スーパードールミズカちゃん 投稿者: norito
あらすじ
ごく当たり前の小学4年生長森瑞佳はじつはドールランドの王女様だったりするわけで
となるとやっぱり国に連れ戻そうと刺客もやってきてしまうわけで
その刺客達から瑞佳を守るため3体のドールナイツが大活躍しちゃったりするわけで(以下略)


「いってきま〜す。」
今日もいつものごとくいつものように瑞佳は学校に向かいます。
彼女の通う「聖タクテ学園」はミッション系の学校でその割に自由な校風ですが
やっぱり遅刻はしない方がいいのは当たり前です。

そんな瑞佳に声をかける一人の男の子。
「おーい瑞佳〜」
「何だ浩平か。」
彼の名は折原浩平。
やはり瑞佳と同じく聖タクテ学園に通う同じクラスの男の子です。
ちょっとぶっきらぼうな少年ですがどうやら瑞佳に気があるようです。
微笑ましいですね。
「早く行かないと遅刻するぞ〜シスターのお説教は聞きたくないぜ俺。」
「わっ大変!急ぐよ浩平!」
こうして学校へ駆けていく2人の姿を見つめる人影が・・・・
「ふふふっ見つけたよ瑞佳様。」



「おはよ〜」
「あ、おはよう、瑞佳ちゃん。」
瑞佳と今話している女の子の名は七瀬留美。
乙女を夢見るどこにでもいる普通の少女です。
誰とでも仲のいい瑞佳ですが中でも一番のお友達と言える仲の子です。
「でもさっきはさんざんだったね。
 ちょっと遅刻しただけなのにシスター髭のお説教。」
「仕方ないよ。今日はちょっと寝坊しちゃったし。
 でも留美ちゃんはホントに遅刻しないよね〜」
「学校にいつも5分前には到着する・・・・乙女にしかなせない技なのよ。」
「留美ちゃん・・・今日なんか変。」
とまあこんな感じでいつもの毎日が始まります。


「・・・そうですか・・見つかりましたか・・・」
ここはところ変わってあるワッフル屋の事務所。
中で店長らしき人物に話しているのは先ほど登校途中の瑞佳を見つめていた人影の正体。
どうやら見た目高校生ぐらいの少女のようです。
「そうそう。で、どうするの。スケアカネクロウ様。」
「・・・茜でいいです・・・こっちの世界では。」
「じゃあ訂正。どうするの茜ちゃん。」
「・・・いきなりフランクな呼び方になってますが・・・まあいいです。
とにかく私たちの使命はなんとしても
瑞佳様にドールランドに帰っていただくこと・・・
そのためには手段を選んでる暇はないでしょう・・・ 」
「わかったよ。じゃあさらっとさらってくるね。」
「・・・待ってくださいミサキさん。一つ忠告しておきます・・・
ドールナイツには気をつけるように・・・」
「ドーナツなら好きなんだけどな。わかったよ。」
こうしてドールランドからの刺客ミサキが瑞佳誘拐のため出かけていったのです。
果たして瑞佳の運命やいかに?



「ふう〜終わった終わった。」
まさか自分に危機が迫っているとも知らず
瑞佳は授業終了の喜びにまどろんでいました。
そんな瑞佳に留美ちゃんが話しかけてきます。
「瑞佳ちゃん、今日、家に来ない?新しいお料理覚えたから一緒に作ろうよ。」
「うん、いいよ。」
「・・でね。浩平君も来ない?」
「ええっ俺もかよ。まあ暇だし別にいいか。」
どうやら留美ちゃんの今日の本命は彼だったようです。
ううん!いじらしいぞ留美ちゃん!
「じゃあまたあとでね。 」
「じゃあね〜」
「じゃあな〜」
こうして瑞佳は帰宅の途についたはずでした・・・・いつもなら。
家に向かう途中瑞佳を待っていたのは!
「こんにちわ。瑞佳ちゃん。」
「こんにちわ・・・てお姉さん誰?」
「そっか。自己紹介がまだだったね。
私はミサキ・・まあ名前なんてとりあえずどうでもいいんだけどね。
とにかく一緒に来てもらうよ。えいっ当て身っ」
突然ミサキは瑞佳の後頭部にチョップを繰り出しました。
「いたっ。お姉さん何するの」
「あれ、おかしいな。これで気絶するはずなんだけど・・・
やっぱり参考文献がまずかったのかな。」
「お姉さんもしかしたら危ない人だね!それじゃあ私は急いでるんで、これで。」
「って逃がすわけには行かないよ。瑞佳ちゃん。」
さすがに危険を感知したのか瑞佳はダッシュで逃げ出します。
しかしそれ以上にミサキの足は速く(ていうか小学生相手だし)
あっという間に追いつかれ気がつくとそこは袋小路。
「ふう。もう逃げ場は無いみたいだね。
じゃあおとなしく一緒に来てもらおうかな。」
瑞佳人生最大のピンチ!(だから小学生だって)
このままミサキの手に落ちてしまうのか!?
と、そのとき!突然瑞佳の持っていたペンダントが輝きだしました!
そしてそれと同時に現れる謎の閃光!
それはなんと人形でした!
「お待たせ!ドールミズカ!見参!・・・だよ!」
そのしゃべる人形はみるみるうちに大きくなり
ミサキの前にミズカを守るように現れました。
そう・・彼女こそミズカを守護する者・・ドールナイツ!
「現れたね。茜ちゃんが言ってた・・・ドーナツだっけ?」
「ドールナイツだよ!それに私の名はドールミズカ!
瑞佳様をおびやかす者は・・この私が許さないもん!」
「だよもんだよもんうるさいな・・・ちょっと黙ってもらうよ。
えいっ当て身っ」
性懲りもなく当て身を繰り出すミサキ。
「そうはいくか・・・だよ!くらえ!超電磁よーよーだもん!」
ドールミズカの手から何ともゴツそうなヨーヨーが出てきてそれは見事にミサキの
後頭部にヒット!
「う・う・う・・失敗みたいだね・・ガクッ。」
気絶するミサキ。
事の成り行きを呆然と見ていた瑞佳でしたがやがて正気に返ると
「あ、ありがとう。お姉さん・・・てあれ?いない?」
いつの間にかドールミズカの姿は消えていました。
「ううん・・・何か不思議な出来事だったなあ・・
まあいいか。早く家に帰って留美ちゃんち行かなきゃ!」
こうして気絶しているミサキをほっぽっといて瑞佳は家路につくのでした。



「・・・・失敗しましたね・・・」
「ちょっと油断したみたいだよ。ごめんごめん。」
「・・・とりあえず3ヶ月時給減棒ということでいいですね・・・」
「あうっ・・痛すぎるよ。」
こうしてスケアカネクロウこと茜の瑞佳誘拐作戦は失敗に終わりました。
「・・・まあいいです・・・次がありますから・・・」



こうして今回の瑞佳の危機はドールミズカの活躍によって
見事に回避されました。
しかしドールランドからの驚異はまだまだ瑞佳を襲うはずです・・・
しかしドールナイツある限り瑞佳の身は安全なのです!
これからも頑張れドールミズカ!
出番少ないぞスケアカネクロウ!



                               Fin



「『て・・・ちょっと待つの』」
「誰か忘れていないかい?」

おや君たちは残り2体のドールナイツ、ドールミオにドールシュン。

「『何で出番がないの』」
「”3体のドールナイツが大活躍”
って冒頭にもあるのにこの扱いはないだろう・・・
僕だってせっかく活躍したかったのに・・・気に入らないな。」

馬鹿だなあ君たち。ドタバッタンとクワガッタンの出番は
2クール目以降と決まっているじゃないか。

「『全然わからないの』」



                              つづくかも




というわけで本当に久々の投稿になります。
もう「はじめまして」ですね。
noritoといいます。
以前ここに投稿して完結すらしてないSSもあったりしますが(汗)
とりあえず新作になります。
元ネタはわかる人には当然バレバレの
TVアニメ「スーパードールリカちゃん」です。
しかもまったくひねってません。(笑)
まあ気が向いたら読むのもいいかも。
次回は・・・・・・あるのかな?ホントに。

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/he19325/index.html