【73】 SWEET LIFE VOL.04
 投稿者: 丸作 <dtsunoda@apricot.ocn.ne.jp> ( 男 ) 2000/3/29(水)11:35
ONE 輝く季節へ ショートストーリー

SWEET LIFE

第4話「昼飯バトルロイヤル」



<あらすじ>

 学校にやって来ると、いきなり嫉妬に狂った住井達が現れた。
 住井率いる対・折原浩平秘密組織…その名は「住井軍団」!!
 七瀬の愛妻弁当攻撃や突然の食堂爆破もあり…
 兎に角舞台を移し、浩平を巡る女の戦いは更にヒートアップするのだった。


 さてさて、場所は中庭。
 何やら食堂で爆発が起きたので、俺達は中庭に場所を移すことになった。
みさき「う〜…まだ目がちかちかするよ〜」
 俺と手を繋いだみさき先輩が、涙目になりながらぼやいた。
 爆発は、俺達のいた場所の比較的近くで起こった。
 でも何故か誰も怪我していない。
 そこはかとなく作者の意図も感じつつ、いつも茜が弁当を食っているポイントへ。
 丁度そこは日向になっていて、暖かい日差しが優しく俺達を包み込む。
 食欲が満たされたら、思わず眠気に襲われそうな暖かさだ。
繭「みゅっ、あげるぅ…」
 俺が座るや否や、繭がてりやきバーガーを差し出してきた。
浩平「おっ、悪いな椎名」
 俺は折角の好意に甘え、一口てりやきバーガーを口に入れる。
 学食特製のてりやきバーガーだが、結構これはこれでイケるもんだ。
 繭は俺がてりやきバーガーを食ったことを確認すると…
 ぱくっ
一同「「「「「ゑっ!?」」」」」『ゑっ!?なの』
 一同は繭の行為に思わず驚愕した。
 驚きのあまり、「え」がワ行の「ゑ」になっている。
 何と繭は、ハンバーガーの、俺の齧った部分に齧りついたのだ!!
 そして…
繭「みゅ〜…かんせつきすだもぅん…(はぁと」
 繭はそう言って、顔を赤らめてもじもじしだす。
 何とも言えず甘酸っぱい雰囲気が、不意に俺と繭の間に漂う。
七瀬「やるわね繭…」
茜「油断大敵でした…」
 意外な伏兵に面食らう一同…
 しかしその繭の行為が、他の5人の闘志に火を点けたことは言うまでもない。
長森「!!」
 ずず〜っ…
 その時、おもむろに長森が牛乳を啜る。
 がしっ!!
浩平「ぐぁ!!な…何だ長森!?」
 口に牛乳を含んだ長森が俺の腕を掴む。
 そして、ゆっくりとその顔を近づけていき…
 何となく嫌な予感…
茜「長森さん…何をするつもりですか?」
 長森の意図を察したらしく、茜がジト目で訊ねる。
長森「ん〜!!んん〜!!ん〜!!」
 その言葉に長森は、口の中に牛乳入れっぱなしで何かを言おうとする。
 でも、何を言っているのか全然分からない。
 その騒ぎをよそに…
澪『一緒に食べるの』
 ふ〜ふ〜
 澪がラーメンをふ〜ふ〜してから、俺にそれを差し出す。
 個人的には、おかゆでふ〜ふ〜してほしいのだが…
 まぁ、ここは学校だから仕方ない。
 こんな風に、俺がちょっと幸せな気分に浸っていると、長森がこっちに気付いた。
長森「っ!!ぶっ!!」
 勢いよく噴き出される白い噴水…
 立ちこめる、濃い牛乳の匂い…
長森「けほっ!!けほっ!!う〜…」
 どうやら噎せたらしい、長森が後ろを向いて激しく咳き込む。
浩平「ぐぁっ!!何やってんだ長森!!」
七瀬「ひゃぁっ!!汚いじゃないのっ!!」
澪『ちょっとかかったの!!』
繭「みゅ〜っ!!」
茜「大丈夫ですか?長森さん」
 いきなりのアクシデントに、中庭は大混乱に陥った。
みさき「雑巾って、牛乳拭くと臭くなるよね」
 先輩…何かその言葉に意味があるのか?

 <インターミッション>
 事態収集中につき、しばらく「日本の名城百選」でお楽しみください

 で、物語再開。
長森「けほっ…けほっ…ふぅ〜…死ぬかと思ったよ〜」
 まだ小さく咳き込みつつ、長森は目に涙を溜めながらぼやいた。
浩平「長森…一体俺に何をするつもりだったんだ?」
 俺が意地悪くそう聞くと、不意に長森の顔がぱっと赤くなる。
長森「えっ!?わ、わたし、別に何も企んでないもん!!」
 見るからに慌てた様子の長森。
 そのまま放っておいても、勝手に自爆しそうな様子だ。
長森「べ、別にわたし、浩平に口移しで牛乳を飲ませようなんて、
                    これっぽっちも思ってないもん!!」
 案の定、混乱した長森が自爆を始める。
 それにしても…ちょっと勿体無かったかも。
 そう言うことは、2人っきりの時にしてくれ。
浩平「ほほぅ…口移しか…大胆だな、長森(ニマリ)」
長森「あっ!!う〜…」
 俺が意地悪そうに突っ込むと、長森は真っ赤になって俯いてしまった。
 ホント、愛い奴じゃ…ホホホ(誰だ貴様は!?)

 一方、浩平達から少し離れた茂み…
 その茂みの中から、浩平達を見張る者達がいた。
住井「ぐはっ!!長森さんの口移し〜!!」
 ご存知、住井と愉快な仲間達である。
 住井は長森の発言を聞いて、地面の上をゴロゴロとのた打ち回った。
 ちなみに顔は恍惚の表情だった。
中崎「おいおい…遂に逝っちまったか?」
南森「いや、ヤクが切れたんじゃないか?」
 そんな住井を見ながら、中崎と南森が何気にヒドイことをのたまう。
 そして…
南「里村さん!!ボクにも口移しぷりぃ〜づっ!!」
 ゴロゴロ…
中崎「沢口もか…」
南森「こんなのが我が同志とは…」
 前回出番がなかった沢口が、まるで鬱憤晴らしのように壊れていた。
 ガヴァッ!!
住井「うをを!!折原っ!!貴様を俺の『殺すリスト』最上位に記すッ!!」
 おもむろに住井がジャ○ーズ系のステップを踏んで立ちあがり、絶叫する。
中崎「をを同志住井!!還ってきたんだなっ!!」
 中崎がそう言うと、住井は前髪をさっと掻き揚げる。
 はっきり言って、死ぬほど似合わない。
住井「心配するなまい同志。さっきはついつい、長森さんの不意打ちにしてやられたが…」
 不意打ちか?
 中崎と南森は思わずそう突っ込もうと思ったが、後がコワそうなんでやめておいた。
 何せ相手は、闇の世界と関係があると噂されている住井だ。
 ヘタに刺激したらどうなるか…
住井「我が『株)住井企画』は、裏切者り折原に天誅を下す計画を完成させた…」
2人「「何ぃっ!!」」
 中崎と南森は驚愕した。
 妙な緊張が3人の間に張り詰める…
南「うをを〜っ!!茜ぇぇぇぇぇぇっ!!」
 しかし、こいつはそんなことお構いなしに、未だに妄想の世界で戯れていた。
住井「…ふんっ!!」
 ごすっ!!
 南の鳩尾につま先を叩きこむ。
 南はピクピク痙攣していたが、暫くすると動かなくなった。
 南にとどめをくれたあと、住井は気を取り直して再開する。
住井「ククク…折原ぁ…首を洗って待っているがよか…フハハハハ!!」
 住井の高笑いが真昼の蒼天に響き渡る…が、その時…
 き〜んこ〜んか〜んこ〜ん
南森「このチャイムは…」
 3人は顔を見合わせた。そして…
3人「「「遅刻だぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」」
 絶叫と共に、昇降口に殺到する3人。
 ちなみに戦死した南は置き去りにされたのだった。
南「ぐぁヒデェ…(泣)」

 相変わらずハーレムを堪能する浩平…
 しかし彼はまだ、住井の魔手が近づきつつあることを知らない…
 と、真面目な展開を匂わせつつ、次回に続く!!


=========あとがき=================
ども、丸作っす
う〜…相変わらず我ながら壊れてますね〜(汗)
次回以降も、この調子で壊れていこうかと(爆)

提言>
はだかえぷろん、かましてよかですか?(爆殺)

感想

変身動物ポン太さん>
始めまして〜!!
ご感想どうもです〜!!
格言、的を得ていて絶妙でした
詩子…マヂでどこ○もドア持ってそうですね(笑)
これからもこんな壊れ展開ばっかですが、どうぞよろしく〜

WTTSさん>
ご感動どうもです〜!!
精神崩壊度が増してますが、読んでくださってどうもです
みさき先輩も茜もお気に入りなので、これから出番が増えるかと(笑)
次辺り、晩飯の話になるかもしれないので(爆)
これからもよろしくです〜

Matsurugiさん>
ご感想どうもです〜!!
恐らく由起子さんをヒロインズが洗脳…げふげふ(爆)
本編でも住井達と宴会やってるくらいなので、多分部屋の問題は大丈夫でしょう
ひいきのキャラが…>気のせい、だよっ(爆)
これからもよろしくです〜!!

みのりふさん>
ご感想どうもです〜!!
相合傘…じゅるり(爆)
南…相変わらず不幸ですね(笑)
やっぱり口移しは漢の浪漫!!(連爆)
これからもよろしくです〜!!

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