乙女への道 投稿者: PELSONA
昼休み。
俺は長森と七瀬と一緒に昼食を取っていた。
と、長森が口を開く
「そういえば七瀬さん、検定に合格したんだって?おめでとう」
「あ、知ってたの?ありがと」
答える七瀬。
何のかはわからないが七瀬は検定に合格したらしい。
「よくわからんが、やったな、七瀬」
俺も七瀬に祝福の言葉を与える。
「そう大したことないよぉ・・・まだ初段だしぃ・・・」
とか言いながらも照れまくる七瀬。
こいつ、何の検定に合格したんだ?
疑問に思った俺は早速聞いてみることにした。
「それで、何の検定に合格したんだ?」
「乙女検定」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「乙女検定の初段だってば」
聞こえなかったと取ったのか、もう一度繰り返してくれる。
オトメケンテイ?
確かにそう言った。
しかも・・・初段。
初段があるって事は・・・1級とか免許皆伝もあるってことか?
すると何か?乙女名人とか言うのがいたりして、その人はもうすごい乙女って訳か?
「七瀬・・ちなみに初段だと何が出来るんだ?」
おれはわき出てくる好奇心を抑えきれず聞いてみた。
「えっと、初段だと乙女転びとかかな」
「おとめころびぃ?」
思わず教育テレビに出てくる質問役の人形のように繰り返してしまう。
乙女転びと言うぐらいだから、乙女が転ぶのだろう。
それで、何で初段なんだ?
「なあ七瀬、それやってみてくれないか?」
「ヤダ。折原ちゃんとこっち見てくれそうにないし」
「そう言わずに!!ちゃんと見るから!!」
七瀬はしょうがないなーとか言いながら立ち上がる。
と、いきなり転んだ。
ただ転んだのではない。自分に与えるダメージは最小限に、見た感じはとても痛そうに・・・だ。
「いったぁ〜いっ」
涙ぐみながらそう言う七瀬。
しかも「ころんじゃったぁ・・・」って小さくつぶやいている。
かわいいっ!!
むちゃくちゃ可憐だっ!!
助け起こして上げたいっ!!!
「お嬢さん、お怪我はありませんか?」
気がつくと俺は紳士的かつさわやかな笑顔を見せながら手を差し出していた。

  乙女転び・・・恐るべし

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どもども。ぺるそなです〜
SS書き始めて一週間ぐらいか・・・ペース早めです。
長編つまった・・・かも・・・(早いって^^;)
今日中に書けるようにがんばりますぅ〜