【46】 SWEET LIFE VOL.02 |
注)今回、女性陣の人格が著しく崩壊しています(爆) ONE 輝く季節へ ショートストーリー SWEET LIFE 第2話「死を呼ぶ朝食〜正室は誰だ!?〜」 <あらすじ> 目が覚めたら、ハーレムだった(爆) とゆー訳で、1階のテーブルにはみんなが集合していた。 みんな…つまり、俺、長森、茜、みさき先輩、七瀬、繭、澪だ。 今までだったら俺1人、多くても由起子さんと長森合わせて3人だった食卓。 それが急に賑やかになった。 浩平「で、俺はどこに座ればいいんだ?」 俺は素朴な疑問を投げかけた。 テーブルには椅子が6脚にご飯、味噌汁が6組。 しかし、その6箇所は既に女性陣が陣取ってしまっている。 よく見ると、テーブルの近くに椅子が。 しかもその上に、俺の茶碗とお椀と箸が伏せて置いてあった。 …これは新手のイジメかっ!? と、俺が思ったその時!! ギンッ!! 突然、そんな音がするほどに空気が張り詰める。 浩平「お…おい、どうしたんだ?」 俺は張り詰める緊張に気圧されながら、恐る恐る聞いてみた。 6人がお互いの出方を伺うように硬直し、身動き一つせずにらみ合う。 あのみさき先輩ですら、どんぶりを持ったまま止まっている。 …何で朝からこんなにピリピリしてるんだ!? 長森「浩平…わたしの横に座ったら?」 長森が笑顔で言う…が、その笑顔がどことなく威圧的だ。 七瀬「何言ってるのよ瑞佳っ!!折原はアタシの横に座るのよっ!!」 鬼の形相で、七瀬が早速それに噛みついた。 2人の間の緊張がピークに達する。 他のみんなは漁夫の利を狙う気なのか、この2人の争いを静観している。 長森「何言ってんだよ七瀬さんっ!!」 あの長森がキレたように叫んだ。 浩平「おいおい…長森…うわっ!!」 がしっ!!ぎゅっ!! いきなり長森が俺を引っ張り、強く抱きしめる!! がたんっ!! それを見て、他の5人が椅子を蹴って勢いよく立ちあがる。 しかし長森はそれにひるまず、俺を抱きしめたまま笑顔で言った。 長森「浩平との付き合いはわたしが一番長いんだよ。だから、わたしが正室に相応しいもん」 そう言う長森に、こんどは澪が噛みつく。 澪『長森先輩より前から知ってるの』 赤ペンで、しかもデカイ字で書く澪。 うぐぅ…いつもの澪からは想像できない… その時長森が立ちあがり、その際に俺を掴んでいた手を離した。 どさっ!!ごすっ!! 浩平「ぐはっ!!」 頭が支えを失って自然落下して、そのまま椅子に顎をヒットさせる。 ナイスアッパー… 七瀬「ちょっと、ここでハッキリ決めた方がいいんじゃない?」 対峙する長森と澪に、七瀬が再び介入する。 繭「みゅ〜っ!!」 七瀬の言に同調するように、繭が雄叫び(?)を上げる。 そして、その手はフラフラ揺れる七瀬のお下げに… ぐいっ!! 七瀬「ぐぁっ!!いたたたたたたたたたたっ!!」 七瀬が首をヘンに曲げて絶叫しながら、両手をばたばたと振りまわす。 …つうか、何故引っ張る繭!? 長森「わぁっ!!もうメチャクチャだよぉ…」 この騒ぎで冷静さを取り戻したのか、長森がため息とともに呟く。 そのメチャクチャの原因はお前じゃなかったか? とツッコミを入れようとしたが、命が惜しいのでやめておいた。 みさき「みんな…ちょっと落ち着いてね」 と、その時、今まで沈黙を守っていたみさき先輩が動いた。 やっぱり最年長者はこういうとき役に立つ。 みんなの視線が、久しぶりにマジメな表情の先輩に集中する。 そして、みさき先輩がその口を開いた。 みさき「やっぱり浩平くんの正室は、一番年上の人がいいんじゃないかな?」 …………沈黙、そして………… 一同「却下ぁっ!!」『却下なの!!』 一同のツッコミが見事にハモった。 みさき「う〜…みんなヒドイよ〜…」 みんなにツッコまれていじける先輩… この混乱を収拾してくれると思ったのに(汗) 長森「兎に角っ!!浩平の正室はわたしだもんっ!!」 七瀬「この乙女・七瀬に決まってるわっ!!」 繭「みゅーっ!!だめだもぅんっ!!」 澪『ぜったい渡さないの』 みさき「浩平くんはわたしが好きなんだよ〜」 …再びリビングは混沌の世界へと逆戻りしてしまった。 全く、女が3人集まれば姦しいと言うが… はっきり言って、既に姦しいというレベルを超えている。 暫くの間、5人の黄色い声が狭いリビングに喧しく響き渡っていた。 しかし、不意に沈黙が訪れる。 長森「そうだ。浩平に決めてもらおうよ」 長森がいきなり言い出した。 その言葉を聞いて、背中を嫌な汗が伝う。 七瀬「そうね…この際ハッキリ決めてもらいましょうか」 だぁぁぁぁっ… 背中だけでなく、額にも汗が噴き出してきた。 蛇に睨まれた蛙…まさにその心境だ。 ギギギギギギギギギッ… そんな効果音がしっくり来る程ゆっくりと、5人が首をこちらに動かす。 …そう、5人。 長森「あっ!!」 こちらを向いた長森が驚きの声を上げる。 その視線の先…つまり、俺の傍らには… 茜「浩平、あ〜んしてください」 浩平「あ、茜…」 俺の傍らには、何時の間にか茜がいたのだ。 しかも、メシを自分の箸で取って、俺の口元に運んでいる。 トドメに、ほんのり赤らんだ頬…上目遣いの目… うををっ!!これも漢の浪漫っ!! 茜の好意に甘えて、早速口を開けようとした、その時 …はっ!!殺気!! よく周りを見まわすと、冷たい殺気を孕んだ10の瞳が… 澪『抜け駆けは許さないの』 茜「…気がついてしまいましたか」 茜が苦い顔をして引き下がる。 退いた茜に代わって、不気味なほどの笑顔を浮かべた5人が俺を取り囲んだ。 まさに死刑台の13階段を昇る心境だ。 長森「で、浩平。誰を正室にするの?」 いつもの人のよい笑顔を浮かべながら、長森がずいっと詰め寄る。 それに合わせて、他のメンツも1歩こちらに詰め寄ってくる。 脱出不可能… 俺の頭の中に、今日の夕刊の三面記事が浮かんでは消えてゆく。 早朝バイオレンス!! 男子高校生、リビングで殺害される!! 原因は多角関係のもつれか? 嫌だ…嫌すぎる… 七瀬「勿論アタシよねぇ?」 みさき「浩平くん…わたし、信じてるよ」 そんな俺に構わず、更に包囲が狭まってくる。 その時、俺の頭の中に良策が閃いた!! 浩平「おいっ!!もうこんな時間だぞっ!!」 そう絶叫して、俺は自分の腕時計を目の前の長森に突き付ける。 一同の視線が時計に集中する。 デジタルの時計が表示しているのは、AM8:15… 暫しの沈黙… 長森「遅刻だよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」 朝の清清しい空気をつんざく長森の絶叫… その声にビビって、庭先で遊んでいた雀が一斉に飛びあがった。 今日もいい天気みたいだな。 数分後…いつものように、朝の通学路を駆ける俺達の姿があった。 人数が増えても、やってることはいつもと同じ… ぐはっ…まだハーレム初日だってのに、嵐の予感… 流石、真の漢の浪漫… でも、次回こそはしっかり堪能させてもらうぜっ!! 俺は朝の通学路を駆けぬけながら、その決意を新たにするのだった。 =============あとがき===================== ども、丸作っす。 ハーレムでムフフなSS(爆)第2回です。 …みんな、壊れてる(汗) 長森「はぁ…先が思いやられるよ…」 むっ!!お前はだよもん団長(by西部○察)!! ズドォンッ!! ぐはっ…ショットガン撃つのはやめて… 長森「わたし、だよもん団長じゃないもん」 と…兎に角…次回も…よろ…し…がくっ スライムさん> 感想&アドバイスどうもです〜!! こちらこそ宜しくです うぐぅ…誰を正室にしようか迷ってます(笑) 澪も悪くない…ふふふ(爆) みのりふさん> いつもうちのHPに来てくれてありがとうです〜!! 感想どうもです〜!! これからどうなるか…それは、書いた本人にも分からない(爆) いやはや、茜はヨイですね〜(謎) WTTSさん> 感想どうもです〜!! こちらこそ、始めましてです〜!! やっぱりハーレムは、地球上の漢達の最終目標ですな(爆) 曲に歌詞がマッチしてて、ヨイ感じです〜!! 宣伝(爆) 我がHPです〜 ONE、Kanon系SSが、知らず知らずのうちに増殖してます(爆) よかったら見に来て下され!! http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/8142 |