D.S chapter.2 投稿者: GOMIMUSI
 Destiny Sword――運命の剣

 ――人は傷つけあうようにできている。けれどその傷は、人にしか癒せない。


  act.1


 依頼者は、隊商の頭だという女だった。肩のあたりまでとどく長さの髪。自信に満ちた、どことなく傲慢な感じすら与える目。
 獲物は大形の鳥。首が長く、薄紅色の羽に黒い斑がある。深い森の中で巣を作る鳥で、その羽は装飾用として高額で取り引きされるらしい。女は、先ほどから台の上に置かれた鳥を、目を近づけたり離れたりして観察していた。
「この傷」
 やがて、女は鳥の初列風切り羽を指さして言った。
「これで、台無しね」
 思わずルウは相手の顔を見る。彼女は冷たい目でそれを見返すと、ふん、と鼻を鳴らした。
「この部分の羽が一番重要なのよ。これを傷つけられたら、後がいくら無事でも無駄ってもんよ」
「そんな…」
 反論しかけた声を、ルウはかろうじて押さえ込んだ。注文としては厳しい。翼の先端部に並んでいる大きな羽は、一番傷つきやすい位置にあるのだ。というより、最初からここが無傷である鳥を探し出すのは、困難を極める作業だろう。
 しかし、これも仕事のうちなのである。
「この分は報酬から引かせてもらうからね」
 依頼者の宣告に、ルウは黙ってうなずいた。


 かなりの精神的なストレスを抱えながら、ルウはマイオの待っている店頭へ戻ってきた。いすにすわってじっと待っていたらしいマイオは、扉が開いたとたんにぴょんと飛び上がるように立って、ルウのそばへ駆け寄ってきた。
『大丈夫?』
 心配そうなマイオが、そう訊ねる。ルウはかすかに笑みを含んで応じた。
「うん、何ともないよ。そろそろ帰ろう」
 マイオはこくんとうなずいて、店番をしているジュールに手を振りながら店を後にした。
 ジュールの店や黒竜亭で依頼を受け、ハンターの仕事をこなして、その報告に店に行く。そんな日々が、ここしばらく続いていた。マイオがそれを手伝い、二人とも仕事自体にはだいぶ慣れてきた。
 場合によっては何日も一カ所にとどまって、獲物を待つような狩りもあった。しかし、そういう大がかりな仕事はできるだけ受けないようにしている。ジュールのほうでも、その類は避けているようだ。今は、急な事態にも対処できるようにしておく必要があるのだから。
「さ、行こう」
 マイオの手を軽く握って歩き出す。子供のように体温が高いマイオの手は、わずかに汗ばんでいた。ルウに並んでとことこ歩きながら、無意識に身体をすり寄せるようにしているのは、不安からだろう。
 無言のまま、二人は歩き続ける。人通りの多い通りを、歩調をゆるめることなく通り過ぎる。
 いくつもの視線が向けられているのを、肌で感じていた。道ばたで会話する声がとぎれ、息を潜めているような気配が漂う。ルウの行く手はいつも開けていた。道行く人々が視線を合わせないようにしながら、ルウ達に道を譲る。
(これが…スバルなの)
 コウ達と騒いでいるときには、ほとんど気にならなかった。でも確かに、彼は言っていた。異能者は忌避されていると。
 その尋常ならざる力に、人々は頼って生きている。頼らざるを得ないほど、この大陸は人に厳しい。けれど、それは逆に異能者が一般の人々の、生殺与奪の権を握っているということである。
 ルウは、コウ達と行動をともにするうちに顔を覚えられていたらしい。こういう情報は伝わるのが早いのだ。そして、彼女の仕事を手伝ってついてくるマイオも…。
 くいくい、と手を引っ張られて、ルウは視線を落とす。じっと見上げているマイオの目と出会う。
『元気出すの』
 石板に白い字でそう書く。ルウは苦笑して、その頭を乱暴になでた。
「大丈夫よ、あたしは。でも、あんたも気をつけなさいよ」
 うん。
 いつもと変わらないような笑顔で、マイオはうなずいた。


 町全体に帯電しているような緊張感が満ちていた。しかしそれは、シュンがルウの前に現れた一件とまったく無関係の事態によるものだった。
 バルハラ王国が、スバルを武力で制圧しようとしている――そんな情報が飛び交い始めたのだ。単なるデマであれば気にかける必要はないが、ジュールによれば今回は信憑性がある、という。
 以前にも、そんな騒ぎになったことがあるらしい。スバルにあった炎舞羅を狙い、進軍してきたというのだ。正確に言うと、炎舞羅を持った人物がスバルに逃れていたらしいのだが…そのときには、バルハラの兵士達が大勢命を落としたという。
「じゃ、スバルも被害を受けたんじゃない?」
 ルウの問いかけに、ジュールは複雑な顔で首を振った。
「いや…まったく」
「まったくって…正規の軍なんでしょ? そんなのとぶつかっても平気だったの? そんなにギルドの力って…」
「違うんだよ、ルウさん」
 ジュールは真剣な顔で言った。
「そのとき、バルハラの軍を壊滅させたのはスバルの人間じゃない…どこからか現れた、一人の女の子なんだ」
「………まさか!?」
「信じられない話だけど、そうなんだ。バルハラ正規軍、その数およそ一万。二年前の戦役で、彼らはこの南西にある平原に布陣していた…それが、一瞬で壊滅だ」
「どうして?」
 軍隊というものが、どれほど強固でやっかいな存在であるかをルウも知識として知っていた。それを、一瞬で?
「その女の子は、魔道士だったんだ」
 ジュールは言った。
「魔道士…」
「黄砂を含んだ平原が、流された兵士の血で染まって…さながら黄昏の景色のようだったって話だ。とにかくひどい有様だったらしい。文字通りの皆殺し、さ」
 ぶるっと、やや芝居気も交えてふるえてみせるジュール。
「炎舞羅が、この一件にどう関わっていたのかはよく分かってない。ただ、その力を見たところじゃ、その魔道士は炎舞羅の守護者みたいな存在だろうと推測されている。だから今、俺達はその魔道士を探しているんだが…ほとんど手がかりなしだ。俺達は、そいつを破軍の魔女、ヴァーミリオンと呼んでいる」


 帰り道の途中、人気のない一本道の真ん中で、突然ルウの足が止まった。マイオが、ルウを見上げながら首を傾げるのが分かった。
「…戻ろう」
 くるりと後ろを向いて歩き出そうとする。その耳に、独特の甲高い声が響いた。
「みゅ〜〜〜〜〜〜っ!!」
 反射的に走り出そうとしたが、マイオと手をつないでいたために出遅れる。結果、ルウは追跡者を振りきることができなかった。
「ぐあっ…勘弁してよっ」
 急いでマイオの手を離し、お下げにした自分の髪をつかむ。弾丸のような勢いで飛んできた何かが、その髪にぶら下がる。
「きゃあっ! ちょっと、そんなに引っ張ったら抜けちゃうってば…ああっ、痛い痛い痛い痛い痛い!」
 ルウは思わず絶叫した。飛んできたものとは、言うまでもなくシィナだった。遠慮会釈なくわしづかみにして引っ張られるのを、その上の部分をつかんでこらえようとする。しかし、両手でつかんで体重をかけられては、いくらシィナの体重が軽くてもルウの分が悪い。
「シィナ! やめなさい!」
 聞き慣れない声が割り込んできた。ルウがそちらを見ると、一人の女性が急いで駆け寄ってくるのが見えた。長い髪、薄紅色を基調とした衣装…母親、という雰囲気を身にまとっているのを感じて、ルウは相手の正体に気づいた。
「あの、すいません。この子がご迷惑を…」
 恐縮した様子で謝り出すその女性に、ルウは笑いかけた。
「いえ、まあ…こちらは大丈夫ですから。あの、ファラさん、でしたか?」
「え? は、はい」
 名を言い当てられた相手は、せわしなく瞬きしながらルウを見つめる。
「あの、どこかで…」
「コウに聞きました。シィナのおかあさんの名前を」
 コウの名を出したとたん、ファラの顔がぱっと華やぐ。
「まあ、あの方のお知り合いでしたか。道理で…いつも、娘のシィナがご面倒をかけております」
 道ばたで深々と頭を下げるファラに、ルウは慌てた。
「いえ、そんな。あたしなんて、何もしてませんから…」
「今度、みなさんで遊びにいらっしゃってください。シィナも喜びますから」
 屈託のない笑顔でそういうファラに、ルウは感動さえ覚えた。こういう、異能者に対しておそれを抱かない人間もいるのだ。
 自分も異能者のうちなのだろうか。ふと、そんな疑問が頭をかすめる。
「は、はい。じゃあ、これで…失礼しますっ」
 頭を下げると、照れくささから急いでその場を離れる。かなり全力で走った後、ふと何かが足りないことに気づいた。
「あ………マイオ、おいて来ちゃった」
 急いできた道をとって返す。先ほどの場所に、シィナ達はもういなかった。そしてマイオもいない。
「あれ、おかしいな…」
 きょろきょろと周囲を見回したルウは、やがて少し離れた木の下に小さな背中を見つけ、ほっと安堵の息をついて駆け寄った。
「マイオ」
 声をかけると、びくっとその肩がふるえた。振り向いた一瞬、マイオの目を見たルウは声を失ってその場に立ちつくした。
 虚空。果てしなく、虚無へと開かれたふたつの穴。その向こうに見えるもの。
 孤独。いっさいから切り離され、孤立した魂。寒さにふるえて。
 けれど、ルウの姿を認めたとたんにマイオはぱっと表情を輝かせ、両腕を大きく広げて抱きついてきた。
 その顔に浮かんでいるのは、もういつもの、無邪気そのものの笑顔。
「ご…ごめんね、マイオ」
 思わずルウは謝る。マイオは笑顔のまま、首を横に振った。目の端に涙を浮かべて。
 三百年前に姿を消した、地族最後の生き残り。この町で、人の中で暮らしていても、それでも彼女はひとりなんだ。いつも、この元気な笑顔のせいで忘れてしまうけど…。
「ごめんね…」
 マイオをぎゅっと抱きしめ、ルウはもう一度言った。


「同じ愚行を繰り返すつもりか?」
 静まり返った会議室に、ミグの声が響いた。
 巨大な一枚岩を削りあげた議卓を囲んで、彼らはひとつの議案について討議していた。それは、対スバル武力侵攻に関するもの。つまるところ、軍を出すか出さないか、というものだ。
「かつて、我々はスバルを攻めた。その際に失われたものは計り知れない…あの時、あなた方は何も学ばなかったというのか!」
 憤りを含んだ声に、やせぎすの男が反論する。
「殿下、落ち着きなされ。あのことはすでに、なかったことになっておりますれば」
「なかったこと?」
 ミグの眉が急角度で跳ね上がる。一万だ。一万の人命を自分たちの思慮不足のために散らしておいて、なかったことも何もあるものか!
「確かに大きな痛手ではありましたが、それは予期せぬ事態のため。今回は我々にも備えがある…同じ過ちは繰り返しませんよ」
「だが、力ずくで事を進めようとするその内容になんの変わりがある」
 冷ややかにミグは言った。
「確かに危険はあるが、それだけの価値がある、と判断いたします。かつて我々は炎舞羅を失った…しかし、今度は氷禍魅を持つ者が、スバルに現れたのですぞ」
「………」
「炎舞羅と氷禍魅。あるいは我らには、ふたつの魔剣を同時に手に入れる機会があるかも知れない。そのことがいかに大きな意味を持つか。二振りの魔剣を手中に収めた者は、このサイファの歴史にも皆無。実現すれば、どれほどの功績か」
 ミグは無言のままだった。彼の言いたいことが、連中にはまったく伝わっていない。
 力を求めることだけにしか関心のない奴ら。その力のために、一方的に犠牲となる弱者のことは、まったく頭にない。
 身を守るための力は必要だ。このサイファでは、自分の身を守る力がなければ、明日はない。しかしだからといって、力だけがすべてだと考えるのは大きな間違いだ。
 力は争いを呼び、憎悪を呼ぶ。それは人の正しいあり方をゆがませる。かつて、そうして転落していった者のことを、彼は知っていた。
 力に翻弄されたままそれを行使しようとすれば、より大きな力の反動を受けて、人は滅びる。力を加えて打ち砕くのは簡単なことだが、次には返す刃となって、同じ力に自分たちが滅ぼされる。そんなことを、人は何度繰り返せば分かるのだろう? …救われない。
「ミグ」
 声に顔を向けると、ひときわ豪華な装飾が施されたいすにどっしりと腰を下ろす、バルハラ王がいた。第十六代国王、ガイウス・サザンクロス。
「この者達を責めるな。その役目は国益を考えること…決して間違ったことではない」
「………」
 父の言葉に対し、ミグは沈黙を守っている。それにかまわず、王はよく響く声で言った。
「決を採る。派兵を是とする者、挙手を」
 それに応じて、ほとんどの手が挙がる。ただ一人、ミグ王子をのぞいて。
「…よろしい。対スバル派兵案を承認する」
 彼らは席を立ち、それぞれに退室していく。王もまた議場を去り、その場にはミグ一人が残された。
「また、見ているだけしかできないのか…」
 つぶやきは、誰の耳にも留まることはない。


 雨。
 降り注ぐ、銀の糸。その中で、意識は突然戻ってくる。
 自分がいる場所を、意識する。それは荒れ果てた平原だった。草木もほとんど生えない、内陸部の乾燥地帯。湿潤な気候のスバルに近いにも関わらず、そこだけが、忘れられたように生命の気配がない、空白地帯。
 ゆっくりと、彼女は起きあがった。目を上げる。
 最初、夕暮れの景色だと思った。目に飛び込んでくる、茜色の景色に。
 けれど、見えているものがはっきりしてきたとき、彼女は悲鳴を上げかけた。その声は喉の奥で何かに引っかかり、途中で止まってしまう。
 そこに横たわるもの…それは、かつて人であったものの、無数の残骸だった。かつて息をしていたはずのそれらは、挽きつぶされた肉塊となって散らばっている。
 血を吸った大地の色。あまりに鮮やかな、残酷なまでに美しい、紅。
「あ………ああ、あっ…」
 嘔吐感がこみ上げる。身体をふたつに折り曲げるようにして、胃の中のものを吐いた。吐くものがなくなっても、まだ胃は痙攣を続けていた。涙が止まらなかった。苦しさに、そして恐怖につぶれそうになりながら泣き続けた。救いの手はどこにもない。
 雨が大地を洗い流しても、きっと脳裏に焼き付いたこの光景は、決して消えない。これは…私の罪だ。


 夢…?
 目を覚ましても、現実感は戻ってこなかった。夢の中で目を覚まし、また眠りに落ちた…気がする。これも、夢の続き…では、ないのか。わずかに落胆する自分。
 自分がいるところに、ゆっくりと意識の焦点が合う。生成りのシーツが掛けられたベッド、大きな枕。そして、知らない天井。全体にあまり清潔感はない。
「アリザ、起きたんだ」
 すぐそばで声がして、振り返る。いすにすわったまま、眠そうに目をこすっているのは…黒い髪を背中まで伸ばした、少年のような格好をした少女。
「シトローネ…」
 驚いたアリザは、思わず名前を呼んでいた。シトローネは、いすの上で仮眠を取っていたらしい。ということは…ずっと看病されていた、ということか。これが看病と呼べればだが。
「覚えてる? アリザ、町中で行き倒れてたんだよ。お金、全然持ってなかったんだって?」
 何が楽しいのか、にこにこ笑いながらそんなことを言う。
「ここはね、スバルの宿屋。女将さんがいい人でね、いろいろお世話になったんだ。後でお礼言っときなよ。あ、それからこれ」
 手近にあったトレイを引き寄せて、アリザの前に差し出す。その上には簡単な食事が用意されていた。パンとバター、サラダ、冷たいスープ、それに粉を糖蜜と混ぜて練り上げ、焼いた菓子。
「甘いもの、こっちだとあんまりないんだよね。でも一応お菓子ももらってきたから。慌てないで、ゆっくり食べなよ」
 アリザは小さな声で礼を言って、パンを手にとって小さくちぎる。口に運んでゆっくりと噛むと、飲み込んだ。
「シトローネ…どうしてここに?」
 しばらくして、アリザは訊ねた。
「どうしてって、私がこの宿を借りたから」
「いえ…」
「あ、宿代なら心配しないでね。そんなにたくさん持ってきたわけじゃないけど」
「そうではなくて。あなたが国を離れるなんて、あってはならないことでは…」
「そうだね、国賊ものだよね」
 にこにこしながら、あっさりとした口調で言う。自分のことを問題にしているとは思えない。
「でもね、私決めたから。私は城や国より、アリザを守るんだ。たった一人の家族だもんね」
 アリザはじっと、従姉妹の顔を見つめていた。今となっては、互いに唯一の肉親である二人。
「ラインワード伯爵家が、絶えてしまいます」
「いいんじゃない? もともと無理があったんだし。ほっといてもそのうち続かなくなったって」
「ですが…ガーディアンの務めは」
「あのね、アリザ」
 突然笑顔を消して、真剣な顔でシトローネは言った。
「私はもう決めたの。王様も国も関係ない、私は自分にとって一番大切なものを守るって…だって、私には他に何もないからね」
「ミグ王子はどうするのです? 悲しみますよ」
「もう言ってきた。そしたら、自分で決めなさいって。だからそうしたの」
「…ですが」
「いいの。今さら戻ったところで、地下牢に放り込まれるか、悪くするとその場で処刑でしょ。それくらいなら好きにした方がいいに決まってるって」
 にこっと笑って、シトローネは言った。
「絶対に、私が守ってあげるからね、アリザ」
 困ったような顔で、アリザはシトローネの顔を見ていた。
「シトローネ」
「なに?」
「私はノーマルです」
「………」
「………………」
 沈黙。シトローネは笑顔を浮かべたまま、凍り付いていた。
「えっと…」
「…冗談です」
 たっぷり間をおいて、アリザは言った。
「あ、そ、そうなんだ。だ、だって私、そんな意味で言ったんじゃないし…」
 なぜかあたふたとしているシトローネ。アリザはその様子を見て、口元に手を当ててくすっと笑った。
「あ、あのねえ、アリザ! 私は真剣に言ってるんだからね、これでも」
「はい。すいません。…シトローネ」
「今度はなに?」
「ひとつだけ約束してもらえますか?」
「うん…なに?」
 アリザの発する言葉を予期しているように、シトローネの顔には迷いがない。
「もし…もし、私が死ななければいけないときには。それを、止めないでください」
 静かな、深く蒼い瞳。それがじっとシトローネを見つめている。そして、答えを待っている。
「………うん。わかった。でも簡単に選んだら駄目だよ」
 ただ、シトローネはそう言った。
「はい。…ありがとう、シトローネ」
 なにいってるの、といつものように返したシトローネの目が、ひどく悲しそうなのをアリザは不思議な気分で見つめていた。

**********
 ええっと…この話、ONEとは無関係なので、そのっ。
美沙「なに今さら往生際の悪いこと言ってるの」
 だって、どんどん設定がONEから離れていってしまう…こんなはずじゃなかったんだけどなあ。
美沙「でも、キャラはONEからでしょ?」
 そうなんです…。
美沙「オリジナルでキャラ作っても、全然魅力なかったしね」
 はっはっは…←乾いた笑い
美沙「でも始めたからにはけじめつけなさいよ。中途半端は駄目」
 そのつもりですが…予想よりずっと長くなりそうです。
美沙「ついてきてくれる人がいたらいいけどね。もうすずうたも発売だし…」
 うーん、早まったなあ(^^;


>雀バル雀様
み、瑞佳…なんて変わり果てた姿に…(;;)(笑)。しかし沖縄料理とは通ですな。しかもマニアックなこだわりがある。シママース、瑞佳の家にも常備されていたのでは?

>WTTS様
うーん、狭いっ。心が狭いぞ、茶道部っ。…この後は華道部でしたっけか、そっちに行った時の話も知りたいな。あの罵声はファン必見だし(笑)。

>うとんた様
いや、これこそみさき先輩です(笑)。さすが、分かっていらっしゃる。…別にひどいこと言ってないよね?

>神野 雅弓様
一緒に寝ちゃうもん…かわいすぎるって、それ。しかし、詩子に澪に茜、何しに来たの? っていうか、いるってことは休日なんだろうし…そもそも、瑞佳が起こしに来た用っていったい何だったのかな?

>神凪 了様
う、うわあぁぁぁ………(妄想が暴走)。茜と澪がっ。い、いやそれはおいといて。シュンが出てきたし、晴香と良祐は再会できたし、だんだん動いてますね。いいほうへか、それとも悪い方へかはまだ分かりませんが。…でも、過酷ですね…。
追伸・怖いけど、茜バージョンも読みたい気がします…。


感想、少なくてごめんなさい。とても書ききれない量だし…。だいたい自分が遅筆すぎるって言うのは分かってますが。
この話がどれくらい続くかはまだ見えていません。頭に浮かんだことを片っ端から詰め込んでいるので、どんどんおかしな方向へ走っているのかも知れない。たぶん、書き上がってみれば矛盾だらけなのでしょう。それでも話としてまとまっているならまだましだけど。
叫びたいけど、何もないとき一人で叫んでも変な人だから、叫ぶ変わりにキーを叩く。そんなつもりで書いてます。受け止めてくれる人には、ありがとう。
それから、プロバイダを変更しました。前のメアドもしばらく使えますが、近いうちにやめる予定です。
それでは、またお会いしましょう。ではでは。

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