世紀末でも平気 投稿者: 矢田 洋
「うおおっ、暑いぞ茜ぇっ!」
「…夏ですから」
「って、ミもフタもないことを」
 などとどうでもいい会話を交わしながら公園を歩く二人。
 俗にいうところのデートというやつだ。
「…違います」
「いや、まだなにも言ってないんだが」

 しかし暑い。
「もう八月なんだな」
「…今日からです」
「そういや、恐怖の大王も降ってこなかったな」
 去年の話だけどな。

「いやあ、去年は残念なことをした。せっかくの世紀末だったのに」
「…残念ですか」
「ああ、残念だ」
 オレはふう、とためいきをついた。
「きっと住井たちが阿呆な企画を実行していたに違いない」
「してました…賭け事や、あとは校庭に机を並べて歓迎の文字を書いたり…」
「残念だよ」

 本当に残念だったのは。
 茜と同じ時間を過ごせなかったこと。
 茜のそばに居てやれなかったこと。
 オレは……。

「浩平…」
「ん、どうした?」
「今年は、まだ世紀末です。21世紀は来年…2001年から」
「え、そうなのか」
「…はい」
 そう言って茜が俺の腕に自分の腕を絡めてくる。
「世紀末でも平気です。たとえ世界が滅んでも、全てが消え失せるとしても」
 にっこり笑って、腕に力を込める。
「あなたとならば平気です。一人でなければ……、だから…」
「ああ」
 答えて、強く抱きしめる。
「もう二度と一人にしない。約束する」
「浩平…」
「茜…」

 二人の唇が近づき、そして………。
「わっ、熱いねぇ、二人ともっ!」
「ゆ、柚木!? なぜここにっ!」
「……詩子……」
「あ、気にしないでいいから。ほら続きっ、茜が待ってるよ折原君っ!」
「出来るかっ!」
「詩子…」
「あ、あれ? 茜、怒ってる?」
「…怒ってません」
「そう? ならいいけど」
「いいわけあるかっ、オレは怒ってるぞ!」
「えっ、どうして」
「あのなあっ!」
 二人のやりとりに、ふっと茜の表情が緩んだ。

 …何があっても平気です。もう一人じゃないから…。


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ヨウ「とうとうやったな! 畜生、まだふるえが止まらないぜ!」
らな「あぁ、そいつぁ俺も同じだ! ……って何やらすのよ」
ヨウ「というわけでSSコーナーでははじめまして。ジークジオンな流離(さすら)いのときめきすと、矢田洋です」
らな「って、ほとんどの人が知らないわよ。それとその名乗りはいいかげんやめない? あ、あたしはサポート役の矢高らな」
ヨウ「いや、これはアニメ・SF・メカマニアでそのうえゲーマー、それもギャルゲーマーだと一目で判るナイスな通称なのだ」
らな「あっそ。それはいいけどやっと書けたわね、初SS」
ヨウ「うむ。ネタを思いついたのが二月、バレンタインにもホワイトデーにも間に合わず、PS版東鳩に某KID改悪版、こ○パ・
   カ○ン発売にもタイミングがあわず、鈴うたどころかONE発売一周年記念にも書き上げられずにこうなった」
らな「しかも7月31日に送ろうと思ったら8月1日にすら完成しなかったというマヌケっぷり。おまけに内容はヤマなしオチなし
   イミもなし、の三重苦と」
ヨウ「言わんでくれ、次からはこうはならん…に違いない」
らな「ホントでしょうね? ネタだけはあるらしいけど」
ヨウ「一応、”今日も明日もいつもの道で/だよもん、ロックン プリンセス/ななぴー、ひとりぼっちということ/茜さま、笑顔
   の約束/なのなの、Graduater/みゅー、kiss in the dark/先輩、ダイナマイトが5万トン/C
   子”の7本ある…けどその前に”エターナルファイター”という突発ものが完成しそう」
らな「ホント、無計画よね。スーパーロボット物の”Operation N・E”なんて連載も考えてるんでしょ?本当に全部書
   けるの?」
ヨウ「まあ、1、2週間に1本くらいならなんとかなる…といいな」
らな「書くのはあんたなんだからね。と○ハ2とかDE○Pとかやってるヒマないわよ」
ヨウ「それはそれ。というわけで次回をお楽しみに〜」
らな「はあ、期待してくれる人なんているのかしらね。では皆様、ここまで駄文におつきあいいただきありがとうございました」
ヨウ「大切なものを ありがとう」
らな「もうええっちゅうに」

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らな「………で、いったいなんなの、これは」
ヨウ「うぐぅ」
らな「……怒らないから言ってみなさい」
ヨウ「うぐぅ」
らな「…ちょっと、本気で怒るわよ」
ヨウ「うぐぅ、実は大ポカをやってしまいました。以前のバージョンで、茜さまが21世紀は2000年からなどと言っていたのは
   大間違いです」
らな「WTTSさま、わざわざメールでの感想及びご指摘ありがとうございました」
ヨウ「いや、ちゃんと知っていたからネタにしたのに、どこで間違えたのか…作品内の時間が2000年なのに翌年が2000年な
   はずがないと、みんな、わかってくれてたよね?」
らな「甘えてないでちゃんと謝りなさい。まったく、記念すべき第一作だからって推敲しまくったくせに、その目は節穴なの?」
ヨウ「ふっ、どうやらそうらしい…じゃなくて、すみませんでした。これが訂正したバージョンですのでお許しください」
らな「それではもう一度WTTSさまへ。川上”雷庵”直樹さまと並ぶおね系最強クラスの替え歌師からのメールに、感動のあまり
   涙で目が曇ってアトールの姿が見えなくなるほどです、ってどんなたとえよコレ」
ヨウ「判る人には判る。ええと、刑事版やSS神社への書き込みは、SS作家として認知されるまで自粛しようと思ってます。まあ
   1本書いただけで作家ズラしてんじゃねえ、なんて言われたりはしないでしょうが、自分の気持ちとして。それとお返事の件
   ですけど、あのぅ、電子メールってまだ使い方がわからないもので…遅くなってもよろしければ気長にお待ち下さい」
らな「はい私信はそこまで。むやみに後書き長くしても迷惑なだけよ。では皆様、大変失礼いたしました」
ヨウ「もうしません」

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