ある日の翌日≪中編≫ 投稿者: まねき猫
ういっ、まねき猫です〜
中編お届けします。でわどうぞ〜

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ふと気がつくと、俺は保健室のベッドの上で仰向けになっている自分を発見した。
辺りは静まり返っている。もう下校時間のようだ。
何が起こっているのか分からず、何とか事態を把握しようとする
窓から外を眺めると、すでに日が落ち、街に闇がわだかまりつつある。
「帰るか」
誰にともなくそう言うと、俺は保健室を出た。
何かが分かったわけではないが、じっとしててもしょうがない。
何よりこんな時間だ、帰らねば。

昏い校内を歩く、ひたひたと自分の足音だけがなる。
夜(正確には夕方)の学校は、喧燥につつまれた昼間と違いひどく無気味だ。
今にもその角から、どこかのオカルト同好会の幽霊部員が顔を覗かせそうで不安になる。
しかしこの無気味さ・・・どこかで?
「ああ、そうか。昨日学校に忍び込んだんだった。すっかり忘れてた」
思い出してみると疑問が氷解する。そう昨日・・・昨日?
「あーっ、氷上だっ、氷上を探してたんだ!!」
俺は思い出すと、急に駆け出した。行く先は理科準備室!
俺は氷上に会いにあそこへ行った。彼は確かにそこにいた。
そしてそこに踏み込んだ途端、何かの爆発に巻き込まれたのだ。
・・・なぜか怪我もしてないが。
階段を上り、廊下を駆け、目的地に着く。
「氷上っ、いるかーっ」
「やあ、また会えたね」
「やあ、また会えたね、じゃねーっ!!どういうことだこれはっ!!」
声を荒げるが、決して近づかない。同じ轍を踏む気は・・・ない!
「説明しろっ氷上!!」
「説明も何も、僕の制止を振り切って中に入ってきたんじゃないか」
「ならあの時取り出した紙は何だっ!」
「この部屋の罠の配置図さ」
「・・・は?」
「この部屋には、無数の罠が仕掛けられている。昨晩の君は運がよかっただけさ」
「・・・・・」
「だからこちらから出向こうとして、罠の位置を確認しようとしたら君が自爆したんだよ」
「ちなみにあれは何だ?」
「あれは、対戦車地雷だよ。対人地雷は禁止条約のおかげで手に入らないからね」
「・・・・・」
「威力は落としておいたよ。だから君は生きている、怪我もなく」
あまりといえばあまりの展開に俺は黙り込んでしまった。
第一、どうやって調節したらそうなるんだ?
何も言わない俺に再び氷上が話し掛ける。
「それより今日はもう遅い。帰った方がいいんじゃないかい?」
「・・・そうする」
そう言うと俺は理科準備室を出た。
「それがいいよ。・・・君にとってもね」
「どういう意味だ?」
「他意はないよ。気にしないことだ・・・さて続きをするかな」
首を傾げながらも、俺は準備室の扉を閉め下駄箱に向かった。

学校を出、家路につく。町が黄昏に包まれる。
(そういえば、黄昏の語源は“誰そ彼(たれそかれ)”だったな)
意味のないことを考えながら歩いて行くと、前方に人の影が見える。
(まさに“誰そ彼”だな。顔の判別もできゃしない)
人影は、確実に近づいてくる。そしてそれは・・・
「よう、住井じゃないか。教室を飛び出してからなにやってたんだ?」
折原だった。
「保健室で寝てた・・・と思う」
「と思う?」
首をかしげるが、答える気力はない。
「じゃあな」
疲れた声でそう言うと、俺は歩き始めた。
「?・・・あぁ、またな。なんだかよく分からないが気を落とすなよ」
折原の気遣う声に片手をあげて答えると、俺は繁華街に向かった。

人ごみの中で俺は考えていた。
(何故俺は氷上を探していたんだろう)
どうやら肝心のことを思い出していないらしい。
考え込むあまり、俺は・・・看板にぶつかった。
(折原に気遣われるはずだな)
自嘲気味に笑うと、再び歩き出す。
ふと、前方に男女の二人連が見えた。
何とはなしに見ていたがどうにも気になる。
どこかで見たような、そんな気がする。
あの見るからに軽そうな顔。
ふらふらして落ち着きのない態度。・・・折原以上だ。
もう一人の女の子は結構かわいいが、どうやら兄妹らしい。
(あんな感じじゃ一生脇役だな)
そう断ずると視線を転じ・・・
(・・・!?)
突然気がついた。俺のするべきことを。
そして彼こそが、俺の師匠だと。

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今回のはどうだったでしょうか?
住井「どうしてあんなとこにあんなものがあるんだ!?」
それからみなさん。今回からこのNew住井君がおてつだいですぅ〜
New住井(以下「N住」)「かってにかえるなっ!それから無視するな!!」
いや〜理由なんておいおい出来るって(笑)
N住「少しは考えろよ・・・(はあーっ)」
い・や・だって思い付かないもん。誰か変わりに考えてくれないかな〜
N住(こいつは〜(努))
それではみなさん!おたっしゃで〜
N住「じゃあなっ」