すべてわたしのせいなんだ

浩平がわたしに背を向けたときに初めて気がついた

ううん、気づかないふりをしていただけ

自分の気持ちに嘘をついてまでわたしは一体何をしていたんだろう

「浩平にはしっかりした人が必要だよ」

うそつき
　
それならばわたしが付きまとわなければいいんだ
　
だけどわたしは浩平のそばを離れなかった

「まずいよ、体裁悪いって言うか」

口ではどうとでも言える

「わたしだよ、わたしっ！　わかって言ってるの〜っ！？」

いやらしい言い方

最低だ

どうして浩平のことを忘れていたんだろう

どうして

結局私が何もしないのがいけないんだ

そしてそう思うだけ

表面で反省したふりをしながらすぐに記憶から追いやっていく

これからも親切面をして浩平に近づくんだ

最低なわたし

あの人の嫌がる顔が目に浮かぶ

けれどわたしは見ないふり

浩平のとなりの席をあの人から奪う

そして浩平が寂しそうに笑うんだ

わたしはなにをやっているんだろう

あの人と浩平の心を傷つけて

自分の心も傷ついていく

すべてわたしのせいなんだ

だけどわたしは……









これは瑞佳との絆をある程度上げながら他の娘とエンディングを迎えたという設定です。諦めの悪い瑞佳をイメージしました。
まあ、こんな性格じゃあないんでしょうが、瑞佳もこういう気持ちになるかもということで。
しかしシリアスって難しい、自分の柄じゃないですね。
それはともかく、幸せのおとしごさま、先日は大変失礼しました。改めてお詫びいたします。
では感想へって、誰もいない……。