【96】 脇役たちの挽歌
 投稿者: みのりふ <f-sano@msa.biglobe.ne.jp> ( 男 ) 2000/4/4(火)22:33
 教室の隅でこそこそとしている二人組あり。
「……なあ、中崎」
「ああ、お前の言いたいことは分かる、小説版の話だろ、南森」
「そうだ、結局俺たちの名前がでなかったな」
「七瀬さん視点だから、制服オークションもなしだぜ」
 ふたりはそろって肩を落とした。
「あんまりだよな」
「ああ。俺たちのアイデンティティーってなんだろな」
「悲しいな」
 今度は溜め息。計算されたようにまったく同じ動きである。
「それもこれも」
「分かってるさ」
「そう、すべてやつが悪い」
 ふたりは顔を見合わせると、
「「おのれ! 許すまじ石原!!」」
 拳を突き上げて叫んだ。
「こうなったら、やつの味噌汁に超強力下剤を混ぜてやる!」
「ふっふっふ」
「くっくっく」
 暗い情念に身を焦がす男たちがいた。



 そして当の七瀬本人はというと、
「はうぅ、どうしてあたしにだけイラストがついてないのよ」
 不満を浩平にぶちまけている。
「キャラメルのおまけなんかいらないってことだな」
「折原〜、あたしのイラストはキャラメルのおまけ以下かいっ!!」
「それと人気の……」
 「それは核心だ、言えない、というか言っちゃいけない」と忠告しようとした少年の声は浩平には届かなかった。
 よってこうなる。
 どがばきぐしゃばりーん。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
「そんなことばっかりやっているから……」
 どがばきぐしゃばりーん。
 七瀬は浩平を倒した、しかしなにも手に入らなかった。
 そこにうかれた様子の広瀬がやってくる。
「まあまあ、七瀬落ちつきなさいよ、あっ、お味噌汁でも飲む?」
「真希、あんたやけにうれしそうね」
「そう見える?」
 鼻歌を歌いながらスキップなんぞをしていれば誰にでも分かる。
「ちょっと出番が多いからっていい気にならないことね、あんたはあたしのひきたて役なんだから」
「このぶんだとあたしが主役になる日も近いわね」
 聞いちゃいねえ。
「ちょっと、人の話を聞きなさいよ」
「だ、誰か救急車を呼んでくれ……」
 しかし浩平の悲痛な声はあっさりと無視された。



「あ〜あ、またやってるぜ」
 その様子をバスケ部の長谷川がのっぺりとした顔をさらにのっぺりとさせて見ていた。
「なんだその表現は!」
 はあ、のっぺりのっぺり。
「ぐぐぐぐぐ」



 一方、佐藤家では。
「ふふふ、いよいよあたしの出番だね、緊張しちゃうなあ」
 しかし、小説版では「あっ、佐藤さんの家だっ!」という台詞はカットされていた。したがってこのままフェードアウトすることになる。
「えっ、じゃあ、しゅがぁ・べいびぃはどうなるのお!?」
 しらん。











工藤えらい!!
……いちのせみやこさま、すみません、また勝手に使ってしまいました(土下座)。
なつき「眼鏡ファンネル!!」(ベイルさまありがとうございました)
ぐはあっ! し、しかしガン○ムを知らない私ではファンネルの描写なんかできないぞ。
なつき「しまったあ!」
しかし、どうしておまえは他のあとがきに出演するたびに技が増えていくんだ……。
ま、まあいい、今回は特別ゲストを用意した。
なつき「ゲスト?」
そうだ、しかもおまえと同じ眼鏡キャラだ。気が合うんじゃないか。
なつき「眼鏡でひとくくりってなんかやだな(ぶつくさぶつくさ)」
(無視)じゃあ、どうぞ。
幸島「どうも幸島というものです。よろしくお願いします(一礼)」
なつき「幸島さんですか、わたしは清水なつきっていいます、ええっとお名前は?」
幸島「幸島です(汗)」
なつき「えっと、だから」
幸島「…………しくしくしく」
あ〜あ、泣かした、いっけないんだあ。
なつき「ええええ? なつき、何かいけないこと言ったの?」
幸島「いいんです、仕方のないことなんですから」
しょうがないなあ、辛島だったら、とりあえず美音子という……。
幸島「却下します」
1秒で否定するなあ!
なつき「危険なネタだからね」
辛島じゃなくて幸島だからなあ、まあいいや、感想にいくぞお。
幸島「私はなんのために出てきたんでしょう……」
なつき「まあまあ、気を落とさないで」

>ひささま
由起子さんの心遣いがにくいですね。そしてそれを分かってしまう瑞佳も。浩平を心配してる二人だからこそ共感できたのでしょうね。
瑞佳専門作家としてがんばってください。
なつき「なつき専門作家として……」
なった覚えなぞない。

>たかひろ(Tire)猫さま
見せ付けられた詩子の心境を思うと可哀想ですね。思わず何かにすがりたくなる気持ちも分かるぞ。
浩平、心の中の声が聞こえなくてよかったな。
なつき「大胆だなあ」
恋は盲目ってやつかな。

>いちのせみやこさま
どういたしまして。ええと、また勝手に使わせていただきました、(ギャラは例のところに振りこんでおけばいいのかな佐藤さん)申し訳ありません。
繭を書かせるとうまいですねえ、素直に感心しました。それでこそ繭って感じですね。
なつき「年下キャラとして」
おまえWTTSさまのところで反省したんじゃなかったのか……。

>怪しい人さま
感想どうもありがとうございました。
茜に振り回される詩子が……。茜のにやそ笑いは怖すぎですねえ。
なつき「にやり」
…………。

>ベイル(ヴェイル)さま
どうも感想ありがとうございます。
気づかれてしまいましたか、私がひそかに住井×佐織を押していることを(笑)。
みさき先輩に対する情熱を思いっきりぶつけてやってください。特定のキャラに思い入れのない私にはできないことで羨ましいです。
なつき「えっ、そうなの?」
だからおまえがでてるんだろうが、えこひいきはしてないぞ。

>再びたかひろ(Tire)猫さま
成長してるようなしてないような感じが繭らしくていいです。
ちょっとがっかりしているであろう浩平が容易に想像できますね。
なつき「繭ちゃんももう少しおしゃれに気を付けたほうがいいと思うよ」
おまえが言うか。

>スライムさま
前半部のシリアスから後半部のコメディーの切り替えが見事ですね。榴は澪の記憶が戻った方がいいのか戻らない方がいいのか悩むことになりそうですね。
なつき「ちなみになつきは南中出身だよ」
うそお。

>みーさま
どうもはじめまして、みのりふというものです。これからよろしくお願いいたします。
瑞佳ってほんとに善意の人ですね、茜も健気だし。
甘い雰囲気がなんともいえません。
しかし、浩平、ほんとに茜をあのまま帰したのか。
なつき「なに言ってるの」
男としては……。

>から丸&からすさま
師匠カッコよすぎです。
あえて名前を出さないところが闇の世界らしくていいですね。
剣を握ったときの、研ぎ澄まされた緊張の一瞬がたまりません。
続き、楽しみにしています。
なつき「男の世界だね」
しびれるよな。

>再びひささま
浩平、あのときみさきに会いたいって言っておけばここまでひどい目に会わなくてもすんだのに……。
みさき先輩も怒らせると怖いですね。
なつき「なつきも挑戦してみようかなあ」
みさき先輩には勝てないぞ、絶対。

>まてつやさま
これはまた懐かしいネタを。
そうか、あの胸はやっぱりそういうことだったのか。
なつき「…………」
パン○ト太郎は可哀想だったなあ。

>丸作さま
感想どうもありがとうです。
……浩平殺してよかですか。
あ、いやいや。
このあとは、まさか風呂場でお背中流し大会ですかああああ!!
やっぱ、殺すわ。
なつき「といいながら、鼻を押さえてるのはなぜ?」
まあ……ね。