【82】 Aの悲劇 |
「よお、南」 「南君、おはよう」 「南、ノート貸してくんない」 おおおっ!! ついに、ついに、俺のことを認めてくれたんだなあああ!! 長かった……。 沢口などと、妙な名前をつけられて以来苦難の日々。報われる時が来たんだね、父さん。 「ううう、ありがとうみんな」 「違うよ」 「えっ?」 なんだその哀れむような目は? やめてくれ! やめてくれ!! 「「「だって、今日はエイプリルフールだし」」」 うぎゃああああ!! 「……はあはあはあ、夢か……」 そうだよな、今日はまだ春休みのはずだし。 ああ、いやな夢を見たぜ。 しかしこんな夢まで見てしまうとは……。 「明義〜、ご飯よお」 朝食の時間か。まっ、何か食えば気晴らしにはなるだろうな。 部屋から出て食卓へ向かうことにする。その台所では母さんが味噌汁の味見をしていた。 「おはよう、じゃあ、茶碗を並べちゃってくれる」 そのとき、不意に俺は聞いてみたくなってしまった。 それは悪魔の誘惑。 「なあ、母さん、俺の名字って南であってるよね」 がたっ。 「えっ? そんな青い顔をしてどうしたの」 「明義、どこでその名字を……それを知ったからには、あんたはもうここにはいられないわね」 「ちょ、ちょっとなに言ってんだよ」 「ううっ、ついにこの日を迎えてしまったのね」 「あ、あの〜」 ハンカチを取り出して目元を拭う母を見て俺は茶碗を持ったまま立ち尽くしていた。 「神は何故この子に試練を与えたのでしょう……明義、どんなときも諦めちゃ駄目よ、希望を持って立ち向かいなさい」 「だ、だから」 「あいつらに見つかる前にここを出ていくのよ」 ええっ、俺って誰かに狙われていたの!? 「ううっ、母さんのことは忘れないよ」 俺を待ちうけるのはなんだろう、天国か、それとも地獄か。 「……なんてね、冗談よ、だって今日はエイプリルフールじゃない」 「へ?」 「ほらほら、そんな顔してないで早く食べちゃいなさい、冷めちゃうじゃないの」 か、かあさああああああん!! ……俺はもうなにも信じられません。 「えいえんはあるよ」 「ほんとか!?」 「う、そ」 んがあああああああ!!! うーん、不調だ、一向に執筆意欲がわかない。 なつき「ふーん、そうなの」 上原、負けちゃったしなあ。 なつき「それが理由?」 ああ、ジャイアンツファンの私としてはジャイアンツが負けるとバイオリズムが著しく低下するんだよな。 なつき「そうなんだ」 じゃあ、感想へ行くか、はあ。 なつき「暗い……」 >丸作さま こちらこそどうもです。 今まで影の薄かった繭がいきなりさらっていきましたね。 そして瑞佳の自爆、南の受難と続くテンポのよさはさすがです。 なつき「牛乳かあ」 何故そこで遠い目をする……。 >いばいばさま 感想ありがとうございました。 そして連載終了ご苦労様です。 さっそく1から読ませてもらいましたが、丁寧な表現が素晴らしかったです。 最高の選択をするために何度も別れのシーンを繰り返すみさき先輩の心の流れがよかったなあ。 しかしそんなふうに人生やりなおしたいよ。 なつき「そうなの」 誰でも思うだろ、それくらいは。 >変身動物ポン太さま うーみゅ、みんな意外と真面目に卓球をしている。 茜がルールを支配してるとなると茜チームが有利だと見ますが、 このあとどうなっていくのでしょうか。 そして今回出なかった繭チームのゆくえが気になります。 うどん入りボールには笑わせてもらいました。 なつき「なつきは運動神経はいいんだよ」 そうかい。 >怪しい人さま これはどういうことなんだろう、精神が入れ替わってしまったのかなあ。 なんとなく平和的な光景が浮かんできて微笑ましくなりました。 なつき「なつきはいつも早起きだよ」 そうなのか? >たかひろ(Tire)猫さま どうもはじめまして、みのりふというものです。 あれに「なの」がついていたのかどうか気になりますね。 にやりとさせていただきました。 なつき「……(赤面)」 まあ、なつきにはあのシーンがないしな。 >再び丸作さま やはり出てきましたね、第7のヒロイン。 意味ありげなことを言ってせまっていく様子がよい感じです。 しかしあそこでうぐぅをだしますか(笑)。 話のテンションが高くてこっちまでのってしまいますね、次回も楽しみです。 なつき「浩平お兄ちゃんは誰を選ぶんだろうね」 お? 出たがりのおまえがどういう風の吹きまわしだ? |