忘れてないよ、私は。 たとえ世界中のみんなが貴方の事を忘れたとしても。 学食で2人でお昼食べたよね。 私、そんなに一杯たべてるのかな。 クリスマスの日、2人でお祝いしたよね。 ポテトチップスだけの簡単なお祝いだったけど、すごく嬉しかったよ。 屋上でいきなり抱きしめられてすごく恥ずかしかった。 そういえば、屋上へ競争もしたよね。 ぶつかって、すごく痛かったのにあなた何も言わずに意地悪だったよね。 そして、あなたは私に教えてくれた。 商店街の風の気持ち良さ 公園の林のざわめき 街を歩く人々の笑い声 ・・・そして、本当に大切なもの 何も映さない瞳だけど、その分あなたの本当の優しさ、たくさん伝わったよ。 恐かった、恐くてしかたなかった。 私の閉ざされた世界を開いてくれたあなたを あなたの温もりを あなたの優しさを あなたの声を この世で一番かけがえのないあなたを 失う事がすごく恐かった。 夢を見ていたのかな、とも思った・・・ けど、この体に残るあなたの温もりは夢じゃない。 あなたと過ごした日々も夢じゃない。 たとえ、みんながあなたを忘れても私は、私だけは、忘れないよ。 卒業した今でもあなたと出会ったここへきてしまうんだ。 ここでこうして空を見ているといまにもあなたが「先輩」って呼びかけてきそうで・・・ でも、きっとあなたは帰ってきてくれる、そう信じてるよ。 そして、きっと私がどのくらい泣いたか知らないあなたはいつも通りに話しかけてくるんだろうね。 そこで私はわざとすねてみせるの、そしたらあなたは、 「先輩、俺の事嫌いになったか?」 とか意地悪な事を言うんだろうね。でも、その後私はこう言うんだ・・・ 「冗談だよ・・・」 後書きのようなもの どうも。SS初投稿のKAZUです。読んでもらうとわかると思いますがみさき先輩の お話です。なにぶんSSなんか初めてなもんで妙な所もあるかと思います。 そんな所ありましたらばしっと文句言っちゃってください。もちろん、お褒めの 言葉も頂けるとうれしいです。 読んで少しでも心動かされた方いらっしゃったらこのコーナーでもみんなの掲示板 でもいいから感想を書いていただけると嬉しいです。 あと、ギャグもやってみたいですね。乙女仮面ルミナーとか(どんなだ、そりゃ)