D.S chapter.3  投稿者:GOMIMUSI


   act.4


 暗い雲が、地平線を覆っていた。
 風が、冷たく湿っている。雨の兆しを含んだ、西風だった。
「荒れそうですね…」
 額に手をかざし、その空を見上げながら、男はつぶやいた。まだ若い。よく手入れされた手の形と、身につけている服地の質が、彼の経済状況を示していた。
「旦那」
 声に振り向くと、ひょろりとした男がこちらに歩いてくるところだった。人を食ったような笑みが印象に残る、独特の雰囲気を持った男だ。
「こっちの準備は完了ですぜ」
「そろいましたか?」
「まあ、苦労しましたがね。なにせどこもかしこも、この景気で人手不足だ」
「ご苦労様です、シデン」
 にこやかに、彼は声をかけた。シデンと呼ばれた男は、肩をすくめてそれに応える。
 バルハラが国境外の空白地帯に築いた、小さな砦…それは、領土を拡大する足がかりとなるはずだった。しかし想像以上に厳しい自然と、やせた大地がそれを阻んだ。今、この砦はある貴族の所有するところになっているが、最近までは誰も寄りつかなかった。そのために、外壁の所々が傷んで、崩れかけている。
「シデン」
 貴族風の男は、また空を見上げながらつぶやくように言った。
「なんです?」
「力があるというのは、どんな気分なのでしょうね?」
「どう、って、なんです? 旦那も力なら持ってるでしょうが」
「そうですか?」
「財力だって立派な力でしょう。ま、俺らみたいな貧乏人から見りゃ、旦那みたいに持ってる人間はどんな気分だろう? ってとこですがね」
「そうですか…」
 軽く笑って、男は首を振った。
「さて、これから忙しくなりますよ」


「おかしい…」
 砦のほうをにらみながら、コウはつぶやいた。
「なに?」
 声に反応して、ルウが振り返る。この二人がバルハラ軍を見張っているのは、彼らが一番目がいいからだ。
 あたりはすでに夜の闇。切り立った岸壁の上から見える砦は、月明かりに照らされてうずくまった巨大な生物の影にも見える。
「おとなしすぎる。前回の競り合いから、いまだになんの動きもないってのは、変だ」
「怖じ気づいているだけじゃない?」
「異能者がこっちにいるってのは、最初からわかっていたことだろう。その準備もしていたはずだ。魔道士を大陸中からかき集めていたって話もある…だが、まだその魔道士達とはぶつかり合ってない」
「そういえば…」
 ルウも首をひねった。確かに、あの戦闘で異能者らしい人員は見かけなかった。
 冷たい風が吹き抜けた。身震いして空を見ると、雨雲が広がりつつある。この時期、このあたりに雨が降るのは、かなり珍しいはずなのに。
「なんか…あたしも、嫌な感じがするのよね」
「予感か?」
「なんていうか…まあ。悪い予感に限って当たっちゃうのよね、あたしの場合…」
 顔をしかめて、ルウは腕組みをする。
「風向きが悪いっていうの? ほら、空もそんな感じだし…って、そんなのあまり関係ないか」
 コウは黙ったまま、空をにらむように見据えていた。その横顔を見ながら、ルウはマスターの話を思い出す。
「コウ…あのね」
「なんだ?」
「マスターから聞いたんだ。コウの、故郷の話…」
「………」
「それで、もう一度訊きたいんだけど…アクアのこと、どう思ってるの?」
 むっとした顔で、ルウを見返す。
「関係ないだろう、今は…」
「…そうだね、ごめん」
 そう。あまりにも、近くにいすぎて時々忘れてしまう。自分たちが出会ってから、まだ半月もたっていないのだということを。
「もうそろそろ、交代かな…代わりの人、来ないのかな?」
 ベースキャンプのほうを見やって、ルウは不満げにつぶやいた。
「忘れてるのかもな」
「ほんと、いい加減なんだから…あたし、見てくるわね」
 相手に踏み込みすぎてしまったのでいづらくなったのか、ルウは立ち上がってキャンプへ向かって歩いていった。コウはそれを見送って、また砦に目をやる。
 アクアのことは…自分でも分かっていない。失われた故郷、家族。それは、いつまでも心の底で傷となって、血を流し続けている。忘れることなどできない。
 けれど、彼女が自分のそばで支え続けてくれた、ということも、また事実。その支えがなければ、自分は今頃ここにいない。悲しみに心を食い尽くされて、自滅していたかも知れない。
 だから、答えを出すことを避けていたような気がする。日常に埋もれ、そのまま時間が過ぎていけば、そんなことは考えなくていいから…けれど…。
「………?」
 気配に気づいて、コウは振り返る。ルウか、それとも見張りの交代かと思った。だが、白い人影を目にした瞬間、彼は愕然として立ち上がっていた。
「アクア!?」
 鋭い呼びかけに、人影は反応しなかった。ふらふらと、夢遊病者のような頼りない足取りで、岩影へ消えていく。
「お、おい、待てよ!」
 地面を蹴って、駆けだしていた。白い、薄手の服をまとった彼女の後ろ姿が、ひどく遠くに見えた。
(いつのまに、あんなところに…)
 とにかく捕まえなければ。そう思って走り出す。しかし、なかなか追いつけなかった。焦りのせいか、なぜここにいるのか、とか、どうして追いつけないのか、などという疑問は浮かばなかった。
 ただ、違和感はあった。あれは本当にアクアなのか? 顔は、確かに似ている…というより、アクアそのものだ。だが、よく似た誰かがいなかっただろうか。そんなことを、ふと考えてしまう。
 誰か…そう、自分の身近にいた…忘れてはならない人。だが、いるはずのない、会えるはずのない人…。
「ここは…」
 考えながら走っていたためか、コウはいつの間にか岩山の麓、平らな岩場の上に来ていた。周囲を見渡しても、人影はない。隠れるような場所も、ない。
「どうなってるんだ…」
 顔に手を当てて、力を入れる。おかしい…違和感がさっきから消えない。自分はなにを見ていたのだ。
 アクアに重なって、誰かの影が見えた、と思ったのだ。昔、よく見ていた夢と同じ感じがした…。
「まさか…」
 ふと、疑惑が頭をもたげる。これは…。
 突然、白い光が周囲を満たした。
「!!??」
 背筋に悪寒が走る。強烈な拘束力で、何かが彼の身体を締め上げる。脱力感に襲われ、思わずその場に膝をついていた。
「なっ…これは、光呪結界…?」
 ぎりぎりと脳髄を搾り取るような、強烈な不快感に耐えながら、それだけを認識する。以前に見たことがあった。
 闇に属する存在である、獣魔。それを狩るために人間が編み出した切り札…光の檻に相手を封じ込める、いわゆる封呪のなかでもっとも高度なもの。
 光縛呪結界敷設。自分の体内に獣魔を宿すコウには、光の呪縛に抗う術はなかった。全身の筋肉が悲鳴を上げ、指一本さえ思うように動かせない。完全に、捕縛されたのだ。
「あっけないものですね…」
 どこか憂鬱そうな声に、コウはかろうじて目を開く。若い男が、自分をのぞき込んでいるのがかろうじて分かった。端正な顔立ち。色の白さが、苦労知らずであろうことをうかがわせた。
「五千の軍を一人で蹴散らした、あのときの狂戦士と同じとは思えませんね。こうも簡単にことが成功すると、かえって気が抜けます」
 勝手なことをほざくな…言い返したかったが、声を出そうとすると肺に激痛が走る。しかし、表情から言いたいことを察したのか、男は嫌みなほど優雅に頭を下げて見せた。
「失礼、初対面の挨拶ではありませんでしたね。私はバルハラ軍、第四部隊所属、レイジーン・ミッドヴァレイ。以後お見知り置きのほどを」
 誰かが、地面に転がったまま動けないコウの腕を取って、細い針を血管に突き刺した。鈍い痛みの後、急激に眠気が襲ってくる。
「これから、あなたを我が砦にご招待します。快適とは言いがたいでしょうが、どうぞご容赦を」
 かんに障る声が、遠ざかっていく。わずか数秒で、コウは意識を失っていた。


 カシャー…ン。
 涼やかな音をたてて、取り落としたガラス器が砕け散る。その音に気づいたマイオは、急いでアクアの元へ駆け寄った。
 ちょうど、食後の後かたづけをしていたところだった。食器を流し場に運んでいる途中で急にアクアはめまいに似た感覚を覚え、その場に膝をついたのだ。
「………!」
 泣きそうな顔で、マイオはその肩にすがりつき、揺さぶる。触れた部分から、生命場の乱れが伝わってくる。ひどい病気にでもかかったのだろうか、なんの予兆もなくこんなに突然に?
「………だっ…駄目…出てこないで…」
 かすれた声でアクアがつぶやいた。額に汗を浮かべ、目に見えない何かに抗おうとしているようだ。
「駄目………あなたは、出てきたら、だ、め、なん………………………」
 声が、完全にとぎれる。そのまま脱力したアクアの身体は、床の上にうつぶせに倒れてしまった。慌てて抱き起こそうとするマイオ。
 その手が、振り払われる。ぎょっとして後ずさる彼女の前で、アクアは静かに立ち上がった。だが…本当に、これはアクアだろうか。
 顔形が変わったわけではない。ただ、その中身がそっくり違うものにすり替えられたように…その表情は冷たく、マイオを寄せ付けなかった。自分の知らない、誰か。
「許さない…絶対」
 低い声すら、別人のように響く。マイオが呆然と見つめている間に、そのアクアの顔をした何者かはどこか遠くを見つめつつ、片手を上げた。
 緑色の光が狂ったように吹き出し、その身体を包む。巻き起こる突風に、腕で顔をかばった。
 どおん!!
 轟音とともに、家の屋根が吹き飛んだ。光の尾をひいた弾丸のようなものが、まっすぐに天を目指して駆け上がる。そして途中で向きを変え、今度は地上目指して飛翔を始めた。
 スバルの外…連合国ナユタと、バルハラの中間地点へ。
 転がるように家を飛び出したマイオは、絶望的な顔でその光を見送っていた。だが、不意に何かを思いだしたように、全速力で駆けだした。


 木の扉を力一杯叩いた。何度も、何度も。手の皮が破れて、血がにじむほどに。そして、その扉は開いて真夜中の乱入者を迎え入れた。
「あら、あなたは…」
 宿屋の女将は、小さな少女の姿を見て目を見張る。少女は涙で顔をくしゃくしゃにしながら、女将にしがみついてきた。
「どうしたの、いったい。なにかあったの?」
 優しい問いかけに、もどかしげに首を振る。と、上の階まで騒ぎが伝わっていたらしく、階段を下りて様子を見に来たものがあった。
「どうしたんですか…って、マイオちゃん!?」
 驚いて立ちすくむシトローネを認めて、今度はそちらへ突進し、しがみつくマイオ。口を動かして何かを伝えようとするが、そこからは声にならない音が漏れるばかりだった。
「ち、ちょっと落ち着いて。一体なにがあったのよ」
 肩をつかまえながらシトローネは問いただす。と、今度は」Aリザが階段を下りてきた。マイオの様子から、ただごとではないと察したのだろう、表情は厳しい。
「マイオさん、こちらへ…シトローネ、紙とペンを借りてきてください」
「う、うん、分かった」
 アリザはマイオの肩を押して、部屋へと導いた。
「石板も持たずに、あの家から走ってくるなんて…よほどのことなんですね」
 問いかけると、嫌々をするように首を振る。
「もしかして…先ほど、巨大な気配があちらから感じられましたが、それと関係あるのですか?」
 びくん、とマイオの身体がこわばった。アリザは眉をひそめる。これは…どうやら、力になるしかないようだ。
「持ってきたよ」
 シトローネが戻ってきて、紙とペンをマイオに手渡す。震える手でペンを持ったマイオは、見たことを紙の上につづり始めた。
『あのね…』


 宿の前に、大きな羽ばたきの音が降りてきた。猛禽の翼と、肉食獣の身体を備える魔獣グリフォン。飼い慣らせば、それは騎乗用の動物として極めて高額で取り引きされる商品となる。
「あら…あんただったの」
 グリフォンから降り立った女は、アリザの顔を見るなり大げさに驚いて見せた。
「こんばんは。あの時はお世話になりました」
 無表情のまま頭を下げるアリザ。彼女は偶然にも、アリザがスバルまで来るときに乗せてもらった隊商の、リーダー格だった女性だった。グリフォンを輸送する途中だった彼らを呼び止め、協力を要請したのは、シトローネの手際である。
「まったく、妙な縁ね…こっちも急ぐから、乗り心地は保証しないわよ?」
 この時期、この時間に前触れもなしにグリフォンを貸してくれと言われ、普通の人間が首を縦に振るはずはない。よほど無茶な報酬を約束したのだろうが、シトローネはまったく変わらない様子でマイオをせき立てるようにグリフォンに乗せた。
「それと、戦争やってるところに堂々と乗り付けるなんてできないからね。かなり離れたところに降りることになるけど、それでいい?」
「了解。心配しないでよ、金を返せなんて言わないから」
 シトローネの返答に、彼女は笑みを浮かべて細い鞭を取る。その風を切る音だけで、グリフォンを操るのだ。
「じゃあ行くわ、しっかりつかまって!」
 ぴしぃっ、と鞭が鳴る。グリフォンは首をもたげ、大きく翼をうち振ると、わずかな助走をつけて大きく跳躍した。


 闇に巨大な翼を広げ、滑空するグリフォンを見送っていた彼女は、大きくため息をついた。
「まったく…手が掛かるにもほどがあるわよ」
 いらだたしげにつぶやいて、部屋を出る。一階に下りて、奥まったところにある一室。ドアを開けようとすると、突然何かが衝突するような大きな音が部屋から聞こえた。
「ちょっと、あまり無茶しないで」
 声をかけながらドアノブをひねる。わずかな空気の抵抗は、気配を外に逃がさないために張った結界のせい。そしてその内側にもうひとつ、違う結界が張り巡らされていた。
 部屋の中で、青年は剣を杖にしてなんとか立っていた。ぢり、ぢりっ、と何かの焦げるような音がしている。その音は、青い刀身の剣から発していた。
「駄目よ、それはあなたの剣では破れない…陰の力を吸収するように仕掛けてあるから、無理に破ろうとすれば逆流した力を自分で被ることになるわよ」
 淡々とした声で、彼女は部屋の住人に告げた。狂おしいような光を宿す目が、その彼女を見返す。
「あなたは…そうか、そういうこと、か」
 がくん、と膝をつく。反射的に駆け寄ろうとして、女将は思いとどまった。そのためには、先に結界を解除しなければならないのだ。
「いい? あなたの邪魔をするつもりなんてないのよ。でもその体調で出ていけば、あなたは死ぬわ。確実に」
「………」
「剣を置いて、布団に入りなさい」
 青年は顔を上げた。断る、とその唇が動きかけ…次に驚愕に目を見開いた。
 彼の身体は主人の意志を無視して、勝手に剣を手放し、ベッドのほうへと歩き出したのだ。それを確認してから、宿屋の女将であるその女性は、ぱちんと指を鳴らし、彼を閉じこめていた結界を解除した。
「なんてことだ…言霊まで使うなんて」
 悔しそうな顔で、青年は相手の顔をにらんでいた。女将は、小さく肩をすくめて見せた。
「そんなに多芸じゃないわよ、私。結界の応用で、言霊に似た効果を生みだしているだけ。本当に、だますつもりじゃなかったのよ。シュン・セツナ君」
「………」
「まあ、信用してもらえないのは無理もないけど。…そう、あなたがフィリアの子だということも、どんな目的でここへ来たのかも私は知っていたわ、最初から。…自己紹介がまだだったかしら? 私は、ユーフィアー・トゥルーセイヤー。ユフィーと呼んでちょうだい」
「あなたは…ディーズ、なんですね」
 あきらめたのか、シュンは横たわったままで言った。すると、ユフィーは目を細めた。
「ディーズ…Ds、ね。懐かしい響きだわ。フィリアから、全部聞いたのね?」
「ええ。だけど…僕がしようとしていることに、母は最後まで反対していました」
「そうでしょうね。それが、私達の統一した意思だもの」
「でも、僕は認めない…どちらが残るべきなのか、僕は知ってるんだ」
「だからって無茶にもほどがあるわよ。もう少し休まないと、ここから出てもまた倒れるだけでしょう」
「…ユフィーさん。分かっているんでしょうが、僕には時間がない。この身体に残された時間は、後わずかなんです」
 絞り出すような声で、シュンは言った。
「こうして寝ている間にも、僕の消え去るときは近づいてきている…それまでに、僕は自分のすべきことをします。誰にも、邪魔なんてさせない」
 呆れるほどに頑固で、強固な意志。シュンの顔を見つめながら、ユフィーはふと首を傾げた。
「それは…私達のため? それともあなたの?」
「…僕のためです」
 はっきりと、シュンは答えた。ユフィーは立ち上がり、ついで静かにシュンの上にかがみ込む。
「………?」
「大丈夫よ」
 シュンの耳元で、彼女はささやきかけた。ひどく優しい声で。
「大丈夫。まだ時間なら残っているから。…あなたを、あと二ヶ月、生かしてみせる。すぐにここから出られるわ」
「な…なんで………」
「あなたと、あの子達と。どちらが出す答えが正しいのかを、私は見守ることにするから。邪魔はしないから…」
 そっと、シュンの目を手のひらが覆った。温かな闇に包まれ、シュンは深い眠りへと落ちていった。

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美沙「さて…お待たせしました。というか、待ってる人どれくらいいるのかしら」
 ――多くないことは確かだね。待っている間に忘れられるから。
美沙「そういうこと、胸を張って言わないように」
 ――事実から目を背けるわけにはいかないのだ。
美沙「…せめて改善しようと言う努力の姿勢は?」
 ――ここから、ちょっとペースアップしないとやばいですね。間が空くとぜんぜん盛り上がらないからなあ。
美沙「というわけで、次回は早いそうです」
 ――そ、そんなはっきり約束…。
美沙「できないのっ!?」
 ――う。善処します…。

>雀バル雀様
…むう。なんというか、こう…自分の内臓を展開されて見せつけられたような気分です。こういうのが書ける雀バル雀さんは、勇気があるんだ、と思う。

>そりっど猫様
前にも書きましたが、こういうストレートにONEの雰囲気を出してくれる作風って好きなんです。浩平と住井のやりとりと言い、さりげなく場をさらってくれるみさき先輩と言い…もう、たっぷり浸りました。

>PELSONA様
読んでから、確かに裏切られました。一人残されたのは、詩子でしたか…痛いですね、本当に。歌は知りませんが、フレーズとぴったり合った内容で…。

>変身動物ポン太様
相変わらず飛ばしてますね。なんか、あらすじでいきなり転がっていき、最後にちゃっかり出てくるペンがいい感じです。さすが、うまい。

今回でかなり出したつもりですが、かえって混乱してしまったでしょうか? 不親切な説明不足の文ですが、ご勘弁を。
今後の目標はルウを活躍させること、虐殺に走ること…誰が紅に染まるかは、まあ自明の理ですが。彼女が現れることで、この物語は当初と全然違う方向へ流れそうです。
ついでに、ついに本名があかされた宿屋の女将ですが。彼女は決して、過去の作品の登場人物ではありません。どうしてこう、同じようなキャラになるのかなあ…。
急いで次にかかりますが、どうか広い心でお待ちください。ではでは。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Dice/4203/