ガツン!! 「いッ…痛ぅぅ!」 「大丈夫、浩平君?」 「あ、ああ。別になんとも」 「…ひょっとして、また電気点けてないの?」 「いや、先輩は知らないだろうけど、これは由緒ある忍者の修行の一つで…」 「あのね、浩平君?」 「……ごめん」 「前にも言ったよね、別にそんなことしてくれなくていいんだよ。浩平君は、 ちゃんと『見る』ことが出来るんだから」 「判ってる…ああ、判ってるんだよ、こんなのはただの自己満足だって。でも 俺は、それでもやっぱり…」 永遠の世界から帰ってきてから、俺は、出来るだけ先輩と話をするようにし ていた。目の見えない先輩のために俺の見たものを伝え、言葉にしなければ 伝わらない思いを胸の内に秘めることなく伝え…先輩に知って欲しくて、先 輩のことが知りたくて…時間の許す限り。でも、俺には『目が見えない』っ てことが理解出来ているという自信がなかった。時間は有限だと気づいて、 空白の1年を取り戻したくて、焦っていたのかもしれない。気がつけば俺は、 夜になるたび明かりを点けずに暗闇の中にいた。 「先輩には幸せになって欲しい、幸せにしたいんだ、俺は…。俺には先輩しか いないし…なのに、俺には先輩の辛さや苦労が判らない。そのせいで先輩を 傷つけたり苦しめたりするかもしれないってのに…」 「でも、判ろうとしてくれてる」 言って、先輩は手さぐりで俺の頬にふれると、それを頼りに顔を近づけた。 「大丈夫、ちゃんと判ってるよ。伝わってるよ、浩平君の気持ち」 優しくキスをする。闇の中、表情の見えないまま…でもそれは、先輩にとっ ては当然のこと。だから俺も見えなくていい。見えなくても、先輩がどんな 顔をしてくれているか、判るから。その笑顔が浮かぶから。 「私はね、浩平君が一緒なら、どんなに辛くても、たとえ不幸のどん底でも、 やっぱり幸せだなって思うよ。…そんな風に思える相手に出会えたことは、 すごくすごく幸せなことだな、って、そう思うよ」 「ありがとうな、先輩…」 心が安らぐ。ただ一人の、大切な人と分かり合えるこの喜び。 「それじゃあ、先輩…」 「うん…」 そっと、服を脱がしていく。 「…明かり、点けていい?」 「このときはダメだよ〜」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ヨウ「毎度どうも、≪ジークジオンな流離いのときめきすと≫矢田洋です。よ し! アバンギャルドまで出したぞ!」 らな「…3人がかりだけど、ね。パートナーの矢高らなです。ってこれポップ ン2を知らない人には判らないネタ…」 ヨウ「無駄話は抜きで感想いきます!」 らな「誤魔化す気? ま、いいけど。では、はじめましての皆様もそうでない 皆様も、よろしくお願いしますね」 ヨウ「誤字脱字等の指摘に関しましては、不快に思われましたらどうぞご連絡 ください。また、こちらの作品についても気がついた点はご指摘いただ けますと助かります。また、感想の内容に誤解や不適切な表現等ござい ましたらお詫びいたします」 らな「それでは感想です」 >幸せのおとしごさま ○海と私達の物語(中篇) >いじわるわ×:いじわるは○ 背中にくらげぶちまけるとは…澪、やりすぎ。ちなみにブルーハワイが浩平 らしい、というのは同感です。ブルーはともかく、どこがどうハワイなのか 理解不能なネーミングといい、いわくいいがたいあの味といい、ヘンすぎ。 >から丸&からすさま ○未来 第六話「分岐路 <前編>」 >泣くな!泣くな俺!! >あ・・・泣いてる。 ううっ、涙なくして語れない…やはり南君はこういう扱いか…なんて今回は 笑っていられましたが、さて次回以降どんな展開が待ちうけているものか。 泣かずに頑張れ南君! ○未来 第七話「分岐路 <後編>」 南…いい男じゃないか、メッチャいい男じゃないか! 確かに情けないけど。 これで茜さまが変わるのならば言ったかいがあるというものだけど…。 >PELSONAさま ○BATTLE ROYALE >全員かが×:全員がか○ >持たれる×:凭れる○ …って普段は使わないし、平仮名のほうが >そしている×:をしている○ >冗談めいて×:冗談めかして○ >立つにつれて×:経つにつれて○ >以上自体×:異常事態○ >走行している×:そうこうしている○ >陽に×:ように○ >済ましてる×:澄ましてる○ >重厚×:銃口○ >合った×:有った○ >女のこ×:女の子○ ぐふぅっ!? アレできましたか…これはこちらも死を覚悟して読まないと、 下手するとマジでショック死しそう…。とりあえず『覚悟完了』といってお きます。 ○BATTLE ROYALE >調度×:丁度○ >倒れふしていた陰×:倒れ伏していた影○ >瑞×:水○ >とごとに×:ごとに○ >成らない×:ならない○ >口×:靴○ >中を×:宙を○ >血の毛×:血の気○ い、いきなり澪が…この先も救いはなさそうですね。ヤバいネタも好きです が、さすがにツラいです…。 >Percomboyさま ○悔恨への帰還 4 わ、わからん…あとは一体なにを忘れているのか…瑞佳の反応からすると、 まさか死んじゃってるとか…って、怖くていままで書けなかったんだけど。 うう、違うといいけど…。もしあってたら……。 あ、それと前回書き忘れてましたが、HPみましたよ。トレカも随分と手を 出しているようで。交換したくてもこっちには大したものないのですが…。 >変身動物ポン太さま ○感想SS”祝!感想SSついに20個目! はい、感想ご苦労様です&ありがとうございます。…しかし嘘予告、意外に 好評でびっくり。感想だけではあんまりなので5分ででっち上げたものなの に…真面目に書くより気楽に書いたほうがいいのかなぁ。 ○鏡 (後編) >打つ抜く×:打ち抜く○ >慣行×:敢行○ >そうたか×:そうきたか○ >架かっている×:掛かっている○ …だと思いますが…自信ナシ いやぁ、さすがはとんでも姉(ねぇ)さんみさきさん。色々な意味ですごい です。鏡な住井君は…ご愁傷様。 ○これはこれでいいかも 繭ったら、オ・ト・ナ♪…って、ちがあう!! 誰だよこんなの吹き込んだ のは。やっぱり華穂さん? >ひささま ○終わらない休日 第19話 長くなるのはOKですよ、このレベルの作品なら。ひささんなら無駄にダラ ダラ続けることなく完結させてくださるでしょうし、ね。 ○心の切片 茜シナリオの「忘れたことさえ忘れていそうで」という台詞を思い浮かべま した。心が痛みます…。 ○終わらない休日 第20話 由起子さん、いいですね。家族の縁が薄い浩平にとってどれほど救いになっ ていることか。今回も由起子さんがいなくては立ち直れなかったでしょうし。 そして浩平の、終わったはずの『まだ終わらない休日』は、これからどんな 結末を迎えるのでしょうか。 >高砂蓬介さま ○みさき先輩とグレイ君トライアゲイン あはははっ…はぁ。せんぱぁ〜い、友達は選ぼうねぇ。 それと、ギャグに対してこの手のツッコミはどうかとも思いましたが、浩平 は16歳です。茜シナリオで誕生日は3月24日と判明してますし、瑞佳に も「16年生きて〜〜」なんて言ってましたし。 >Tromboneさま ○メケメケ・ケテル・ウパルシン >侵シテ×:犯して○ 死ぬこと、あるいは殺すことではなにも償えません。ナザレの大工の息子は 死して人の罪を贖ったといわれますが…。人間にできるのは生きて償うこと だけでしょう。…そういえばるろ剣完結したな…。 直接関係はありませんが『人を呪わば穴二つ』ということわざの『穴』とは 墓穴のことだそうです。誰かを呪うならば自分も呪いの反動で死ぬことを覚 悟しろ、というわけ。似たような意味合いですよね。 ○その瞳にうつるもの〜闇〜 さすがにこれだけでは感想も書けませんね…続きを読んでから、ということ で、今回はパスさせてください。 >Matsurugiさま ○リベンジ そう、茜さまと付き合うならば避けては通れぬ激甘ワッフル。戦いに終わり などないのだよ、折原くん。 >雀バル雀さま ○お元気ですか? はい、元気です…ではなくて、お久しぶりです。すっかり鍵っ子になってし まわれたのかと心配していたのですが、杞憂だったようで、なによりです。 さて、今回の作品の感想ですが…自分は、こういう言い方は失礼かもしれま せんが雀バル雀さんのシリアス…特に『痛い』系のシリアス作品は苦手でし た。傷を、痛みをまともに叩きつけてくる、見たくないものをむりやり見せ つける、そんな力づくな感じがして…。ですが『ヒロイン』とこの作品で、 少し見方が変わりました。暇をみて、以前の作品も読み返してみることにし ます。何か新しい発見があるかもしれません…。 ○一発劇場!6 自分は野球はナムコスターズ(笑)というか興味ないのですが、横浜ファン の弟と『ササキ様に願いを』の影響でベイスターズには思い入れがあります。 しかし『激空間プロ野球!』の茜さまといい今回の葉子さんといい、随分と 渋い趣味してますねえ…というか、ネタ古すぎるし…。 ○『さっか道』第四話・『愛ゆえに…』 >講座×:口座○ >ポン太んが×:ポン太さんが○ ああ、今回も死者が(笑)。やはり誰も生き延びることはできないのか…。 ○tear 上のような感想を書いた直後にこれですか…キツいですね。しかしいつもい つも、『好きになれない』系統の作品であっても無視できない、何かが引っ かかってくる…というのが自分が雀バル雀さんを意識している理由でして、 この作品も『苦手』とかいって軽く流すことはできそうにありません。ホン ト、まいるなあ。 >犬二号さま ○A棟巡回員の怠惰なる日常・8 >総理×:脳裏○(って、気付いてますね>刑事版) あと2話で完結ですか。主人公の意識の変化、そしてこれからの行動…続き が楽しみです。もっと続いて欲しい、とも思いますが…。 それと下品で短い一発ネタにまで感想ありがとうございました。あと今回の あらすじ中のネタ、ガレッガにバトライダーときて同じ『バトル』シリーズ のバクレイドが出てこないのには何か理由でも…? 蒼穹紅蓮隊はサタマガ の小説版が未完なのが(でしたよね?)残念。そしてレイクラ1コインクリ アは…流石です。自分はゲーム下手ですので尊敬します。『達人』を1コイ ンクリアする弟や、アイレム系横シューとグラディウスシリーズを軒並み数 周してのける友人はいるのですが…。 ○A棟巡回員の怠惰なる日常・9 >絶筆に×:筆舌に○ 怒涛の展開でしたね。一つ一つの事件について突き詰めるのでなく、一連の 流れの中での変化を表現したかった…ということでしょうか。次回、大団円 を期待してます。 >狂税炉さま ○ふたりだけの永遠 memory 1 なぜに生きてる氷上シュン!? というより『死なないときには永遠直行』 じゃないのかオマエは? あいつを引き止めるとは、乙女パワー恐るべし。 >サクラさま ○茜ちゃんの歌 知ってるからオッケー(笑)。シナリオはPS版、グラフィックはFX版で リメイクして欲しいなあ、FKS。あ、もちろんHunexファイターズも キャラ増やしたパワーアップ版で。 >いちのせみやこさま ○あにまる・らいふ 繭の扱いはこんなもので十分です(笑)。自分も繭のことは好きですけど、 でもどうせ繭だし(笑)。 >YOSHIさま ○ロード オブ アルジー【其の2】 >残量に×:残量の、あるいは残量と…かな? だめだ、読み取れない…… >カーティスは×:スタッブは○ うわ、瀕死で飛ばされた先輩が心配…。石の中にいなければいいけど……。 >壱弥栖さま ○NANASE−南の大決戦− >小人でも双子でもなかったが。 小美人のことなのは明白なのに、ナゼに自分は『つっこみ小人ちゃん』だの 『里村紅』だのを思い浮かべてしまったのか…いや、SS作家としては正し い連想なのかも<絶対違う。 >「ッテギャアアアァァァァァァ!!」 こ、この鳴声は「って、ギャーーーーッ!!」…爆笑。しかしそれなら繭を ぶつけても良かったような……はっ!? 次は3大怪獣大決戦か!! しかしタイトル『南海』の間違いかと思ったら…ミナミ、あんた男だよ! >ぱやんさま ○「星降る夜には...」 >心の格闘…って、葛藤にかけたギャグ? それとも変換ミスでしょうか? >鳴き声×:泣き声○ >そんな分け×:そんな訳○ 瑞佳がけなげで良いですね、茜さまも、なんとも「らしい」ですし。しかし 浩平、最後まで二人に振り回されっぱなし…男はつらいぜ。 ヨウ「以上、感想終わりです。ちなみに今回のタイトルは奥井雅美のアルバム 『Do−can』から、PS用対戦格闘ゲーム『封神領域エルツヴァーユ』 のOPでもあります」 らな「ゲームはつまらないけど、ね。では今週はこんなところで」 ヨウ「また来週〜」 yadayo/19990926/ss009