Operation N・E 予告編 投稿者: 矢田 洋
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『 〜 O・N・E 予告編ベータ版 〜 』




「…みんな、ひどいよね」

 それが、始まりだった。



「有を無と為し無を有と為す…まさに神の力だな」
「そう、それが『えいえん』の力…!」

 西暦2000年、夏。悪意の黒雲が彼らを覆う。



「そこはみさき先輩の居るべき場所じゃないだろ…!?」
「でも、ここなら全てを『視る』ことができるんだよ?」

 無数の衛星の『眼』を己がモノとし、百の腕『ヘカトンケイレスシステム』
 を振るってあらゆる敵を粉砕する鋼鉄の悪魔。『百目巨人』アーガス!!



「アンタ自分が何やってるか判ってるの…って、ギャーーーーッ!!」
「みゅ〜♪」

 かつて海の底に沈みし大陸の文明が生んだ、大いなる『力』
 陽光を浴びて黄金色に輝く神秘の巨神像『ラ・ムー』!!



「暗イ・ノ。怖イ・ノ。出シ・テ・欲シイ・ノ」
「そこか? 中にいるのか、澪っ!!」

 貸し与えられた目と歯をもって百手巨人に従う『グライアイ・ユニット』
 奪われしものと与えられしもの。真の望みはかなうことなく…

「ドウ・シ・テ…伝ワ・ラ・ナイ・ノ…?」

 運命の皮肉か、神の悪意か。彼女の選ぶは『信じる者無き予言の巫女姫』
 外部から干渉し百の腕をも操ってのける電子・情報戦機『カサンドラ』!!



「折原浩平、その少年が『特異点』なのか」
「そして、彼と『絆』で結ばれた6人の少女たち…」

 狙われた彼らの前に現れる少女の幻影。

「『ノルン』…運命の三女神、だな」
「わたしは現在です…過去です…未来です…その全てであり、いずれでもない
 存在です。……あなたが選ぶまでは」
 


 12賢人会議『オリンポス』そして秘密結社『アスガルド』
 2つの組織の類似性は何を意味するのか。
 そしてその影で蠢く宗教組織とは。

「『FARGO』だと」
「あなたは知っているはずです、浩平」



 世界の全てを敵にして、今。
 鉄巨人たちの戦いが始まる。



「七瀬、後悔してるのか」
「違うわ、後悔したくないから戦うの」

 炎を乗り越えし勇者にのみ従う最強の戦乙女。科学の産んだ可変戦闘機。
 天空駆ける無敵の女騎士、その名は『ブリュンヒルト』!!





「僕の役割は道化…トリックスターといったところさ。とりあえず『ロキ』と
 でも呼んでもらおうか」

「そして、キミたちは…『ラグナレク』といったところかな?」



 もう一人の特異点、氷上シュンの言葉が心を惑わす。



「おまえは…本物の、茜、なのか…?」
「それはあなたの認識によります」

 半身は氷の蒼、半身は炎の赤。世界を黄昏へと導くもの。
 終末をもたらす、冥界を統べる妖女『ヘル』!!



「オレは、おまえを選べない…」
「それでも、わたしは…浩平でないと駄目なんだよ」

 己が尾を呑み無限の円環と為すウロボロス、その姿にも似て。
 大地を一巻きしてなお半身が余る、世界蛇『ミズガルズウルム』!!



「それが世界を滅ぼす者の力かい?」
「この世界は終わらせないっ!!」

 神砕き、神殺す。虚無をも呑み込み永遠(とわ)をも砕く終末の獣。
 それこそが彼の力。神滅の牙、魔狼『フェンリル』!!




「あんまり遅いから、嫌いになっちゃったよ…」


「みゅ〜、やっちゃえ♪」
『ムウゥゥゥンッ!!』


「終ワリ・ニ・スル・ノ」


「いけぇっ、『グングニル』ッ!」


「お別れです…」


「まだ、だよッ」



『えいえんは……ないよ、もう、どこにも』



「この世界に、キミは、何を求めるんだい?」

「いや、求めた、のかい?」



「よかったよ、浩平君で…」
「ウソだろ、せんぱい…ッ」





 全ての事象が『特異点』折原浩平に収束する中、少年の望んだものは。

『Operation N・E』

 凍りついた心に想いは届くか。






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ヨウ「くたばり損なったか…?」
らな「テメエの都合で生きちゃいねェよ…と新しめのネタで始まりましたが」
ヨウ「そろそろ名前も覚えていただけましたでしょうか。毎度おなじみ…だと
   嬉しい《ジークジオンな流離いのときめきすと》矢田洋と」
らな「そのパートナーの矢高らな、でお送りします。…さて、いきなりだけど
   前回のタイトル、『そうだ、ぜったい。』は評判悪かったわね」
ヨウ「元ネタは奥井雅美のアルバム『Ma−KING』から。OVA版『それ
   ゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』第二期OPですが…」
らな「知名度低かったみたいね。おまけに強気で断定的なタイトルだったし」
ヨウ「不快に思われた皆様には心からお詫び申し上げます」
らな「ちなみに前回後書きアタマはコミック『エクセル・サーガ』から」
ヨウ「『何もかもが〜』『寒い時代と〜』はそれぞれ『ヤマト』『ガンダム』
   から、説明不要かな」
らな「ラストの『ブッちぎるぜ!!』は東映特撮『仮面ライダーBlack
   RX』次回予告の決め台詞ね。じゃあ今回の作品について」
ヨウ「実は、本来は別な作品を投稿するつもりだったのですが、一身上の都合
   により…というかMatsurugiさんの『中崎町防衛部』予告編を
   読んで、『マズイ、後からこれを投稿してパクリと思われたら…!?』
   と思い、慌ててコレを完成させました」
らな「まあ、巨大ロボットモノとはいっても雰囲気は全然違うし、無駄な心配
   だとは思うけど。一応タイトルだけは最初の投稿の時に予告してたし」
ヨウ「とはいえ本編が始まってから『失敗した!!』って言ってももう遅いし。
   もっとも、まだまだ完成には程遠いものをむりやりそれらしく仕上げた
   ものでアラも目立つし、細かく修正してから再投稿するかも」
らな「それより問題なのは、連載の目途もつかないうちに予告編を投稿したっ
   てコトじゃないかしら? どうするの、プロットも未完成なのに」
ヨウ「……ま、まあ予告は予告ということで、何ヶ月先か判りませんが気長に
   お待ちいただけませんでしょうか?」
らな「考えナシの大馬鹿者のすることですので大目にみてやってください。
   それではまたお会いしましょう」
ヨウ「とっておきだぜ!!」


yadayo/19990829/ss004



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  [追記]


ヨウ「もう一丁!!」
らな「…いいけどね、このネタのためにわざわざ二つに分けるなんて…」
ヨウ「前回までの作品に感想を下さった皆様、大変ありがとうございました。
   特にはなじろさま、PELSONAさま、感想に関する言い訳に対して
   率直なご意見をいただきまして感謝しております」
らな「はなじろさま、この馬鹿が『そうだ、オレはナニサマのつもりだったん
   だ!! 同じSSコーナーに作品を送る同士に対して、素直な気持ちを
   伝えればそれでいいんじゃないか!!』とのたうちまわって反省してい
   たことをお知らせします」
ヨウ「言わんでくれ…。それとPELSONAさま、おっしゃるとおり、です
   ね…メールソフトさえまともに使えるならば。なにしろ『一応、送れて
   はいるようだけど』程度にしか扱えずにいるもので…精進します」
らな「ちなみにPELSONAさまは、この阿呆の『一番理想としているSS
   作家』です…嬉しくもないでしょうが」
ヨウ「理想というか尊敬というか…『クールでシュール、シャープでダーク』
   といった雰囲気、余計な装飾・不要な要素を削ぎ落とした刃のように鋭
   い文体、ニヒルにナナメに世の中を見ているようでいて心温まる作品を
   送り出す懐の深さなど、目標にするにもあまりに高すぎる山のような、
   そんな存在です」
らな「ついでに『一番好きなSS作家』はいけだものさま」
ヨウ「同じ茜さまファンだし、ほのぼのだし、素直に好きと言えるお方です」
らな「そして『一番意識しているSS作家』が雀バル雀さま、と」
ヨウ「自分の趣味とは正反対の方向性を持ちながら、その作品の持つ圧倒的な
   パワーと存在感とで無視し得ない、ライバル視するにはこちらがあまり
   に実力不足とはいえ絶対に負けたくない、そんな相手でしょうか…自分
   でも何故こんなに意識してしまうのか判らないのですが」
らな「理由は判らないけど意識する…恋ね」
ヨウ「ンなわけあるか!!」
らな「ま、それはともかく。感想、書くのね?」
ヨウ「書かいでか! この熱く燃え上がった心を伝えるために!! …ただし
   分割して」
らな「ま、これ以上長くも出来ないし。それでは次回は」
ヨウ「いきなりクライマックス!! 感想百連発!!」
らな「ま〜たデコだし…。では連続投稿、いきますね」