中崎町防衛部 Vol.3 <Bパート>  投稿者:Matsurugi


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※このCMはフィクションです。
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:アイキャッチ



:17時00分 某所

 静かな場所だった。
 町内で起こっている騒ぎが嘘のように、そこは静寂の空間に包まれていた。
 そこを動いているものを除けば、だが。
 少し前から、その場所では低い唸りのような振動音が響いていた。
 正確には、移動している巨大な物体から、その音は発せられていた。
「いまごろ、上の人たちはこちらの居場所がつかめなくて、うろたえているでしょうね」
 ややきつめの口調が特徴的なその人物が、得意げに語る。
「ま、この要塞が完成した今なら、私たちはこの地底から神出鬼没だしね」
 こちらはまるでたいした事とは思ってないような、極めて明るい口調の人物が、それに付随するように話している。
 彼女らが現在潜行している場所、それは中崎町の真下、即ち地中であった。
 東梅田で戦車隊が遭遇したドーム状の物体――地底を移動する戦闘要塞――は、あの後すぐに地中へと穿孔、そのまま地上にいる人々に知られる事なく地底を移動中、というわけである。
(ちなみに、地下要塞の掘削用ドリルは垂直方向のみ機能するものなので、水平移動の際は作業用無人アルジーが手作業で掘削を行なう)
「もとの基地はしょせんただの工場……つぶしたところで、こちらには大した影響もないわ」
 独り言のように、彼女らよりも上の位置にて座る人物が呟く。
「後は、防衛部を何とかすれば……」
「……D−2より入電です……」
 彼女の独白を破るかのように、抑揚のない声が報告を行なう。
『こちら、南』
 通信回線を通して、南の声が聞こえてきた。


:同時刻 中崎町郊外

「作戦開始から5分経過。“防衛部”はいまだ現れてません」
 南の乗るアルジーノン――白一色に塗装されている以外は住井機と同じ形状であるが、頭部に突起状のものは付いてない――がバズーカを構える足下で、避難する住民たちがアルジーノンから遠ざかるように逃げ惑っていた。
 そんな中で、南は地下要塞への現状経緯を報告する。
「計画の変更は、いかに?」


:移動要塞内部

「……防衛部が感づいたのでしょうか?」
 ブリッジを見下ろす位置、その正面に座る人物の後ろからした声が、手前の人物に向かって疑念の問い掛けを行なう。
「まさか……でも、前回の対応に比べて、今回は姿も見せてはいない……」
 否定してはいたが、彼女も先の防衛部の行動を実際に目の当たりにしたため、迂闊な行動を取るわけにはいかないと考えているのか、いつもより慎重な態度であった。
 何より、あの、折原浩平が絡んでいる。
「こちらの陽動作戦を見破っているのか……それとも……」


:学校前

 その彼女らの行動を逡巡させている対象である、浩平に置いてかれた不幸な七瀬たち6人は、茫然自失から立ち直っており、今は七瀬がその怒りを爆発させていた。
「なんなのよ、あれはっ!!!」
 瑞佳ら他の面々も、口にこそ出してはいないが、心中は七瀬と同様、浩平に対する批難の思いが渦巻いていたであろう。
 もっともその分、全員分の怒りをまとめて、七瀬が十分なまでにぶちまけていたとも言えるのだが。
「許されていいのっ! こんなこととがっ!! さんざん届け出だか何だか書かせといてっ! いろいろ理屈こねたりえらそうなこと言って期待させといてっ!! 防衛部とか言ってか弱い乙女たちをほっといて『帰る』だってっ! 何が『下校時間だから』よっ!! ふざけんじゃないわよ、この部費ドロボーーーーーっ!!!」
「そ、それはともかく……」


:移動要塞内部

「どうしますか? このままでは『シェル』に防衛部を取り込む危険がありますが……」
 そう進言する後ろの人物の言葉を聞きながら、両手を組んだまま彼女にしては珍しく慎重に考え込んでいた。
 と。
『ヘンコウノヒツヨウハアリマセン』
「!!」
 突然、その場に聞こえてきた無機質な調子の“声”に、考えを巡らせていた彼女が、やにわに顔を上げる。
「しかし、防衛部を抱えたまま、作戦の変更もないままでは……」
『カマイマセン。ソノトキハアラタメテタタキツブスダケノコトデス』
 “声”が告げた言葉に、彼女はまだ何か言い返そうとしたが、数瞬、躊躇いながらも、口を閉ざすしかなかった。
「わかりました……」
 改めてシートに座り直し、堅い面持ちで彼女は、一言だけ、そう言った。


:17時01分 学校内・部活動用備品倉庫前

「あんなやつをアテにするんじゃなかったわ!!」
 そう言いながら、七瀬は備品倉庫の扉を無理矢理こじ開けようとしていた。
「……どうするつもりですか?」茜が問い掛ける。
「わたしがやってやるわよっ!」
 七瀬が叫ぶ。勢いで、施錠されていたはずの倉庫の扉の鍵が、吹っ飛んだ。
「わ〜っ! 七瀬さん、落ち着いてよ〜っ」
 制止しようとする瑞佳の言葉を無視して、七瀬は中に置かれていた装甲服を持ち出す。
(場所は浩平たちが最初に出動したときに確認していた)
「……動かせるんですか?」
 別段七瀬を止める気もないような茜は(もっとも最初から止める気があったのかどうかは疑わしいが)いつもと同じ調子で、七瀬に訊ねる。
「さっき動いてるのを見てたわ! こんなの着れば動くわよっ!」
「そんなの、無茶だよ〜」
「成せば成るわよっ!!」
 そう言って、七瀬が装甲服を着つつも(ちなみに、七瀬は体操服に着替えている)根拠のあるようなないような台詞を吐いた直後。

 バキバキバキ……!

 遠くの方から伝わってきた何かが崩れるような音を耳にして、全員が振り向く。


:17時02分 中崎町内周辺域

 ズゴゴゴガガガガゴゴゴ……!

 周囲の建築物をなぎ倒し、地中から姿を現わしたのは、それまでの時と同様、同じフォルムを持つ巨大物体――つまりはアルジーと呼ばれるロボットであった。
 だが、先のアルジーも、最初に出現したアルジーとは異なる装備が用意されていたように、現在出現しているアルジーもまた、今までとは異なった装備のものであった。
 大雑把な外見は無人アルジーとほぼ同様であったが、背中の部分には平べったいサーフボード状の物体を背負っている。
 体長よりも長いそれを背負ったアルジーが、中崎町のちょうど境となる一帯を取り囲む様に出現したのである。多数。
 一体、また一体と地中から姿を現わすそれらは一定の間隔を置いてその場に静止し、やがて中崎町全体を包囲するようにちょうど円を描いて、配置を完了した。


:同時刻 移動要塞内部

「これより、計画をフェイズ・スリーに移行します」


:中崎町内周辺域

 要塞内で告げられたその言葉を合図に、中崎町を取り囲むアルジー群から、ゆっくりと輝きが生じ始める。


:東梅田

「始まったな……」
 戦車隊と交戦中であった白アルジーノンのパイロット・南が、中崎町の方を見ながら、そう洩らす。


:中崎町内周辺域

 アルジーから生じた光は徐々に輝きを増し、まるでアルジー自身が発光しているように見えるまでになっていた。

 ボン!!

 光が目映いほどにアルジーを包んだと思われた直後、上空に向かって、その光の束がすさまじいスピードで放たれる。


:中崎町内中心部

「ちくしょう! こんなところでキャタピラが切れるかよ!」
 野太い声の叫びが辺りに響く。
「出遅れちまったじゃねえか!」
 援軍の救出に向かうべく、戦車に乗り込み東梅田方面に進行中であった車長の男は、戦車の故障によって先に進む事が出来ないまま、立ち往生している所であった。

 グォオオオ……!

 その時、辺りを包み込まんばかりの光が飛び込んできて、思わず直視できず、男が目を細める。
「なんだァ?」


:中崎町内周辺域

 グォォォオオオオオオ……!

 各アルジーから放たれた光の束が、次第に重なり合ってより大きな束となっていく。
 やがてそれが、ひとつとなって中崎町の周辺を包み込み、ゆっくりと上空に向けて覆いつくしてゆく。その様は例えるなら、それは。


:中崎町内中心部

「光の壁だ!!」
「町全体が囲まれている!」
 町内に残っていた他の戦車隊の隊員たちもその様子を目撃して声をあげる。
「しまった! 主力部隊は壁の外だ!!」
 不意に、その事に気付いたかのように、そう叫ぶ隊員の言葉を聞きながら、車長の男は呟いた。
「やられたな……」


:中崎町内周辺域

「なんだ、こりゃ!」
「あちち!!」
「これ以上、前へ進めないぞ!!」
 光の壁近くでは、町外へと避難しようとしていた住民たちが、その壁に近付く事が出来なくて立ち往生していた。
 壁に触れようとしてもそれが放出する高熱が、人々の行く手を塞いでいるのである。
「見ろ! どんどん上空にのびている」
 声を聞き空を見上げた人々は、そこに光の壁が空全体を覆い尽くしていく光景を見た。
「閉じる……!」
 更に壁が狭まっていく中で、それが閉じる直前に2体のロボット――アルジーノンがその壁の中に飛び込んでくるのを何人かが目撃した。

 そして。
 光の壁は、中崎町を完全に包み込んだ。
 ちょうど上空から見れば、中崎町付近をすっぽりと内包した巨大な半球状のドームように見えたのだった。


:17時07分 中崎町内中心部

 町内にいるほとんどの人々が、一部始終を目の当たりにしていた。
 あるものは呆然と、あるものは表面上普通に、あるものは不安な面持ちで。
 しかし、誰もが共通して思った事がひとつ、ある。
「閉じこめられちゃったよ〜」
「いったい、どうなってるの?」
「……バリアーのようですね」
「バリアー?」
「……原理はわかりませんが、何も通さない壁にとり囲まれたようです」
 茜が疑問に対して答える。
「包囲された範囲は、ほぼ中崎町全体を含めた円形状の地域。……どうやらこれが目的だったようです」

 ズン……ズン……

 その町の中を、右肩に長大な砲身状のものを備えたアルジーと同系の巨大ロボットが複数、いつのまにか徘徊していた。
「……中崎町のみなさん」
 その徘徊するアルジーの外部スピーカーらしき箇所を通して、町全体にある声が響き渡る。
「この声……」
 その声を聞いて真っ先に、みさきが反応を示した。
「私は今作戦の指揮官、深山雪見というものです」
「「「「「『!?』」」」」」
「私たちはこの中崎町を含めたバリアー内の土地を、そこに住むみなさんも含めて、制圧下におきました。住民のみなさんに危害を加えるつもりはありませんが、もし抵抗するようなことがあれば、容赦はしません」

「……どういうこと?」
「今までのロボットや攻撃が、全部深山さんの仕業だっていうの?」
 七瀬らは問いかけを口にするが、当然、それらの言葉が(移動要塞内にいる)雪見の元に届いているわけは、ない。
「でも、いま、確か、私たちって……」瑞佳がそう言った刹那。
「ま、そんなわけだからおとなしくしててね」
「無駄に抵抗してもケガするだけよ」
 明るい口調ときつめの話し方をした、別の人物の声が、そこに割り込んできた。
 それに反応したのは、今度は茜と七瀬であった。
「今の……広瀬さん?」
「……詩子」
 茜と七瀬が洞察した通り、その声は、要塞内の雪見が座る場所の下に当たる位置に立っていた二人――もちろんその事を七瀬たちが知っているわけはないのだが――柚木詩子と、広瀬真希であった。
 新たな衝撃が冷めぬまま、雪見の演説が、再び続けられる。
「先刻立証したとおり、通常の兵器では、私たちの兵器の前に役には立ちません。繰り返して言いますが、抵抗を試みても無意味です。“ここ”では、私たちの兵器に勝てるものは、ありません」
「さっきのロボットはどうなんだ!」
 その時、住民のひとりらしき人物が声をあげる。
「…………」
 無言の、返答。
「そうだ! 後から現れた変なロボットはおまえたちのロボットをたおしたぞ!」
「おれも見た! あれならいくらおまえたちのロボットが強くても勝てるんじゃないのか!!」
「たしか防衛部とか言ってたぞ!」
「そうだそうだ! 防衛部がいればおまえたちなんかひとひねりだ!!」
 その声に押されるかのように、他の住人たちも一斉に騒ぎ始める。
「……いいでしょう」
 だが、雪見はまったく臆する事無く、再度、淡々と言葉を続ける。
「それでは、住民のみなさんの前で防衛部をたたいてごらんにいれます。そういうわけですので、防衛部の方、もし聞いていましたら、いつでもどうぞ」


:17時09分 移動要塞内・ブリッジ

「……よろしいんですか?」
 外部に向けての通信を切った後、後ろからの問い掛けが発せられる。
「前回のは不意打ちだった。こちらの油断もあったけどね。でも、今度はそうはいかない……!」
 要塞の中枢部・ブリッジの最上段に位置する場所に座る雪見が、正面を見たままで答える。
 感情を押し殺した声で語る雪見を見て、後ろに立つ人物は、数瞬、迷った後、
「もし、川名先輩が、今のを聞いていたら……」ためらいがちにその言葉を口に乗せた。
「幕はすでに上がってしまったのよ」言葉を遮って、雪見が告げる。
「いまさらそれを途中で打ち切ることは出来ない。私たちは、たとえ何があろうとも最後まで演じ続けなければならない。それがどんなに悲劇であろうとも」
 手を組み直しつつ、雪見が言い放つ。
「そう、こうすることは、私自身で……そう決めたのだから。それは、あなただってそうでしょう? ……稲城佐織さん」
 自らの名前を呼ばれて、雪見の後ろに立つ人物――浩平らのクラスメートであり、瑞佳の友人である稲城佐織は、無言のまま、立ち尽くしていた。
「…………」
 その彼女らの下方、つまり詩子と広瀬が立つ位置から見て前方に配置されている、オペレーター席のコンソールの前に座る人物が、正面のスクリーンを無表情に見つめていた。
「……繭……」
 囁きにもとれるような声で、ただ一言、その人物・みあ――繭の友達である少女は、それだけを口にした。
 その眼は、本当にスクリーンを見ているのかどうかわからず、何の感情も読み取れはしなかった。
 

:17時12分 中崎町内中心部


「いったい、どういうことなの〜?」
 瑞佳が事の成り行きについていけず、ただただ、混乱している。
「……最初のロボットの出現も含め、これまでの一連の出来事が全て彼女たちの仕組んだことなのでしょう……おそらく」
 茜は冷静に現在の状況を分析する。
「でも、なんのために?」
 みさきの疑問。
「詩子だけならともかく、深山さんまでもが無意味にこんな行為に及ぶとは思えませんし、なにか考えか、理由があってのことなのだと……」
「だからって、町を破壊したり、バリアーでみんなを出られなくしたりしていいってことにはならないわよっ!」
 (何気にひどい事を言っている)茜の言葉を遮り、七瀬がひとり怒りを露にする。
「どうしました? 防衛部の方はまだ現れませんか?」
 再度、雪見の声が響いた。
「……見てなさいよっ!!」
「あっ、七瀬さんっ!」
 瑞佳の制止の声を振り切って、装甲服を着た七瀬が駆け出す。
「来ないのであれば…」
「ここにいるわよっ!!」
 突如あがった声に、近くに立つ赤のアルジーノンがそちらを向く。
「中崎町の平和は、わたしたちが守る!!」
 とある民家の屋根の上に立ち、七瀬が見栄を切る。
「中崎町防衛部、ここに参上!!」

 ドガガガガガガッ!

 その直後、アルジーノンの頭部から、バルカン砲が七瀬めがけ発射された。
「つつ……さすがに無謀だったかしら……」
 装甲服を半壊にされ、崩れた足下の建物の上に倒れた七瀬が、呟く。
 アルジーノンは、なおも七瀬へとその砲口を向けていた。
「くっ……! やるんだったら、ひと思いにやりなさいよっ……!」

 七瀬がそう叫ぶ正面、攻撃を行なったアルジーノンに乗る住井は、ハズーカの狙いを彼女に定めたまま、ディスプレイを見つめる。
「住井君」
「わかってる。殺しはしないさ。ちょっとばかり、脅してやるだけだ」
 ブリッジからの広瀬の通信に、住井が答えた。

 七瀬を狙うハズーカの引き金に、アルジーノンの指が力をこめる。
「! 七瀬さんっ!!」
 瑞佳の悲鳴。

 ガキャーン……!

 だが。
 アルジーノンの前に立ちはだかる様に、突如巨大な影が七瀬の視界を塞ぐ。
「!?」
 アルジーノンの向かい側に聳え立つそれを、彼女は、見た。
 その全体が足だけのように見える、奇妙なフォルムは見間違いようもない、“みゅーつー”であった。
「さーて、いよいよここからが本番だ」
「え? え?」
 呆気に取られる瑞佳の前に、いつのまにか浩平が立っていた。
 いきなり戻ってきた浩平たちを見て、瑞佳は何がいったいどうなったのかうろたえる。
 その瑞佳の目の前に、浩平が1枚の紙切れを差し出した。
「?」
 何を意味するのかわからぬまま、瑞佳はその紙に書かれた文字を見る。
「……下校延長届?」
 ……納得したような、しないような、複雑な心情の瑞佳であった。



:つづく



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:……予告です

「まったく、折原も無責任よね、か弱い乙女たちを残して帰っちゃおうとするんだから」
「…………」
「……なんで、だまったままなの?」
「……なんでもありません」
「……。それはともかく、あのロボットを操ってたのが深山さんや広瀬さんたちだったなんてびっくりよね」
「そうですね」
「何の目的でこんなことをしてるのかしら?」
「……それはわかりませんが、深く考えている時間はなさそうです」
「でも、どう見たってこっちの戦力じゃ不利だと思うけど」
「……確かにそうですが、浩平はこちらには秘密兵器があると、言っています」
「秘密兵器?」
「それに、私たちもいろいろと活躍する機会があるそうです」
「どんな?」
「それは、次回までの秘密です」
「……とにかく、この次も必ず見てねー」
「……よろしくお願いします」

(……おい)
(なによ?)
(オレの書いた予告と全然ちがってたぞ)
(……嫌です)
(あんな文章よめるかっ!)
(そんなことないぞ。ちゃんと七瀬と茜の口調をうまく取り入れた完璧な予告だぞ)
(あたしはあんなしゃべりかたしないわよっ!)
(そうか? 『やっほー、あたしななぴー。よろしくねーっ』ってくれば、誰でもすぐ七瀬だと……)
(わかるかあっ!!)

 ……以下、七瀬が浩平を蹴っ飛ばす音が聞こえてくる。


<Na:里村茜&七瀬留美>
<スクリプト作成:折原浩平による草稿を里村茜と七瀬留美の独断で改稿>
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(Vol.4に続く)