カレーの作り方 投稿者: PELSONA
  「では”今日の3分クッキング”のコーナーです。お相手は僕、氷上シュンと」
  「僕の2人でお送りするよ。僕のことは少年とでも呼んでくれ」
  「今日は最終回。ってことでみんなよろしく」

テレビの料理番組を食い入るように見つめる少女がいた。
その名は七瀬留美。
日夜真の乙女を目指して奮闘する少女である。

  「今日のメニューはカレーライス。じゃ、早速材料の紹介から。」
  シュンがそう言うと少年は食材の前に立ちはだかる。
  食材は少年の体に隠れて見えなくなっていた。
  「それは核心だ。言えない」
  その行動に対し、シュンはと言うと
  「そうだね。最後ぐらいは視聴者のみんなが考えて欲しいな」
  と言って微笑みを浮かべる。
  「ただ、野菜と肉を炒めて、黄色い物を水にでも溶かせばそれっぽくなるよ」
  そう言ったのは少年。
  「そろそろ3分だ。じゃあみんな。今まで見てくれてありがとう。」
  「また会えたらいいね」
  と、唐突に終わる放送。
  TV画面には「協力:FARGO」と書いてある。

その放送を見ていた七瀬はと言うと・・・
「そっか。カレーライスってそんなに簡単なんだ。今度折原に作ってあげよっと」  
理解できたようだ。
ってわけで3日後。


「なぁ七瀬。今日食べさせてくれるおまえの手料理って何だ?」
「えっとね、カレーライスを作ろうかと思うんだ」
「そうか。じゃ、たのしみにしてるからな」
「うんっ」
うれしそうな折原と、微笑む七瀬。
二人は仲良く折原の家に向かって歩いていった。

それから、それから?

ここは折原家の台所。
そこにエプロンをつけた七瀬が立っている。
「えっと、まずは野菜と肉を炒めればいいのね」
七瀬はあらかじめ買ってきた野菜を取り出す。
「野菜は・・・っと人参、馬鈴薯は基本よね」
大きくぶつ切りにして鍋に入れる。
もちろん、皮はむいてない
「あとは・・・セロリとか入れてみたらおいしいかもっ」
そのままセロリを入れる。
「ん〜。野菜っぽいからアボガドも入れちゃえっ」
同じくぶつ切りにして鍋へ。
「次はお肉お肉っと」
鼻歌混じりに七瀬が出したのは鯨肉だった。
どうやって手に入れたかは謎である。
そして鍋に火を掛ける。
油も引かないままで。
適度に火が通った頃を見計らい、水を入れる。
「これに後は黄色っぽい物を入れればいいのね。な〜んだ。簡単じゃない」
そういって辛子を混ぜる。
「ちょっととろみが足りないわね・・・あ、そうだ」
何かを思い出したように買い物袋をあさる七瀬。
「これこれっ。とろみにはこれは必需品よね」
そして片栗粉を混ぜる。

じっくりと煮込むこと数刻。
おいしいカレーの出来上がり。

「折原〜カレーできたよ〜」
折原浩平がその後どうなったかは推して知るべし。
合掌


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PELSONA:う゛〜ん
どっぺる詩子:どしたの?急に
PELSONA:スランプだ。何も書けない。思いつかない。
どっぺる詩子:偉そうに連載を3つにしたりするからでしょ。
PELSONA:いや、UPすることでちゃんと書く用に自分への戒めをだな・・・
どっぺる詩子:言い訳は良いの。自業自得でしょ。反省しなさい
PELSONA:・・・ハイ

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