すとろべりーしぇいく 投稿者: PELSONA
  事の起こりは1週間前

「チックショー、何処やったかなー」
非常にまずいことが起こった。
アレが誰かに拾われて見られでもしたらっ!
・・・考えるだけでも恐ろしい。
「住井君・・・だっけ?」
名前を呼ばれて振り返ってみるとそこには柚木さんがいた。
確かいつも浩平や里村さんと一緒にいる他校の子だ。
「俺に何か用?」
こっちは急いでるんだ。
邪魔しないでくれって風に、多少批判めいた声で言う。
すると柚木さんは全然気にしてないって感じで何かを読み始めた。
「長森さん。僕はずっとあなたのことを見てきました。そう、あれは・・・」
「ちょっ、ちょっとまったぁ!それって」
・・・俺の書いたラブレター!!
柚木さんが読み上げたのは俺が長森さんに向かって書いたラブレターだった。
まさか彼女が拾っていたとは・・・
思いがけないことだが、他校の彼女が拾ったことは幸運だった。
まさか違う学校の、話したこともない俺のことだ。すぐに返してくれるだろう。
だが、それは大きな間違いだった。
「これ、みんなにばれちゃったらまずいよね」
彼女はそう言った。
小悪魔のようにいたずらっぽい目をしながら。
「もしかして脅迫する気かっ!?」
「脅迫なんかするわけないでしょ」
助かった・・・
ただの冗談だったのか。
「ただちょっと私のお手伝いをして欲しいだけ」
にっこりとほほえんでそう言った。
それって脅迫って言うんじゃ・・・
そうは思ったがへたに彼女の機嫌を損ねるとまずい。
とりあえず下手に出ることにする。
「わかった。何でも協力するからその手紙を返してよ」
なるべく彼女の機嫌を損ねないように言ってみる。
「ほんとっ!ありがとね」
満面の笑みを浮かべて彼女は言ってくれた。
俺のラブレターを制服の胸元に入れながらだけど・・・
下手に手を出したら痴漢扱いされる・・・
女生徒専用の無敵の保管場所だ。
「あ、あのさ。何でそこにしまうの?」
ちょっと聞いてみる。
「念のため・・・ね。それに私ラブレターの内容暗記してるよ」
・・・ウソだろ?
「あれは始業式。初めて見たときからあなたの笑顔は僕の心に・・・」
「わーーーっ!!わかったっ!分かったからやめてくれっ!!」
どうやらほんとのことらしい。
俺にはYESという返事しか残されてなかった。
「それで俺は何をすればいいんだよ」
多少、イラだって俺は言う。
「放課後。毎日私につきあって」
にっこりとしながら彼女は言う。
「わかった。わかりましたよ」
・・・何を考えているんだか。
ため息混じりに俺は言った。
「厭ならいいんだよ。ばらまくから」
「・・・やらせていただきます。是非お手伝いさせて下さい」
「ありがとね」
こっちの言うことを一方的に無視している感じの彼女。
いや、初めからこっちの話なんか聞いていないのかもしれない。
彼女は・・・悪魔だ。



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PELSONA:どもども。引っ越しも終わって一安心のPELSONAです。また連載を増やしてしまった・・・目指せ少女漫画風味
どっぺる詩子:これで合計3本でしょ?他の話もできてないのにどうするの?
PELSONA:う゛っ・・・でも昔から鉄は熱いうちに打てって言うし・・・
どっぺる詩子:後悔先に立たずとも言うけどね
PELSONA:ぐあ・・・で、でもでもっ!これはラストまで考えてあるから良いんだもんっ!
どっぺる詩子:ま、せいぜい自分の首を絞めないようにすることね。
PELSONA:まっかせなさいっ。詩子さんが主役だしねっ♪来るべき詩子シナリオに向けて詩子の描写を練習しないと
どっぺる詩子:詩子シナリオ?って書く気なの?もうすごいのが出回ってるのに・・・
PELSONA:ま、ある程度のネタかぶりは黙殺するとして。SS書き始めたときから書きたかったことだしね。実際に書くかは別の話。
どっぺる詩子:他人の迷惑考えずに爆走ってことね。じゃ、この作品は何なの?
PELSONA:詩子シナリオ番外編って感じで書いてみたいなぁ・・・と。さってとぉ。他の連載の続き考えよっと
どっぺる詩子:そもそもそこから間違ってる気がする・・・
PELSONA:いいの。それではまた逢いましょうっ♪
どっぺる詩子:またねぇ〜っ