ある店員の日常 投稿者: norito

やっぱりいまどきはやんないと思うんだ。こういうの。

好きで始めたアルバイトだったけど3ヶ月もたつとそんな思いが頭をよぎる。
今時のお子様は女の子でも欲しがらないだろうし、それより上の世代ならなおさらだ。

指輪。ネックレス。高級ブランド品。

そんなところに心惹かれて彼氏との距離を縮める。
クマさんや電気ネズミではなかなかそうはいかない。

ざっと店内を見渡したその先にそんな中でも最も客の気を惹かないと思われる「彼」の姿を見つける。

ボイスレコーダー搭載ということで値段の高い彼。
私でも時代錯誤と感じるコピーをつけられた彼。
所狭しとディスプレイされている彼。

アルバイトを始めて彼を買った客は見たことがない。
あれを買う人なんているのかなあ・・・・・

とか考えているうちにお客さんが入ってきた。
ずいぶんこんな店には不釣り合いな男の子だ。変わった趣味にも見えないし、
彼女へのプレゼントだろうか。ずいぶん考え込んでる様子だ。


しょうがないちょっと背中を押してあげるか。

そして私は彼に近づく。
想像の彼女の笑顔が彼に与えられるように。



「これください!」
そして彼が選んだものは......



どうもnoritoといいます。
初めてこのような書き物をしました。読んだかたは「なんじゃこりゃ」と思われたかもしれませんが、お許しを。
感想お待ちしています。