転校初日から遅刻しそうになり、急いで道を急ぐ少女。
「初日から遅刻なんて・・・やんなっちゃう!」
呟きながら速度を上げる。チャイムまで後5分。
曲がり角を曲がったら後は直線だ。勢いよく曲がった時、影が重なる。
「きゃあ!」
「うわぁ!」
その場に少女は倒れ込む。何が起きたのか解らず呆然としていると、ぶつかった
らしい少年は手を差し出した。
「大丈夫? 怪我はない?」
少女は手を見つめていたが、やがて顔を上げる。さわやかな笑顔を浮かべ、歯が
光ったような気がした。
「い、いえ・・・大丈夫です」
少年は少女の手を取って起きあがらせてくれた。
少女は恥じらいながら少年に声をかける。
「あの・・・ありがとう」
かすれる声を聞いて少年はにっこり笑う。
「どういたしまして、怪我がないようで良かったよ。君みたいに可愛い子に怪我を
させる訳には行かないからね」
「そ、そんなこと・・・」
少女は顔を赤らめる。
「・・・ってなるはずだったのに!この男は〜!!」
「七瀬さん、少女マンガだね。・・・思いっきり」
「さわやかに笑ってるのはお前だろう」
「なんでよ!」
「さすが!男前だ。俺も惚れ惚れするぞ、うん」
「浩平!七瀬さんは女の子なんだよ?ちゃんとわかってる?」
「長森・・・お前は騙されてる!」
「そんなことないもん!七瀬さんはちゃんと女の子だもん」
「一緒に風呂に入ればすべての真実が解る・・・俺が一緒にはいるべきだろう」
「だからなんでよ!入れるわけないでしょ」
「お前が男だからだ。長森が被害者になる前にすべての真実を・・・」
「みゅー♪」
「ぎゃあああああ!!!!!ってやめなさいよ!」
「七瀬、女の子には優しくしないといけないぞ〜」
「言われなくてもわかってるわよ!」
「これで七瀬の株も上がったな・・・男前に磨きがかかった!」
「みゅー、かっこいい♪」
「なんですって〜〜〜〜!!!!!」
「浩平、いいすぎだよ!七瀬さんも落ち着いて・・・」
「止めないで瑞佳。こいつには身体で分からせないと・・・」
「・・・七瀬さん?」
「さすが七瀬、でも俺はノーマルだ。残念だったな」
「いい加減にしろ〜〜!!!」
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少年「先立つ不幸をお許しください・・・」
ケット「・・・はい?」
少年「あれ、違ったかな?」
ケット「全然違うと思う」
少年「えっ? だって先立つ(先にある)不幸(SSのことらしい)を
お許しください(申し訳ありません)ってことじゃないの?」
ケット「・・・不幸(SS)だったの?確かに内容の欠片もないけど・・・」
少年「まあ、本当のことだし、元気だしなよ」
ケット「慰めになってない・・・しくしく(泣)」
少年「感想くださった方々、本当にありがとうございました。
あと、前に投稿したときは『まねき猫代理』だったんですが、
何をトチ狂ったのかHNを決めてしまいました。
これからもよろしくお願いします」
ケット「トチ狂う? 日本語勉強してくれ〜(泣)」
少年「あれ? また間違った?」
ケット「もういいよ・・・」
少年「では・・・」
ケット「またお目にかかれる日を♪ ・・・先に言っておかないと何を言われるか」
少年「え? 何?」
ケット「なんでもない」