茜が超能力を持ったなら・・・ 投稿者: みずか
あの日、彼はこの場所で消えた・・・
みんなが彼の存在を忘れていった・・・

私はそれからあの場所に立つようになった。
雨の日も、・・・いや、雨の日だけだ
それには理由がある・・・
それは誰にもわからない・・・いや、解らなくて当然だ

そう あれは中学の時だった
私は、いつもどおり長いおさげだった・・・
そしていつも彼は私のおさげをひっぱったり、ちぎったりしていた
・・・・殺したい・・・・と思った
その日から私は変わった・・・
とあるゲームをやってみた
それは、よくある学園モノの恋愛シュミレーションというかノベルだった
その中のとある15歳の少女が私の心を打った
うす紫の髪の毛をしたその少女は自分の持っている、とある超能力に苦しんでいた
しかし、彼女の超能力は予知能力ではなかった。サイコキネシスダッタノダ・・・
わたしも、あの力が欲しい・・・

そんな私の願いとはうらはらに彼は私をいじめ続けた
スカートめくりならぬパンツずらし
給食ののった机ごとちゃぶ台返し
靴隠しならぬ、靴が増えている、それも多い時には1万足ぐらい入っていた
そして私は窃盗犯として少年院に送られかけた・・・
私の中のなにかが目ざめた

ある日私はあることができることに気がついた
人の記憶を操作できることに・・・

みんなの記憶からやつを消し去ってやる・・・

それはいとも簡単に終わった

私は他の能力にも気がついた
デジョンがつかえた

そうして彼は私の前から姿を消した
もう永遠に戻ってくることはないと信じていた・・・

しかし永遠なんてなかったのだ
この幸せな毎日がずっと続くと信じていた
幸せが壊れるのは一瞬だった

空間が開いた・・・雨の日に・・・あの場所で

わたしはまた力を使った・・・
倒れるぐらいに
毎回、雨の日に・・・

とあるクラスメートが私に声をかけた
この忙しい時に・・・
私は私の秘密を消すためにここにいるというのに
はっきりいって関わりになって欲しくなかった・・・誰にも

つい言葉が出た
「私もあなたに用はありません」

そしてここから、また永遠が始まった・・・・・・・・・・・・・・