【106】 SWEET LIFE VOL.07
 投稿者: 丸作 <dtsunoda@apricot.ocn.ne.jp> ( 男 ) 2000/4/7(金)14:46
ONE 輝く季節へ ショートストーリー

SWEET LIFE

第7話「今夜はフィーバーナイト(前編)」



<あらすじ>

 ふふふ…今回のあらすじは、今までのダイジェスト、
 その名も「タフガイ折原の奇妙な冒険」だっ!!(謎)
 え?俺?俺は打倒・折原に萌える…いや、燃える漢・住井護だぁっ!!

 朝起きると、何故かハーレムだった(第1話)

 朝食中、折原の正室争い勃発!!
 悪運の強い折原は、危うく三面記事の人気者になる危機を逃れた。(第2話)

 学校では、折原の野望を打ち砕くべく、我ら「住井軍団」が結成される。
 しかし、七瀬さんの愛妻弁当攻撃に見事討ち死に…(第3話)

 中庭で、今度は繭ちゃんの間接キス、澪ちゃんの「ふ〜ふ〜」
 トドメに長森さんの口移し(未遂)に玉砕…(第4話)

 卑怯な手で掃除当番を逃れた折原。
 しかし、軽音楽部部室で氷上に襲われ貞操の危機!!(第5話)

 長森さんと里村さんのは・だ・か・え・ぷ・ろ・ん…
 七瀬さん、川名先輩、繭ちゃん、澪ちゃんのメイド服…
 極楽ごくら…う、うわぁっ!!誰だお前はぁっ!?うっぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!

 ザー………(砂嵐)

 …とまぁ、一つの謎を残しつつ、今回のお話へ…


 そういえば…昨日、俺達はどうやって寝てたんだろう?
 茜が俺のベッドにいたことは分かってるんだが…
茜「世の中には、知らない方がいいことが多々あります…」
 …何故か説得力のあるセリフだ。
茜「浩平…これがテーブルの下に貼ってありました」
 そう言って、茜が封筒を差し出した。
 ちなみに住井達を排除したあと、みんなは着替えてしまったのだ。
 …残念。
浩平「何故にテーブルの下やねん…」
 俺は一抹の不安を抱きつつ、封筒の封を開けた。
 白い便箋を抜き出し、それを広げてみる。

 浩平へ
 地下室に「いいもの」を用意しておきました
 地下室の入り口は、私の部屋のベッドの下です
 みんなと仲良くね♪グッドラック!!
                   由起子
 P.S.
 ちゃんと「アレ」を着けて…

 ぐしゃっ!!
浩平「ぐぁ…」
 俺は思わずうめきながら、由起子さんの手紙を握り潰した。
 心なしか眩暈がする…
みさき「へぇ〜。地下室があるんだ〜」
長森「わたしも知らなかったよ…」
 みさき先輩と長森が、口々にそんなことを言う。
浩平「って、何で手紙の内容を知っている!?」
 俺は怪訝な顔で2人に尋ねた。
 そうだ。手紙はまだ誰にも見せていないし、今俺の手の中にある。
 すると長森は、ため息と共にこんなことをのたまってくれた。
長森「はぁ…浩平、音読してたよ」
澪『聞いちゃったの』
 ぐぁ…自爆…

 場所は変わって由起子さんの部屋…
 乱雑に物が置かれた机…起きたときのままの、乱れた布団…
 由起子さんの部屋は、まさに寝るための部屋といった感じだった。
七瀬「あ、あったわよ」
 ベッドのすぐ傍の床を調べていた七瀬が、唐突に声を上げた。
 ギィィ…
 蝶番の音を鳴らしつつ、地下への扉がゆっくりと開かれた。
 金属製の梯子が、ぽっかり四角く口を開けた闇の中に伸びている。
 何か、MO○N.みたいだな…(伏字になってない)
 地下迷宮に繋がってなきゃいいが…
茜「主…可愛いのに…」
 …それはさておき、俺達は梯子を使って地下へと下りていった。
 闇で下がよく見えなかったせいか、結構地下深くに潜ったような気がする。
 実際の深さはそれ程でもなさそうで、暫く下りると足が地面に着いた。
繭「みゅ〜…」
 ぎゅっ
 暗闇は怖いらしく、繭が何かにしがみ付いた。
七瀬「ぎゃぁぁぁぁっ!!イタイイタイイタイッ!!」
 …どうやら七瀬のお下げにしがみ付いたようだ。
浩平「大丈夫か?先輩」
 俺は下りてきた先輩の手を取ってやる。
 柔らかくて暖かい、思ったより小さい手だ。
みさき「あっ…ありがとう浩平くん(はぁと」
 …何故か一瞬、静かなこの部屋に殺気が充満したような気が…
浩平「と、兎に角電気点けよう」
 俺は殺気を逸らすためにそう言って、近くの壁を手探りで探し始めた。
 むにゅ♪
 掌に感じる、無性に柔らかい感触…
 そこはかとなく嫌な予感…
長森「もぅっ、浩平ったら…今はダメだよっ(はぁと」
 長森の甘えたような声が、俺のすぐ傍から聞こえてきた。
 …何となく、自分の触れているモノが何なのか分かってしまった。
 …柔らかいマシュマロの片割れ。(爆)
 ぎんっ!!
 再び膨れ上がる殺気…張り詰める緊張…
 まるでどこかの戦場のようだ。
 そして、更に…
 かさかさかさ…
 近づいてくる、静かな足音…
 とんとん
 いきなり背後から肩を叩かれ、俺はびっくりしつつ振り返った。
 ちゅっ♪
 その時、不意に頬に柔らかく湿った感触…
浩平「うわっ!!」
七瀬「どうしたのよ?」
 その感触に、俺は思わず声を上げた。
茜「あっ…」
 茜が何かに気付き、幽かに声を上げる。
 闇の中に、ぼぅっと浮き上がる白いスケブ…
 そのスケブの主は言うまでもない。
 澪は珍しくにやっと笑いながら、スケブに懐中電灯の光を当てた。
澪『やってやったの』(ニヤリ)
 パラリ
 怪訝な顔でスケブを見る一同を尻目に、澪はスケブをぱらりとめくった。
澪『折原先輩のほっぺ、やわらかいの(はぁと』
 パラリ
 更にもう1枚。
澪『折原先輩のほっぺに、キスしちゃったの♪』
 そう言って、両頬に手を当てて照れる澪。
 びきっ!!
 何かに亀裂が入ったような音がして、場の緊張はピークに達する!!
 滅茶苦茶ヘヴィな雰囲気が、闇の中に静かに横たわる。
みさき「え?何?どうしたの?」
 若干1名、よく分かってない人がいるが…まぁ仕方ない。
長森「浩平はわたしのものなんだよ…」
澪『先輩は渡さないの』
みさき「よくわからないけど…浩平くんはあげないよ」
七瀬「アンタ達じゃ役不足よっ!!」
繭「みゅみゅっ!!」
 もう止まらない…
 がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!がしっ!!
浩平「ぐぁっ!?」
 闇の中で、いきなり俺の両腕、両足、首が掴まれる。
 ぐいっ!!
浩平「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 思いっきりその五箇所を引っ張られ、俺は苦悶の叫びを上げた。
 所謂「車裂き」の状態だ。
 体中がみりみりと軋み、関節が必死に抵抗する。
 俺が苦痛の中で死を覚悟した、その時…
 パッ!!
一同「へっ?」
 急に部屋に明かりが灯る。
 ごく普通の蛍光灯の光だが、闇に慣れた目には眩しすぎた。
茜「危ないところでしたね…」
 気がつくと、茜は何時の間にか梯子の傍に立っていた。
 よく見ると、茜が触っている壁の近くに電気のスイッチがあった。
浩平「ンなトコにあったのか…」
 全く…危うくバラバラ死体になるトコだったぞ…
長森「ごめんね浩平…」
繭「みゅ〜…ごめんなさい…」
七瀬「その…ごめん…」
澪『ごめんなの』
 やっと冷静さを取り戻したのか、みんなは消沈した様子で謝ってきた。
 うんうん。素直なことはいいことだ。
浩平「まぁ、いいからいいから…」
 俺は手をパタパタ振りながら、そう言って振り返った。
浩平「ぐぁ…」
 そして、硬直した…
 目の前に広がっていたのは、白い布団の海…
 …それはベッドだった。
 映画か何かに出てきそうな巨大な天蓋付きベッドが、白い部屋の大部分を占めている。
 その布団の上に、さっきのと同じような茶色の封筒が置いてあった。
 その中には…

 ふぁいとっ、だよ(はぁと
              由起子

浩平「何をがんばるんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 俺の悲痛な絶叫が、空しく部屋中に響き渡った…

 次回、後編に続くっ!!

============あとがき==============
 そう…夜はこれから…(爆)
 ちょっと長くなったので、前後編に分けました。
 由起子さんが謎の人物になってる…(汗)

感想>

みのりふさん>
 ご感想どうもです〜♪
 殺っちゃってください(爆)
 流石に風呂だと色々な意味でヤバくなりそうなんで、添い寝にしました。
 …どっちにしろヤバイか(汗)
 哀れなり脇役達…(爆)

宵羽虹さん>
 はじめましてです〜♪
 ご感想どうもです〜♪
 女の子同志の対立…それを見事捌いてこそ、真の浪漫マスターに相応しい!!(爆)
 浩平は素質があるから(何の?)多分大丈夫でしょう
 ロマンスの神様…何かメチャはまっててイイ感じです♪

ひささん>
 はじめましてです〜♪
 ご感想どうもです〜♪
 ハーレム世界が生まれた原因…それは、まだ内緒です(スイマセン)
 これからこっそりと明かしていきますんで、楽しみにしていただければ嬉しいです
住井「折原…誰か奴に天誅をっ!!」

怪しい人さん>
 ご感想どうもです〜♪
 住井達には、ちゃんと記憶操作しておきますんで…(笑)
住井「ぐぁっヒデェ…」
 毒○波か謎○ャムで忘れていただきましょう(爆)
 浩平は…本当にもとの世界に帰って来たんでしょうか?(汗)

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 我がHPっす
 SWEET LIFE、今夜には7話をHPにUP予定です
 お暇でしたら、是非是非いらしてください♪
 テレホ時間にはチャットに…ごにょごにょ(謎)
 http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/8142