新たな身体 投稿者: enil
プロローグ

いつまでもあいつのそばに いたかった
楽しく遊んで 話をして 色々な事をして
毎日がその繰り返しで 俺は良かった
あいつとそんな日常の生活をずっと過ごしていたかった

だがそれは続かなかった…

過去に交わされた「盟約」という魔法の言葉によって
闇の扉へといざなう「鍵」はすでに開かれていたのだ
今 俺はその闇の中へ入ろうとしている
「永遠」と言う闇の中へ…子供の頃の俺が望んだあの世界へ

その中へ入った俺にかわいらしい声が聞こえた。
「やっときたんだね、うれしいよお兄ちゃん」
「わたしはずっとまってたんだよ」
その声は俺が知っていた懐かしい響きのする声だった
「ここはあなたがのぞんだせかいなんだよ」
そうか、「永遠」の中にいるのか俺は…
「どうしたの?うれしくないの?」
悪いけどいらなくなったんだ、この世界は
「どうして?時間を忘れていつまでも遊んでいられるのに?」
それよりも大切なものを見つけたんだ、俺はそれを守るために前へ進みたい
それに傷つく事を恐れちゃだめなんだ、殻に閉じこもったままじゃ
なにもみつからない、前へ進めばきっと大切なものが見つかるだろうから
「そんなのわたしにはわからないよ」
どんなに傷ついてもいいんだ、それ以上に守りたい人が今の俺にはいる。
それは幸せなことなんだよ、昔、君を守ってきたように今の俺も
あいつをいつまでも君のように守ってやりたい。
だからいらないんだよ、「永遠」なんて。
君は怒るかもしれない、けど俺は帰りたいんだ今の世界へ
あいつのいる現実の世界へ…。
「…うん」
ごめんな…。
「いいよ…いまのあなたがしあわせなら」
「だけどこのままかえすわけにはいかないよ」
え?
「じょうけんがあるよ、それはね…」

君がそう言い放った時だった、俺の周りにいくつもの閃光が包み込み俺の体を浮かばせていた。そして、身体にかかる心地の良い重圧とともに俺は意識が薄れていった…。

俺にはまだ
    あの場所で
        やりのこしたことが 
                あるんだ
                   それは…。

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どうも新掲示板の方で詩を書いていますenilと申します、初めまして・・・。
これからはSSの方にも少しづつではありますがカキコしたいと思いますので
よろしくお願いしますです。