【124】 ああっ瑞佳さまっ(ろくっ) |
『月科』教室での出来事。 郁美「ふふっ…ついにこの日が来たのね…陰で暗躍すること半年っ!! ついに表の舞台に立つ日がっ!!」 由依「郁美さん、まだ数週間しか経ってませんよ」 郁美「作者の執筆進行時間の影響で、もう半年なのよっ!!」 それは言わないお約束(言われまくったけど) 晴香「で、由依。ネマワシの方は終わってるんでしょうね?」 由依「はいっ! 伊達に100万もかけてませんよ。グループ投資でも何でも来いっ、です」 郁美「それって、なんの話かしら?」 由依「はっ! いえ、何でもないです…で、えと、ネマワシでしたね」 もう半年も(作中では数週間)前、『月科』教師の高槻から『タク園』文化祭の妨害令が降りてから、3人の案で文化祭最大のイベント『演劇部による演劇』の妨害することにしていたのだっ! そして、そのネマワシ、事後処理を由依が行っていたのだが… 由依「もう完璧に仕上がってますよ。これが実行プランです」 そう言って、2人にプランの書かれた紙を手渡す。 郁美「ふぅん…」 晴香「由依にしては上出来ねぇ」 郁美「あら? 台本は住井って人が書くのね」 由依「ええ、交渉条件に出されちゃったんですよぉ。まあ、不都合があるわけはないですし」 晴香「信用できるの?」 由依「はい。それはもう、お金さえ渡せば!」 酷い言われようである。 まあ、僕のSS内においての住井の役付けなんかそんなもんだが… 高槻「ふんっ、カスどもが集まっているな。で、首尾はどうなんだ?」 晴香「ま、なんとかなりそうよ」 高槻「ほう、で、どうするつもり…っと、『実行プラン』? なになに…」 高槻は由依作『実行プラン』を読み始める。 そりゃあもう、熱心に読み耽ってる。 だんだん、目の色まで変わってくる。 高槻「巳間ぁぁぁっ!!」 晴香「なによ」 高槻「お前じゃないと言ってるだろうがっ!!」 良祐「なんだ?」 晴香「ああ、良祐ね…まったく、紛らわしいわね」 高槻「巳間っ! 読めんっ!!」 良祐「はぁ…読めばいいんだろう…」 良祐は実行プランの朗読を始める。 ものすごく嫌そうだが… そりゃぁ、こんな馬鹿の下で働くのは誰だって嫌だろう。 晴香「ああ…良祐兄さん可哀想…」 … …… 読み終えた良祐が天井裏に再び帰っていった。 高槻「なるほど…演劇部の演劇、乗っ取り案か。馬鹿なりに考えているようだな」 こいつに言われてはおしまいだ。 高槻「で、俺の出番はあるんだろうな?」 晴香「は?」 高槻「俺の出番だよ、俺の出番っ!! まさか、お前らだけで演るつもりじゃないだろうな」 晴香「そのつもりだったわよ。大体、もう台本出来ちゃってるわよ、きっと」 高槻「なにぃぃぃぃぃぃっ!!!!?」 由依「えと…ああ、大丈夫ですよ。高槻先生にも役が割り振られてますから」 晴香「は…?」 郁美「なんで『おね科』の人がこちらの人員を知ってるの?」 由依「さあ?」 高槻「ふん。とにかく俺の出番があるんだな。なら問題ない。で、台本はどうした?」 由依「ああ、これですよ」 差し出される、一冊の本……ではなく、一枚の紙。 紙である。 ぺらぺらの紙である。 晴香「…これだけ?」 由依「はい」 郁美「…束ねた本とかじゃなくて?」 由依「正真正銘、これだけです」 高槻「これの何処が台本なんだっ!!?」 由依「読んでみれば分かります」 演劇準備物 身体1つ 以上。 高槻「なんだ、これはぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」 晴香「…………」 由依「晴香さん、裏を見てもなにも書いてませんよぉ〜」 晴香「あ、そう…」 郁美「これでどうやって練習すればいいの?」 由依「なんでも、『どうせ今からやっても台詞覚えられないだろうから、全て俺に任せとけ』だそうです」 高槻「……」 晴香「……」 郁美「……」 由依「あ、演劇の開始は午後1:00かららしいので、12:30には集まって欲しいそうです」 高槻「……」 晴香「……」 郁美「……」 由依「あれ? 3人ともどうしたんですか、怖い顔して…」 高槻「……」 晴香「……」 郁美「……」 由依「ふぇ…どうしてポールウェポンなんか持って迫ってくるんですかぁぁぁっ」 高槻「クズに相応の鉄槌だ」 晴香「由依…悪く思わないでね…」 郁美「…由依、詰めが甘かったのよ」 ごすっ!!! ほんと〜〜〜〜〜〜に長らくお待たせしました。ああっ瑞佳さまっ、再開です。 ちびみさ「とりあえず、天誅っ!!!」 ごめしゃっ!! ぐあっ!! くっ…だが、もう遅れることは無いぞっ!! 春休み中にほとんど書き置きしたからなっ!! ちびみさ「完結まで?」 すみません…完結まではできてないです…しかも話数稼ぎに1話が短いです。 ちびみさ「いつものことだね」 そう、いつものこと(笑) さて、久々に書いたので勘が鈍ってますが、多めに見てくださいね? ちびみさ「そりゃあ、これだけ間あけたら勘も鈍るよ〜」 さもありなん。 それにしても…高槻の性格、壊れちゃったなぁ… ちびみさ「まるっきり馬鹿だね…」 うみゅ…3流悪役の典型だね… ちびみさ「ま、いいんじゃないかな?」 そうだな…もともとシリアス向きのキャラじゃないし… ←んなこたぁない ちびみさ「さあ、次回は?」 次回からの主役は住井!! ちびみさ「何で?」 このSSで暗躍してる人だからね。後3話ほどは住井がメイン。 ちびみさ「ふ〜ん」 それでは、アデュー! ちびみさ「またね〜」 |