。
あいまいに返事をした後、席に着いた俺は横目で折原たちの方を向く。
なんか、いつも通りだ。
昨日のアレは何だったんだ?
そしてよく分からないまま、放課後。
とりあえず、山葉堂に行ってみようと席を立った俺に折原が話しかけてきた。
「おい住井、今日も山葉堂に行くのか?」
なにやら嬉しそうな様子の折原。
「ああ、まあな」
俺はとりあえず、素っ気なく返事をしておく。
柚木さんのことであれこれ詮索されるのも嫌だしな。
「ってことは柚木もいるって事だよなぁ。本当のところ、どうなんだ?」
「・・・どうって、何が?」
何となく折原の言いたいことはわかる。
そりゃあ、毎日のように放課後にあっていればそう疑う気持ちもあるだろう。
それは、分からなくもない。
でも、昨日の柚木さんのことがあった以上、その話題は避けて欲しかった。
「なあ。いっそのことつきあってみるってのはどうだ?」
冗談なのか、本気なのか。
どちらともとれないようなことを言ってくる折原。
「そんな気、無いよ。彼女はあくまで情報源だって」
昨日のことを引き続き、そう返事をしておく。
つまらないな・・・とかぶつぶつ言っておく折原を見ていると、ある考えが浮かんできた。
どうせなら、ここで俺が聞いてみれば毎日拘束されることもなくなるんじゃないかという考え。
つまり、柚木さんのことをどう思っているか・・・だ。
「所で折原。おまえこそどうなんだ?」
俺が聞いてみると何について聞かれたか分からないような顔をしている。
「おまえこそ、柚木さんのことを好きなんじゃないのか?」
折原は一瞬驚いたような顔をしていたが、すぐに向き直るとこういった。
「住井・・・今日のギャグはいまいちだな」
つまり、冗談を言うなって事か。
小さく、ため息を一つ。
そして俺は心の中で柚木さんに少しだけ同情する。
「ならそう言う相手は全然いないのか?」
と、ちょっとだけ突っ込んだ質問をしてみる。
一応、協力するって事になっていたしな。
それが、望みが薄いとしても。
「ま、まあいないこともないということもなきにしもあらずかもしれない」
何故かうろたえ気味に答える折原。
はっきり言って、いるのかいないのか分からない。
「この親友の俺にも言えないことなのか?」
わざとらしく、”親友”というフレーズを強調していってみる。
ま、お互いそんなことは思ってないんだろうけど。
「ま、今日山葉堂にいるんだったら分かるかもな」
そう言葉を残して、折原は行ってしまった。
・・・ってことは?
相手がいるって事か?
もしかして、もしかすると長森さんじゃないだろうな?
ってことは、俺が今までしてきたことは全部無駄?
俺と柚木さんって、ただの馬鹿?
そんな考えが重くのしかかってくる。
「・・・はぁ」
ため息を一つつくと鞄を抱え、重い足取りで山葉堂に向かっていった。

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PELSONA:そのよん。です〜
どっぺる詩子:今回は短かったね。
PELSONA:ん。次で終わらせるから区切りの良いところでと思ってさ。
どっぺる詩子:ってことは、私の分身の決着もつくって事だよね。
PELSONA:まあ、みんなの予想道理だとは思うけどさ。
         連載終わらせときたいし、これで正いっぱいって所だしな。
どっぺる詩子:じゃ、何とか今週中には追われるんだ。よかったじゃない。
PELSONA:ああ。とりあえずって事で。
どっぺる詩子:じゃ、他のもがんばらなくちゃね。
PELSONA:そーですねぇ。とりあえず、お別れいっときますか。
どっぺる詩子:そうしときますか。
PEL&D詩子:それでは、またお会いする日まで。さようなら〜

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