【124】 ああっ瑞佳さまっ(ろくっ)
 投稿者: 風来のももも ( 謎 ) 2000/4/11(火)18:04
『月科』教室での出来事。
郁美「ふふっ…ついにこの日が来たのね…陰で暗躍すること半年っ!! ついに表の舞台に立つ日がっ!!」
由依「郁美さん、まだ数週間しか経ってませんよ」
郁美「作者の執筆進行時間の影響で、もう半年なのよっ!!」
それは言わないお約束(言われまくったけど)
晴香「で、由依。ネマワシの方は終わってるんでしょうね?」
由依「はいっ! 伊達に100万もかけてませんよ。グループ投資でも何でも来いっ、です」
郁美「それって、なんの話かしら?」
由依「はっ! いえ、何でもないです…で、えと、ネマワシでしたね」

もう半年も(作中では数週間)前、『月科』教師の高槻から『タク園』文化祭の妨害令が降りてから、3人の案で文化祭最大のイベント『演劇部による演劇』の妨害することにしていたのだっ!
そして、そのネマワシ、事後処理を由依が行っていたのだが…

由依「もう完璧に仕上がってますよ。これが実行プランです」
そう言って、2人にプランの書かれた紙を手渡す。
郁美「ふぅん…」
晴香「由依にしては上出来ねぇ」
郁美「あら? 台本は住井って人が書くのね」
由依「ええ、交渉条件に出されちゃったんですよぉ。まあ、不都合があるわけはないですし」
晴香「信用できるの?」
由依「はい。それはもう、お金さえ渡せば!」
酷い言われようである。
まあ、僕のSS内においての住井の役付けなんかそんなもんだが…
高槻「ふんっ、カスどもが集まっているな。で、首尾はどうなんだ?」
晴香「ま、なんとかなりそうよ」
高槻「ほう、で、どうするつもり…っと、『実行プラン』? なになに…」
高槻は由依作『実行プラン』を読み始める。
そりゃあもう、熱心に読み耽ってる。
だんだん、目の色まで変わってくる。
高槻「巳間ぁぁぁっ!!」
晴香「なによ」
高槻「お前じゃないと言ってるだろうがっ!!」
良祐「なんだ?」
晴香「ああ、良祐ね…まったく、紛らわしいわね」
高槻「巳間っ! 読めんっ!!」
良祐「はぁ…読めばいいんだろう…」
良祐は実行プランの朗読を始める。
ものすごく嫌そうだが…
そりゃぁ、こんな馬鹿の下で働くのは誰だって嫌だろう。
晴香「ああ…良祐兄さん可哀想…」

……
読み終えた良祐が天井裏に再び帰っていった。
高槻「なるほど…演劇部の演劇、乗っ取り案か。馬鹿なりに考えているようだな」
こいつに言われてはおしまいだ。
高槻「で、俺の出番はあるんだろうな?」
晴香「は?」
高槻「俺の出番だよ、俺の出番っ!! まさか、お前らだけで演るつもりじゃないだろうな」
晴香「そのつもりだったわよ。大体、もう台本出来ちゃってるわよ、きっと」
高槻「なにぃぃぃぃぃぃっ!!!!?」
由依「えと…ああ、大丈夫ですよ。高槻先生にも役が割り振られてますから」
晴香「は…?」
郁美「なんで『おね科』の人がこちらの人員を知ってるの?」
由依「さあ?」
高槻「ふん。とにかく俺の出番があるんだな。なら問題ない。で、台本はどうした?」
由依「ああ、これですよ」
差し出される、一冊の本……ではなく、一枚の紙。
紙である。
ぺらぺらの紙である。
晴香「…これだけ?」
由依「はい」
郁美「…束ねた本とかじゃなくて?」
由依「正真正銘、これだけです」
高槻「これの何処が台本なんだっ!!?」
由依「読んでみれば分かります」

演劇準備物
   身体1つ
      以上。

高槻「なんだ、これはぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
晴香「…………」
由依「晴香さん、裏を見てもなにも書いてませんよぉ〜」
晴香「あ、そう…」
郁美「これでどうやって練習すればいいの?」
由依「なんでも、『どうせ今からやっても台詞覚えられないだろうから、全て俺に任せとけ』だそうです」
高槻「……」
晴香「……」
郁美「……」
由依「あ、演劇の開始は午後1:00かららしいので、12:30には集まって欲しいそうです」
高槻「……」
晴香「……」
郁美「……」
由依「あれ? 3人ともどうしたんですか、怖い顔して…」
高槻「……」
晴香「……」
郁美「……」
由依「ふぇ…どうしてポールウェポンなんか持って迫ってくるんですかぁぁぁっ」
高槻「クズに相応の鉄槌だ」
晴香「由依…悪く思わないでね…」
郁美「…由依、詰めが甘かったのよ」

  ごすっ!!!





ほんと〜〜〜〜〜〜に長らくお待たせしました。ああっ瑞佳さまっ、再開です。
ちびみさ「とりあえず、天誅っ!!!」

ごめしゃっ!!

ぐあっ!! くっ…だが、もう遅れることは無いぞっ!! 春休み中にほとんど書き置きしたからなっ!!
ちびみさ「完結まで?」
すみません…完結まではできてないです…しかも話数稼ぎに1話が短いです。
ちびみさ「いつものことだね」
そう、いつものこと(笑) 
さて、久々に書いたので勘が鈍ってますが、多めに見てくださいね?
ちびみさ「そりゃあ、これだけ間あけたら勘も鈍るよ〜」
さもありなん。 
それにしても…高槻の性格、壊れちゃったなぁ…
ちびみさ「まるっきり馬鹿だね…」
うみゅ…3流悪役の典型だね…
ちびみさ「ま、いいんじゃないかな?」
そうだな…もともとシリアス向きのキャラじゃないし… ←んなこたぁない
ちびみさ「さあ、次回は?」
次回からの主役は住井!!
ちびみさ「何で?」
このSSで暗躍してる人だからね。後3話ほどは住井がメイン。
ちびみさ「ふ〜ん」
それでは、アデュー!
ちびみさ「またね〜」